音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

最高の空間 ーOptimo

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ここのところライブイベントがたくさんあって嬉しい限りだ。

 

先週は年内最後のAnnaligfishバンド形態とカーネーションの対バンイベントへ、今週はOfre You AssholeとDANの対バンイベントOptimoで野音である。

 

なんやかんや秋口のこの時期に野音に来る事多いな。

 

ともあれ、先日ライブ活動の休止を発表したばかりのDANである。

 

またOgreについても野音の初ライブにきたが、その時は台風みたいな大荒れでえらいこっちゃであった。

 

そもそも2組とも好きなわたしには、こない理由の方が見当たらなかったというわけだ。

 

野音は春のYogeeのライブ以来、その時はあんまり気にしなかったけど、そういえば椅子もコンクリ製ではなく木製になっており、トイレもきれいになっている。

 

Tha Blue Herb野音の直後に改修したはずだから、実は結構経っているらしいが。

 

ともあれ、席は前から5列目、ステージ間近の席である。

 

スピーカーも目の前でズンズンしているので、なかなかのプレッシャーだが、そうない機会なので楽しむしかないな。

 

 

先発はOgre You Asshole、ライブ自体結構久しぶりだな。

 

アルバムリリースから少し時間が経っており、直近2作はより肩の力を抜きつつ、その間に緊張感が絶妙に漲るような作品だったは、一方でライブでは初期の曲をリアレンジして演奏するなど、セットリスト自体どう展開するかを思案しているような印象だった。

 

3部作の時には”ロープ”がラスト曲として定着していたが、その後は”ワイパー”をやっていたが、イベントでは”幽霊”という初期曲をシューゲイザー×サイケデリックみたいなアレンジでかましていたが、それがどうなったかである。

 

屋内の方が彼らの音楽は本領を発揮するのだけど、野音は単独ライブのリベンジもある。

 

どんなライブかしらと、まあ要するに楽しみだった訳だが、結果的にわかってはいたけど、最高でした。

 

彼らはインストバンドではないので、どの曲も歌があるんだけど、時間にして1時間半くらいだと思うが、歌っていたのは多分30分くらい。

 

アレンジを変えまくって楽器だけで魅せまくる。

 

一番驚いたのが、サイケデリックな展開はそのままに、ダンスミュージックみたいなアレンジで展開していたことだ。

 

まさか彼らがつまみをいじってライブするなんて思いもしなかったが、特にベースの清水さんも大忙しだ。

 

音的にはずっと気持ちいいし、終盤に向かうにつれてテンションもどんどん上がっていくし、インプロみたいな展開でも最高すぎる。

 

彼らのイメージとしては、こちらに突きつけまくって受け取る側に委ねるような印象があったが、今日は観客を踊らせてやるというような気概が見えたような思いだ。

 

ハイライトは”見えないルール”だろう。

 

最高だった、言葉にならんぜ。

 

ラストはロープだったけど、これも鉄板によかった。

 

12月に毎年定番でリキッドワンマンをやっているんだけど、前後に色々入れてしまっていたのでどうしようかと思っていたが、終演後にチケットを抑えた。

 

久しぶりに聞いたけど、やっぱり最高だった。

 

 

ちなみに今日はDJも招聘されていたので、開演までの時間、また転換の時間もプレイしてくれていたので、ずっといい空間でしたね。


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そして主催者D.A.Nの登場。

 

ドラマーの人の体調不良もあり、ライブ活動の休止が発表されており、残り数本のライブの中で大きな1本である。

 

DANのライブは春先のイベントで見て以来だが、その時はDJセットだった。

 

彼らのモードなのかと思っていたが、ひょっとしたら当時から既に不調はあったのかもしれない。

 

ともあれ、今日はバンドセットだ、別にラストだから取ったわけではなかったが、図らずもそんなタイミングになってしまった。

 

デビューから支える小林うてなさんもいて、盤石の布陣だ。

 

細かなセットリストは専門誌に譲ろるとして、もうね、こんなバンドが日本にいること自体最高なんですよ。

 

オウガもそうだけど、センスもいいし、曲もいいし、ライブも最高で、あとはちゃんとしたしかるべきところに見つかるだけのような存在だ。

 

ズーーーーっと気持ちよかった。

 

”SSWB”もバンドセットで聞けて、このベースラインですよ。


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本編ラストは『No Moon』のラスト曲だ。

 

めっちゃくちゃ気持ちよくて最高でしかなかった。

 

少しだけMCを挟んで、アンコールラストは"Time Machine"で終了となった。


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しばしばネット上でアイドルやれようわからんやつやれが出てくるたびに、日本の音楽が終わったとか嘯くアホがいるが、そういう奴はほとんどの場合音楽なんて聞いていない。

 

彼らに限らずだけど、日本にもいい音楽はたくさんあるし、いいバンドやアーティストはたくさんいるし、それが海外に負けているなんて微塵も思わない。

 

彼らだけを見ても、どこを見て海外のバンドに負けていると思うのかわからない。

 

むしろ海外でも全然ファンを作っていけるぞ。

 

いやほんと、このタイミングで彼らを見られてよかった。

 

最高にかっこよかったよ、どっちのバンドも。

 

 

今日はよく眠れそうだ。

 

サイクリングヤッホー

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関西を拠点とするプロレス団体、ドラゴンゲートというところに斎藤了、通称サイリョーというレスラーがいるが、彼がキャリア初期から使っている技の一つにサイクリングヤッホーという技がある。

 

いわゆる関節技で、彼らはメキシコのルチャリブレというスタイルをベースにしているため、そのスタイルを踏襲した複合関節技であり、見た目に複雑なので仕掛ける時も大変らしい。

 

名前に反してなかなか説得力のある技だが、そもそもなんでそんな技名なのかといえば、彼はデビュー当時は自転車に乗って入場するなどしており、所謂自転車キャラだったのだ。

 

このドラゴンゲートという団体は、元を辿れば闘龍門という団体に源流がある。

 

日本人によりメキシコで創設されたルチャの団体で、逆輸入という形で登場したのだ。

 

デビューしてすぐにも関わらず派手なコスチュームにアクロバティックな動きと、当時とすれば如何に鮮烈に映ったかは想像に難くない。

 

この団体は、興行会社としてもすごいが、何よりもその育成力がすごいのだ。

 

選手自身の自己プロデュース力は折り紙付き、退団した選手も漏れなく活躍している。

 

展開の早い団体だが、一見さんでも楽しめると思うので、プロレスビギナーにもおすすめしたい団体である。

 

 

さて、それはともかく最近私は自転車を買って、平日の深夜、あるいは休日の麗かな昼下がりなどