音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

体が動く – Lillies and Remains

今日は久しぶりのLillies and Remainsのライブ。

 

日程が発表されてから速攻でとったチケットである。

 

彼らはそもそもライブをあまりやらないし、新曲を作ってます、と言い始めてはや1年以上、前作からは気が付けばはや8年が経っている。

 

・・・今確認して改めてびっくりした。

 

昨年7年ぶりに新曲を2曲立て続けにリリース、そのタイミングでのライブも確か2年ぶりくらいだったな。

 

まあコロナがあったからなんだけど、平気でそれくらい空くバンドなので、機会があればやっぱり見ておきたいのですよ。

 

彼らは知る人ぞ知るという存在だが、その音楽性の高さは以前より非常に評価が高く、また極めてこだわり深い趣味が一部の人に爆裂に刺さっている。

 

ジャンルで言えば80年代のUKのポストパンク・ニューウェイブの空気感を見事に纏っており、私にとってはドストライクであったのだ。

 

彼らは活動自体は15年近くになるが、アルバムは3枚、カバーアルバム1枚、間にシングル、EP、ライブDVDをリリースしているが、キャリア初期に集中しており、先にも書いたがここ数年はすっかり落ち着いていたところ、ようやくギアが上がってきた感じだ。

 

今日はサイサリア人というバンドとの対バンで、このバンドは知らなかったんだけど、ともあれ見たかったのよ。

 

しかし、こんな時に限って緊急対応がありあわやというところがあったが、ぶっちぎって飛び出した。

 

私は仕事は嫌いじゃないけど、仕事人間ではない。

 

やりたいことは山ほどあるし、終わらなければ最悪徹夜でもして終わらせるからね。

 

 

で、サイサリアは間に合わなかったが、リリーズは無事間に合った。

 

普段彼らは300人とか500人くらいのキャパでやっている中で、今日は恵比寿のLiquidroomである。

 

この会場での彼らを見たいじゃないか、見られてよかった。

 

 

今回はもちろん過去曲が中心だが、2曲初披露の新曲を演奏、期待を裏切らない出来だ。

 

すでに発表されている曲もだが、アグレッシブさよりもメロディアスな曲調で、今のKENTのモードが出ているのだろうか。

 

旧曲はアグレッシブめの曲が多く、キャリアから満遍なく選ばれており、シングル曲からもあって、久しぶりの割に結構レアなセットリストだったのは嬉しかったな。

 

"Broken Reciever" "Like the Way We Were" "Wreckage""I Survive"そして"The Fake"など、かっこいいんだよ。

 

曲のムードや演奏など、直感的にかっこいいなと。

 

音もラウドで体に響くのが気持ちいい。

 

ライブってのはこれが楽しいんだよな。

 

ちなみに、来場者全員にサイサリアとのコラボ曲のCDが配られたのだけど、なんとその曲は演奏しないという違う意味でのサプライズがあったのが、なんだか彼ららしい。

 

知らなかったのだけど、今リリーズでドラムを叩いているのは元サイサリアの人だったんだね。

 

賞味1時間ちょいではあったけど、超よかったね。

 

 

一時は諦めようかとも思ったが、行ってよかったよ。

 

1時間かそこら抜けてダメになるようなものは、最初からダメだったんだよ。

 

ちなみに何もダメになってないんだけどね。

 

とはいえ、昔新卒で入った会社で、せっかくチケットをとったライブに急遽行けなくなって、絶望した気持ちで仕事を終えたことをふと思い出したね。

 

私は一体何のために仕事をしているのかと。

 

私は等しく色々なものを楽しんで生きていきたいね。


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青春の轍 –筋肉少女帯

昨日のライブを経て、改めて筋肉少女帯を聴いている。

 

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私が中学〜高校時代はそれこそ縋るように聴いていたバンドである。

 

もちろんリアルタイムではなく、当時はオーケンは特撮をやったり電車をやったり、筋少活動は全くやっていなかった時期である。

 

今振り返ればそんなでもないあろうと思う我が青春時代だが、当時は本当に鬱屈していて、世界中の全ての人が自分のことを嫌いだとか気持ち悪いだとか思っていると本当に思っていた。

 

でも、それを表に出すのはカッコ悪いと思っていたので、努めて平生を装っていたが、内心では友達にも後輩にすらも常にビクビクしていた。

 

今考えれば全然そんなことはなくて、むしろ自分で言うのもなんだが割と周りからの信頼もあったし、勉強もそこそこできたし、いじめられっ子だろうがヤンキーだろうが分け隔てなく接していたので、結構独特な立ち位置にいたはずである。

 

女の子にも普通に話しかけられていたしね。

 

思い込みって怖いよね。

 

 

そんな私の青春を彩っていたのが他ならぬ筋肉少女帯の音楽で、進研ゼミのTVCM曲にもなっていた“蜘蛛の糸”なんかは本当に私には救いのような曲だったのだ。

 

当時この曲を何気なく部室でかけた時に、先輩の引いた顔が今でも忘れられない。

 

同級生は、単に私を変わったやつだと認識していたのでその程度で済んで良かったな。

 

そんな思い出が自分的にはヘヴィすぎて大学生になってからはめっきり聴かなくなったんだけど、それでも再結成してからは1度だけライブを見に行った。

 

でも自分事化できなくて、ある意味ではそれが決定打になってますます遠ざかったのであった。

 

別に嫌いになったわけじゃなくて、ある種大人になったなという感覚になったという感じかな。

 

しかし、俗にいう一周回ってというやつか、私自身ももっと大人になったし、人生にも対して期待しない年齢になってくると逆に聞けるようになるものである。

 

それで改めてあれこれ聴いていようとなっているわけだ。

 

 

で、まず聴いたのが私の筋少初めましての作品でもあった『サーカス団、パノラマ島へ帰る』というアルバム。

 

江戸川乱歩の世界観に影響を受けている彼らだが、文学オタクらしくそれ以外にも色々な固有名詞が歌詞には登場する。

 

私の音楽的な価値観を広げてくれたのは間違いなくオーケンなので、そんな最初のきっかけに振り戻るようで面白い。

 

 

で、このアルバムだが、こうして聴いてみると全体的に暗い。

 

トラウマを逆に発露してやるとかそういうベクトルじゃなくて、単に疲れているというか病んでいるというか、元々明るくない世界観なのに、もはや諦念の漂う曲調は、当時の彼らはいったいどんな状態だったのだろうかと今更心配になる思いだ。

 

アルバム通しての共通した視点も、厭世的で諦めきっている。

 

のちにももクロというアイドルの曲にセルフオマージュ的に提供された“労働者M”なんて、今聴いているとなんかグッとくる。


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楽しそうにうたってんじゃねぇよ。

 

これが“労働讃歌”という曲に変わったのを思うと、翻って闇である。

 

まあ、実質1曲目に当たる“ビッキー・ホリデーの歌”も、この世は全て作り物だから仕方ないさと謳われている。

 

理不尽を受け入れるための魔法の言葉は仕方ないしかない。

 

そんな世の中が嫌だとばかり歌っているかと思ったら、しばしばインストの穏やかだったり爽やかな曲が挿入される。

 

彼らの基本はメタル色が強いが、オーケンもうっちーもプログレとかも大好きなので、このアルバムはコンセプトアルバムとして作られたんだろうな。

 

高校生当時も、私は筋少をメタルとしては聴いていなかったし。

 

ライブなんかで見ると、橘高さんの見た目とパフォーマンスも手伝ってメタル色が強く感じられるが、音源ではそうでもない。

 

結構ごちゃ混ぜというか、ある意味ミクスチャーではないだろうか。

 

そんなアルバムのラストは“元祖高木ブー伝説”である。

 

それまで一人で部屋で、どうせ世界なんてクソだとブツブツいいながら鬱屈していたはずが、この曲では急に現実の世界で喚き散らすような展開になっており、なんかこれっておとなしかったやつがある日急に世の中に牙をむて重罪犯罪を犯すようなありようにも見えて、ちょっと怖いな。

 

しかし、いまだにちょっと共感的に聴いてしまう自分もいて、結局人は変わらないということを感じさせられるような思いだ。

 

まあ、根本は変わっていなくて、いまだに私は世界に必要とされたくて、でも世の中の誰よりも自分は劣っているという感覚がずっと拭えない。

 

そんなことはないはずだとあくせくしてみるが、どうにも不安あんだよな。

 

そこから逃れるためには、この世に対して無関心を装うくらいじゃないとなかなか難しい。

 

因果なことである。

 

なぜこうなった?

 

ともあれ、この音楽を客観的に聞けるくらいにはなっているのだから、昔とは違うけどな。

 

いうてもそこそこできることはたくさんあるし、それなりに人に頼られるような場面もあるんだから、人は成長するのである。

 

 

今に至るも新しい音楽をあれこれ聞くのも楽しいけど、昔に聴いていた音楽を改めて聴きながら、当時はこう思っていたけど今なら同思うんだろうかということを見てみるのも面白い。

 

私はつまるところ自分に歯科興味がないのかもしれない。

 

だって、他人のことはどれだけ考えてもわからないから答えが出ないのだ。

 

自分のことなら本当にそれが正解かどうかは別にして、少なくとも分析する材料はたくさんあるからね。

 

答えの出ないことをいつまでも考えても仕方ないというのは、私がこれまでの人生で身につけた処世術なのかもしれない。

 

いずれにせよ、本質はあの頃とは変わっていないのは確かだろう。

 

そんなに嫌じゃないけどね。


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天国でアロハ -筋肉少女帯人間椅子

 

青春時代の呪いというのは恐ろしいもので、その後の人生に多大な影響を無責任に残して、消えない爪痕を刻んでくれる。

 

私は元来素直で真面目でお茶目な少年であったが、ある時期から徐々に鬱屈、そこで素直に青春パンクでも聴いていればよかったものを、事もあろうにオーケン本に傾倒、さらにラジオを当時やっていたことでアングラな趣味に足を突っ込む羽目になった。

 

その後ビジュアル系などの当時流行っていた音楽を聴いていたはずなのに、凡そ爽やかさや青春とはかけ離れた趣味に没頭していったのであった。

 

田舎の高校生だった私は、少ないお小遣いを手にブックオフに行っては安くなったCDや本を買い漁っていたのだが、その当時によく聴いていたのが筋肉少女帯だ。

 

そのつながりで人間椅子も少し聴いていたんだけど、最初に聴いたのは『無限の住人』という、同名漫画のインスパイアアルバムという。

 

後で知ったが、暫く廃盤で入手困難となっていた様で、ファンの間でもコアな作品と評されていたとか。

 

ちなみに、今ではフェイバリット漫画の一つとなっているのだから、人生何が起こるかわからない。

 

ともあれ周りからはマニアックな奴だと罵られたりはしなかったが、とりあえず変わったやつとよく言われた。

 

今思い返しても、好きなものが流行っているものではないだけで至ってありふれた高校生男子であった。

 

 

それから時間が経って、今ではあまり筋少は聴いていない。

 

最近のアルバムは全くノーチェックだ。

 

理由は音楽的な趣味が変わったのもあるが、やっぱりあの時の気持ちが蘇ってしまうのよ。

 

嫌いになったわけじゃないけどね。

 

なので、あんなに聴いていたバンドだがライブを観たのは一度きりだった。

 

どこか引いたところから観ていたんだけど、没頭はできなかったな。

 

ちなみに、人間椅子はそこまでしっかり聴いていなかったので、今ではこちらの方がフラットに聴いている。

 

なんならインストアイベントで写真撮ってもらっちゃったりして。

 

自慢しても誰にも羨ましがられないが。

 

 

そんな最近ではすっかり距離のできてしまったバンドだが、今日は人間椅子との対バンということで、久しぶりに行ってみようと。

 

チケット代はちょい高いし、アナログフィッシュのライブとも被っていたが、ここは敢えて行こうと。

 

ここまで歳をとるとさすがにもう少しあの頃とは距離を取れる様になるものである。

 

彼らも50代のバンド、客層もなんやかんやそこらがメインなので、今日は指定席だ。

 

ゆっくり大人のメタルを聴こうじゃないかとね。

 

ところで会場は渋谷のLINE CUBE、昔は渋谷公会堂と呼ばれていた会場だが、私はこの会場は初めてだった。

 

知らんかったのだが、こんなに広いのね。

 

しかも3階立てで、縦にも。

 

3階席だった私は、まさかこんな距離でこの2バンドを見る日が来るとは思っても観なかったな。。

 

 

さて、まずは人間椅子である。

 

ライブは今回で3回目である。

 

音源についてはそこまで熱心に追いかけているわけではないが、彼らのライブがすごいのは知っているので普通に楽しみである。

 

オズフェスへの出演もあり、今では海外にもファンがいるようで、今日も外国の人をちらほら見かけた。

 

音楽自体はデビュー以来変わっていない。

 

ひたすら我が道を行っているし、実は作品のリリースもかなりハイペースで、つくづくすごいなと思う一方で、単に音楽が好きなんだろうなと思うが。

 

彼らはスリーピースながら、ライブでも音圧が凄まじく、そもそもオタク気質も手伝ってか演奏は上手い。

 

ドラマーのみ結成当時からちょくちょく変わっていたが、近年は中島ノブさんですっかり定着しているし、この人はこの人で何気に進化しているらしいからこれまたすごいことである。

 

セットリストについては近作からの曲が多く、私はわからないものが多かったが、そんなことは関係なく良かった。

 

ドゥームともシンクロする様な重たい展開の中でプログレ的な転調しまくりで、曲あたりも長い。

 

しかし、ずっしりと重い曲も多くある中で、今日は割とポップな曲が中心であった。

 

そして今日はイベントということもあり、お約束のカバーも披露。

 

筋少の"孤島の鬼"をカバーしたのだが、普通にマッチしていてカッコよかったな。

 

この曲も久しく聴いていなかったので、懐かしさも感じながら聴いている展開。

 

元々4人の演奏で奏でる曲だが、3人でも十分に成り立っていたどころではなかった。

 

さすがクリムゾンのカバーをかますバンドである。

 

ラストはやはり"針の山"、この曲はやっぱりかっこいいですね。

 

時間にして50分強と短めであったね。

 

 

すこし休憩を置いて次は筋少である。

 

一度は実質解散したものの、復縁してからは精力的にライブに音源にと活動しており、一時はフェスにも登場。

 

そのおかげか若い層の開拓にも成功しており、人間椅子とは違う形で成功している。

 

しかし、昔音源を聴きあさっていた時にはオーケンの歌詞ばかり聴いていたんだけど、改めてこうしてしっかり曲なんかを聴いてみるとよく出来ている。

 

メタル的な様式美もありながら、J-pop的なわかり易い展開もある。

 

かと思ったら趣味全開のプログレ展開と、まあとにかく展開しまくる。

 

1曲目は"イワンのバカ"だったのだが、この曲はイントロは橘高さんの得意のソロギターでザ・メタルな展開、そこから筋少らしい疾走感のあるAメロ、そしてサビは実にポップで爽やか、開ける様な展開だ。

 

こんな曲だったんだなと改めて思う。

 

今日は流石に代表曲中心のセットリストで、"元祖高木ブー伝説"も演奏。

 

一見コミカルな歌詞だが、今聴いてもこのどうしようもない、自分で笑わないとどうにも救われないやるせなさみたいなものはなかなかである。

 

曲は人間椅子にも負けじのヘビー展開。

 

しかも静と動ではないが、転調も含めて展開がまたたいへんだ。

 

色々詰め込んだんだなと感じるが、そもそも彼らもプログレ大好きなので、やりたかったんだろうなと思う。

 

ちなみにこちらの人間椅子カバーは"ダイナマイト"、本家の鈴木さんボーカルの様なヘビネスさよりも、オーケンのちょっと狂気的なボーカルと、橘高ギターにエディの銀盤で独自色に仕上がっていてよかった。

 

てか、なんやかんや筋少も演奏力は高いんだよな。

 

橘高さんはメタル界では名の知れた名ギタリストで、エディはガチのクラシックピアニストで音源も出している。

 

オーケンは楽器は弾かないが文学賞作家である。

 

しかし、ステージングはある意味ネタのオンパレードみたいな感じで、こんなバンドあんまりいないよなと改めて感じた。

 

そして、オーケンのMCはやはり鉄板だった。

 

こちらも時間にして50分ほどだった取ろう。

 

次は合体バンドである。

 

 

休憩明けて出てきたのは、まずは橘高さんとうっちー、ノブさんと鈴木さんである。

 

どうやら彼らの対バンでは定番であるらしい彼らの好きなバンドのパロディ,カバーをやる遊び時間である。

 

まずはサバスのカバーとして、橘高さんがボーカルで歌う。

 

ちゃんと歌う。

 

ボーカルできますね。

 

そして遠目にはよくわからなかったが、次はKISSのオマージュ的なステージと、曲も演奏。

 

しっかり演奏しやがる。

 

そんなお遊びがあって、コラボで作った"地獄のアロハ"を演奏。

 

改めてこの曲のタイトル見ると意味わかんないな。

 

一応当時シングルは買ったが、こんな曲だったんだなと。

 

やっぱり好きなこと詰め込みまくっている。

 

その後は人間椅子の"りんごの泪"、筋少の"釈迦" を演奏。

 

オーケン、さすがにこの曲のサビは出ないか。

 

気がつけば3時間が経過していたが、あっという間でしたね。

 

2組とも演奏は上手いし、長さもちょうど良かったんだろうな。

 

ラストはアンコールで、改めて"地獄のアロハ"の別バージョンで幕となった。

 

 

今日は座りでゆっくり見たけど、いい時間だったな。

 

結構驚いたのが、近くに親子連れでおそらくお父さんの影響だと思うが、小学生くらいの女の子がいて、ずっと楽しそうに曲に合わせてはしゃいでいた。

 

そうか、人間椅子筋少も小学生女子にも刺さるんだな。

 

お父さんは見た感じ私と同世代くらいかな、という印象だったが幸せだろうね。

 

こうした親子連れだけでなく、割と若い女の子も一人できているようで、ファン層の広さに驚いた。

 

また、ペンライトが公式グッズでも売られており、50半ば過ぎたおじさんバンドのライブにして、なんだかほっこりするものがあった。

 

私はみんなで動きを合わせてあれこれするのがあまり好きではないのでやらないんだけど、アイドルのコンサートみたいにこの曲のここではこれ、みたいなのがあって、それはそれでこれくらいのキャリアのバンドとのそのファンには幸せな在り方なんだろうな。

 

楽しかったし。

 

次は6年後なのか還暦なのかわからないが、ともあれずっと楽しく音楽を続けてほしいね。


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新作色々

ここのところ私の好きなアーティストのリリースが続いており嬉しい。

 

リリースは以前でも入手できてなかったものも含めると、久しぶりにせっせと音源を買っている。

 

また来日含めてライブ日程もどんどん発表されており、単独ではまだ目ぼしいものは来ていないのだけど、ともあれポジティブなニュースはいいですね。

 

とりあえず国内アーティストについてもいくつか押さえており、今月は筋肉少女帯人間椅子の対バン、Lillies And Remainsを、7月はdownyPredawn、Analogfish、8月はサマソニである。

 

フジも行こうかしらと画策していたが、上記と日程被りに気づいて戦慄。

 

初日のラインナップが激アツなのだけど・・・

 

まあ、そのうちこういうのは出てくるよね、と思いつつ、せめて後悔なきようにしたいところだ。

 

 

そんなわけで、ここ1ヶ月くらいで買ったものをいくつか整理がてら。

 

まだ全然聞き込めていないのだけど、どの作品も非常にいい感じなので、嬉しい限りだ。

 

Syd『Broken Hearts Club』

まずはThe InternetのヴォーカルSydのソロ2nd。

 

私はバンドの方から入り、そのスイートな歌声が素晴らしいじゃないかとファンになったくちだ。

 

1stソロはバンドと比べるとよりR&B的な色が強く、彼女のヴォーカルが存分に発揮されたような作品で、いまだにずっと聴いている。

 

静かな夜にぴったりなのさ。

 

そこからおよそ5年ぶりの新作だが、どうやら途中で作り直しをしたとか。

 

失恋の経験があり、それを経てのことらしく、だから時間もかかったのかしら。

 

一聴して最初に思ったのは、前作よりも統一感みたいなのは少ないかなという印象だった。

 

またフィーチャリングも多く、失恋があったという割に耳心地はどちらかと言えば明るい印象だった。

 

ジャケットも前作のクールなイメージと比べると真逆くらいのデザインである。

 

とはいえ曲はやはりいいし、声は艶っぽくてスイート、期待に違わないものである。

 

残念なのは、メディアが今の所リリースされていないので、私は配信版での購入なので歌詞がわからないのだ。

 

まあ、まあ時間がある時に探してみよう。


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フジロックでの来日は決まっているので、その残後で単独もやってくれないかな。

 

 

Black Dice 『Mod Prog Sic』

こちらはリリースは昨年なんだけど、ようやく購入したので。

 

アメリカのノイズ・アヴァンギャルドバンド、Black Diceの実に10年ぶりのアルバムである。

 

私がこのバンドを聴くようになったきっかけは、確か2005年前後のDFAがめちゃ話題になっていたあの頃である。

 

当時NYのバンドが非常に多く出てきており、Animal CollectiveやGang Gang Danceと並び話題になっていたのが彼らだ。

 

音楽的にstrokes的なギターロック、DFA周辺のディスコパンク、Yeah Yeah Yeahs、Liarsのようなアートパンク、TV On The Radioのようなブラック的な音楽など、それぞれに特徴だった集団があちこちにいて面白かったんですよね。

 

で、当時私は変な音楽を探し回っていたのでそこで出会ったのが彼らだったが、初期はもろBoredomsフォロワー的なトランシーな音楽だったんだけど、『Broken Ear Record』というアルバムからサイケデリックな要素をぐっと強くして、時空が歪んだような音楽を展開している。

 

しかし独特なポップさがあって絶妙にクセになるのである。

 

私はなんじゃこりゃ?とか思いながら聴いているうちにすっかりファンになって今に至る。

 

前作は2012年、これまた非常に奇妙だがポップなアルバムをのことしてすっかり沈黙していたので、見つけた時は嬉しかったね。

 

シングルはちょくちょく出していたけど、こうしてアルバムとしてまとまった形でのリリースが私はやはり好きなのです。

 

残念ながらレコードしかメディアが出ていないので、観念して配信版をDL。

 

10年ぶりながら、今までで1番ポップで聴きやすいものの、変わらず狂っていて素敵だ。

 

ある種の暴力性よりもむしろファンタジー的に感じられるのがなんとも不思議である。

 

周りに知っている人すらいないし、まあ来日はないだろうことは想像に難くないが、ともあれこうしてたまにでいいので奇妙な音楽を届けてほしいところだ。


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Toro Y Moi 『MAHAL』

割とコンスタントに新作をリリースしているのが、かつてはチルウェイブの代表格と言われていたToro Y Moiも新譜をリリース。

 

前作は割と打ち込みの多いダンスミュージック的な感じで、ほぼ同時期にリリースしたBlood Orangeのアルバムとも通じるものがあった、というか相互に客演するなど、明らかにベクトルは合致していたんだろうな。

 

そこからの新作は、今までよりもちょっとハードめの音である。

 

エンジン音に幕を開けていくので、ジャケットの通りドライブがコンセプトなんだろうか。

 

今までのまったりした音楽と比べても、彼の中で違うベクトルでの曲たちだろう。

 

と言ってまだ全然聞き込めていないんだけど、チルウェイブという感じではないがこれはこれでいい感じだ。

 

そもそも彼の曲が私は好きなんだよな。

 

こちらも来日はちょいちょいあったが、私は未だライブを見られていないので、ぜひ来日してほしいアーティストの一人である。


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Arcade Fire 『WE』

Arcade Fireも5年ぶりとなる新作リリース。

 

私は考えてみれば彼らは1stの後から聴いているので、なんやかんや長く聴いているアーティストの一つだ。

 

まさにスタジアムクラスにいく一歩手前くらいの頃に新木場でみた単独ライブは本当にすごくて、いまだにあの感覚を味わえるライブにはそうそう出会えていない。

 

アルバムも新作がリリースされるたびにちゃんと買っているのだけど、正直3rd以降は個人的にはあんまりピンときていないという感じだった。

 

DFAがプロデュースした『Reflector』など音楽的にちょっと違う方向で、アグレッシブさもあって悪くはないのだけど、なんかピンとこなかった。

 

前作も曲自体は悪くないのだけど、なんか全体にのっぺりした印象で、結局ほとんど聞かずに蔵に入った。

 

しかし、今回のアルバムはまだ2回くらいしか聴いていないんだけど、いい感じですね。

 

私が彼らに求めているものが、音楽的なテクニックとかではなく、圧倒的なエモさとドラマチックさみたいなものらしく、そんなものをなんとなく感じるように思う。

 

またじっくり聴いていこう。


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Analogfish 『Live Bootleg Vol.1』

個人的には待望だったライブ盤である。

 

コロナ禍では映像作品としては2つリリースしており、いずれもすばらしいのだけど、どうしてもDVDだと外で聴けない。

 

彼らのライブ音源って、ベスト盤とバンドルされた10年前の日比谷野音のもの以来なんだよね。

 

彼らが定期的にやっているファンクラブ向け配信でリクエストしたこともあったが、こうしてリリースしてくれて嬉しい限りだ。

 

今年の2月に開催された京都でのライブ音源をリマスターしたものだが、音源で聴くのとライブアレンジでだいぶ違う曲もあるので、その観点でも面白い。

 

SNS』のリリースツアーだったので、このアルバムからの曲が多いものの、旧曲もどちらかと言えばポジティブな曲が多く選曲されている。

 

“うつくしいほし”はライブの方がギターリフがJoy Division感が強く、健太郎さん曲の“Saturday Night Sky”や“Moonlight”は打ち込み要素が弱くなるがその分ギターなどの演奏パートが際立っている。

 

セットリストも素晴らしいので、彼らの入門盤としてもお勧めな作品である。

 

Vol.1ということなので、今後は定期的にリリースしてくれることを願っている。

 

余談だが、ライブ活動で生業を立てている灰野刑事やメルツバウなどは、ライブごとに音源を作成、100枚とかしか刷らないらしいが、1枚1500円程度で売っても10万円、原価はいくらかかかるにしても、ライブの数だけそれをやればそこそこの収入にはなるので、終演後に物販で軽くサインでもつければファンとしては喜んで買うだろう。

 

アナログフィッシュはライブごとでほとんどセットリストも変えてくるし、昔の曲を全然違うアレンジでやったり、他のバンドのカバーもやったりと本当に毎回のライブが見逃せないぜ、というバンドなので、こういうやり方も是非やってほしいけどな。

 

しっかりマスタリングまでやるところに彼らのこだわりを感じるので、これはこれでもちろん嬉しいけど、もっとバンバン気軽に出してくれてもいいものである。


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先週は坂本慎太郎の新譜もリリースされており、今日Amazonから到着予定だ。

 

本当はStarsやWarpaintも新作を出しているんだけど、どっちもメディアが出ていない、あるいは品切れ状態で、配信でさっさと入手しようか迷っているので、次のタイミングでまた書くことにしよう。

 

コロナは落ちつているわけではないけど、止まっていても仕方ないよねというところで世界が動き出している中でこうしてまた新しい音源も出てくるのは嬉しい限りだ。

 

やっぱりこうしていい音楽を届けてくれるのはありがたいことなので、せめてお金はしっかり払って還元していきたいところである。

 

まだまだリリース予定のアーティストも控えているので、引き続きご期待である。

 

小休止206「世界は幻」

おかげさまで無事37歳を迎えて、からだも丈夫らしく大病もないまま今に至っている。

 

誕生日を迎えても誰に祝われるわけでもないが、まあそんなものだろうというのが私の人生観だ。

 

何せ誰の誕生日を祝うわけでもない人生なのだから。

 

 

さて、最近世の中のありようだったり、身の回りの出来事だったり、ニュースの向こうの世界だったりを見るにつけ、時代というよりは世界の変わり目を迎えているのかなとつくづくに感じる。

 

日々技術は向上していくし、便利どころかもはや使いこなせない人の方が増えている。

 

他方で前近代的な戦争をロシアがふっかけており、ウクライナは窮地を迎え始めているとか。

 

大国と言われるのは伊達ではないというわけか。

 

ただ、プーチン自身の健康問題もさることながら、ロシア国内でもこの状況に意義を唱える人も少なくないようで、イデオロギーにより世界が分かれていた冷戦時代とはやっぱり価値観が変わってきているんだろうな。

 

 

私はコロナ禍でリモートワークになっていたので、その間にラジオやポッドキャストをよく聞くようになったのだけど、特に後者については何か新しいことをやってやりたいぜ、みたいな人たちがやっているので、なるほどそういう考え方もあるのかというのがシンプルに面白い。

 

私の趣味は音楽を聴いたり、プロレスを見たりといったこととは別に、考え事をすることがずっと昔から変わらないものである。

 

昔はどちらかといえば悩みだったり人生の懊悩みたいなものばかり考えていたが、最近はあんまり自分のことも興味がなくなってきたので、それよりも自分の意志とかけ離れて変わっていく世界の方がちょっと面白くなってきている。

 

相変わらず対面での営業を重視するのは日本ならではなのかもしれないが、その理由はほとんどの場合大した理由ではない。

 

雑談ができないというが慣れればできるし、いまいち温度感がわからないという理由の原因は、どちらかがカメラをオフにしているからだったりすると個人的には思っている。

 

顔を見るコミュニケーション自体は仕事でも大事だと思うけど、手段は大した問題ではない。

 

その感覚がないから自分にとって都合の悪いものを断じているだけだろう。

 

何せこの国で権力を持っているのはいまだに老人だし、その権力を強く支持しているのも老人である。

 

若も選挙行けよ!とか言われているが、そんなことをよそにすでに日本の外側に活路を見出しているわかものを、私の小さな世界ですら何人も目にしている。

 

また価値観自体も大きく変わっていて、日本人的なコミュニケーションがそもそも通じない人が増えている。

 

言わなくてもわかるでしょ、はプライベート以外ではもう通じない。

 

私はその方が楽なので、むしろウェルカムである。

 

 

また、そもそも国家とかそういう境目自体がどんどん曖昧になっていく世界になっていくんじゃないかななんて思ったりもする。

 

もちろん現実的にはそんな世界はまだしばらくは来ないだろうけど、でも国家という境目って今の世の中でどれだけの意味があるんだろうかと本当に考える時がある。

 

戦国時代のように領土をどれだけ持っているかということが重要だった世界はとっくに終わっていて、強いて言えば国際法で領有権とかが定義されているからそれを狙ってロシアみたいに侵攻しているところがあるんだろうけど、そんなことに価値を置かない、もっと協力してお互いの強みを活かしながらもっと面白いことやろうぜ、みたいな価値観がスタンダードになったら、そんなことはどうでも良くなるのかなと。

 

むしろそういう世界を考える方がよほど平和だし、楽しいんじゃないかななんて思ってしまう。

 

だって、戦争で喜んでいる人って誰なんだろうって思わないだろうか、なんて。

 

 

まあ、そうはいってもやっぱり現実的にはそんな世界は向こう100年以上は実現されないだろう。

 

ほんの小さな会社の中でも、個々人のしょうもない見栄やプライドとかいうゴミみたいなもののために腐心している人は少なくない。

 

科学や文明が集合知によって進化して、あるいは便利さが増している中で、それを使う個々人は所詮せいぜい100年とかそれくらいの時間しか生きていないし、驚くほど頭の悪い人も現実的にいる。

 

たまたま便利なツールを慣習として使えるとしても、元が頭悪いので使い方は残念でしかない。

 

もし江戸時代やもっと前の戦国時代に同じようなツールがあったとして、多分そこで巻き起こる事象は今と大差ないんじゃないかな。

 

ただ、一部の優れた人たちがこっそりとそれをもっと進化させて世界を変えていくんだろう。

 

昔でいう神は、今ではそうしたエンジニアや起業家みたいな人なんじゃないかな。

 

政治家も、特に日本の政治家は残念な人が多いので、もしそういう世界が実現されれば、政治家は世間のアホをうまいこと丸め込めることが大事な仕事で、神様の邪魔をしないようにすることが1番大事な仕事になるのかな。

 

私は元来性善説的な価値観を持っているけど、害悪になるような存在は無くなればいいと思っている。

 

まあ、そんなことを考えてしまう時点でだいぶ価値観が歪んでしまっているのかもしれないが。

 

いっそロシアが持っている核を世界中に発射して、地球そのものをぶっ壊してしまえば、全てがリセットされて平穏な世界が待っているかもしれないね。

 

そこには誰もいないだろうけど、だからエゴもないし、善悪を誰も判断しないから何も起こらないだろう。

 

平和ってのはそれでないと実現できないんじゃないのかなとさえ思う。

 

早くそんな世界が変わらないかな。

 

なんて言ってみても、生きていれば楽しいこともたくさんあるし、家族や仲の良い友達は幸せでいてほしいなと思うのですよ。

 

そんなことしなくても違うやり方でもっとお互いのメリットをもたらせるやり方ってあるんじゃないなかって本気で思っているところもある。

 

せめて自分の半径数メートルの世界だけでも、それを実現していくことが、私の人生の命題かもしれないな。


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iPodと私

先日、遂にiPodの生産停止が発表された。

 

そもそもスマホの機能やらストレージやらが進化しすぎてポータブルオーディオ自体が斜陽であるといえる。

 

ついでにいえば、今はSpotifyのようなサブスクがスタンダードになりつつあり、音源を買うという人の方が少数派ではないだろうか。

 

音楽はアルバムではなく曲で聴くというリスニングスタイルも手伝って、どうしてもライフスタイルとマッチしなくなっている現実は否めない。

 

もちろんある種のマニアやこだわりのある人にはまだまだニーズがあるのかもしれないが、それでは商売にはならないし、少なくとも機能においては完全に代替可能である以上、企業としては当然の判断だろう。

 

しかし、そもそも今のようなリスニングスタイルの基礎を作ったのは間違いなくこのデバイスが一因であって、それを考えればお役御免と言ったところだろうか。

 

 

私が大学生の頃にこのiPodは登場して、当時もあのAppleらしいスタイリッシュなCMが印象的だった。

 

曲はインディーズ系のアーティストのものを起用しており、FeistCSS、フージャーズとかフランツなど、割と当時の若手の先端アーティストばかりで、洋楽の聴く幅も広がっていた私にも非常に刺さった記憶だ。

 

大学に入ってすぐはまだMDウォークマンを使っていたが、大学で必要になりノートPCを購入、そして大学でできた音楽好きの友人がすでに使っており、めっちゃ便利やで、というレコメンドもあって使い始めた。

 

彼はクラシックを使っていたが、私は価格なども考慮してnanoを買ったのだ。

 

確か第一世代。

 

ちなみに、その友人は今に至るも親交のある数少ない友人である。

 

まさにこれを書いていて思い出したが、随分と時間が経ったものだ。

 

そして一度使い始めると実に便利で、バイトも初めていろんな新しい音楽を聴くのが楽しくて仕方ない私は、新しいCDを買い漁ってはiPodにぶち込んで、暇があれば聴きながら大学の中庭で缶コーヒーを啜っていた。

 

その時間がとても幸せだったな。

 

かなりの時間使いまくっていたので、バッテリーの消耗が激しかったのか、何年に一回かは買い替えていたが、その頃はAppleも主力商品としてアップデートもしまくっていたので、最新モデルが出るとニヤニヤしながら欲しいな、欲しいなとか思ってたな。

 

 

その後確か第7世代くらいまでnanoについては出た記憶だが、私はとりわけ第5世代がお気に入りで、このモデルだけで都合3回くらい買い替えた。

 

理由は、まずデザインがこの型以降大きく変わって、サイズ的にはshuffleみたいな感じになって、さらにそのあとはタッチパネルも採用して小さなiPod touchみたいな感じになったのだけど、胸ポケットにこいつを入れて聴いていた私にはあの縦長デザインが取り出しの際なども使い勝手が良かった。

 

加えて、私はアルバム毎に聴くのが好きなんだけど、第5世代まではアルバム単位でのシャッフル機能があったのだ。

 

それを重宝していたので、例によってバッテリーがなくなるとネットで探しては買い直していた。

 

色も多様化が進んだのはこの頃で、私はメタリックな緑のモデルに青い半透明のカバーをつけて使っていた。

 

色味がエメラルドグリーンのようになってカッコよかったのよ。

 

余談だが、この第5世代から動画も見られるようになり、またカメラも搭載された。

 

ただ、色々の問題もあったので次の型ではカメラは消えたが。

 

 

そして、やはり時間が経てば在庫も少なくなっていくし、徐々に謎のプレミアもついたりし始めて入手が困難になっていった。

 

加えてスマホに切り替えたり、仕事が忙しくてそもそも音楽を聴いていられる時間が少なくなったりと、さまざまな背景もあり我がiPodは引退となった。

 

今ではすっかりiPhoneがその代替をしてくれているが、本体は家で静かに眠っている。

 

音自体は出るし、何より捨てることがなんだか忍びなくてね。

 

 

そんなわけで、すっかり使わなくなって久しいとは言え、こういうニュースを見るとちょっと寂しい気持ちにもなってしまうよね。

 

寂しいというか、ノスタルジーに近いが。

 

まあでも、文字通り時代を変えたプロダクトのひとつだろうし、何より私の音楽体験を劇的に広げてくれたツールの一つだったので、素直に感謝よね。

 

今の20代前半くらいの子にとってはすっかり当たり前のようなツールやソフトも、実はここ十年で急激に浸透したという事実は驚異だし、図らずもリアルタイムでそれを経験できたのはいい時代に生まれたと思うよね。

 

まだまだオンタイムで新しい価値観に塗り替えられている世界なので、なんだがんだ結構楽しんでそれを見ている。

 

なんだか悲観的に語られることの多い現代社会だけど、ちょっと考え方を変えて、これまでを変えてやろ、という好奇心があれば面白い時代なんじゃないかな、なんてことも考えてしまうよね。

 

 

ともあれ、素直に感謝したい製品でした。

 


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酒を飲んだら飲まれたい

私は飲酒が好きで、週末もしくは翌日休みの折には必ず飲んでおり、ほとんどの場合泥酔しないと気が済まない。

 

幸いあまり強いわけではなく、また基本的にアルコール度数の低いビールを8缶くらいしか飲まないので、それでも肝機能は意外と健康だ。

 

アル中になる心配も暫くはなさそうだ。

 

ビールは大手メーカーからクラフトビール、またビール系の奴も幅広に飲み漁り、基本的には家飲みなので全て違う銘柄のものを並べてはニヤニヤしながら飲んでいる。

 

それでも好きな銘柄というのがあって、エビスビールが好きなんですね。

 

麦の味もしっかりして、またエール系のシリーズも須くうまい。

 

日本では人気のアサヒは、私には味が薄くて物足りないのである。

 

クラフト系ではヨナヨナエールはやはり鉄板よな。

 

エドビールも良いし、たまに遠出をすれば地場のビールを買ってはやはりニヤニヤしながら飲んでいる。

 

たまに昼から飲み始めるが、そうすると早い時間に眠くなってしまうので、生活リズムを考えて出来るだけ夕方から飲むようにしている。

 

人生の楽しみが飲酒と音楽とプロレスとアートだ。

 

ビバ精神世界。

 

 

さて、そんな素敵なお酒だが、先日行われたあるイベントで大御所アーティストが楽屋で飲み過ぎてステージ出演時には泥酔、せめて演奏だけしっかりしていればよかったものの、どうやらかなりグズグズであったらしい。

 

それに対して後輩筋のアーティストが苦言を呈したことが少し話題になっていた。

 

その人ではないが、Twitterでもステージ前に酒を飲むのはうんぬんと書いている人が何人かおり、何かあったのかしらと思いながらその時は特に調べもしなかったのだが、なるほどこの出来事だったのねと詳細を知ったのは今日のことだ。

 

 

ステージ上で酒を飲むアーティストは少なくないし、それ自体はまあよくあるロックの風景と言えなくもない。

 

問題はそのことで金をもらっているにも関わらず、仕事をちゃんとこなせなかったことである。

 

よしんば単独ならいざ知らず、フェス型のイベントだったので尚更よろしくない。

 

なぜならそこにいるのは彼らのファンばかりではないからだ。

 

それに、私もライブにはよく行くし大好きだし、酒もちいとばかし飲む。

 

でも、基本的には音楽を聴きたくて行っているので、演者がまともな演奏もできないとなれば流石にそれはあかんだろとなる。

 

観客の中にはライブが始まる前に酔い潰れている輩もしばしば見かけるが、私には理解できない光景なので,それと同じくらいにやっぱりちょっと腹が立つな。

 

 

まあ、この問題は当事者同士でやりとりして、大御所の人も別に選ぶっねいるような人ではないので素直にすまんかった、て感じだったんだろうね。

 

ただ、SNSで批判的なことを言ったことでこうして拡散しているわけだが、大御所側のファンはいかにもな強硬な態度を批判した側に浴びせており、中には2度と共演するなというよくわからんものもある。

 

しかし、批判文言の中にあった裸の王様という比喩は、こういうファンこそ向けられたものなんだろうなと思うよね。

 

ダメなものはダメと言わないと、あなたの好きなアーティストが恥ずかしい存在になっていくぞと。

 

痛いファンに囲まれて、ダセェことになってるぞと、それを許してあなたは悲しくないの?ていう話だと思うんだよな。

 

特定のアーティストを好きになるきっかけは、やはり最初は音楽ありきだけど、ライブだったりインタビューなんかで人柄も知る中でまた違う評価軸も出てくるのはよくある話だ。

 

だからこそ、人柄やキャラクタはどうしても不可分なところがあるので、コアなファンは自分とアーティストを勝手に同一化しているところがあるので、好きなアーティストが批判されると烈火の如く怒るのだろう。

 

でも、やっぱりそれはちょっと違うだろと個人的には思っているので、少なくとも今回の事案は対応の仕方含めて批判した側の思いの方が私は共感できたな。

 

 

ともあれ、私も酒は飲むのも飲まれるのも大好きなので、他山の石でなく気をつけないとな。

 

寝ている時に人に抱きつく習性があるらしく、また肌の感触が気持ちいいから服の中に手を入れがちらしいので、人と飲みに行った時には注意しているがね。

 

今まで大惨事を招いてなくてよかった…

 

楽しく生きていきたいね。


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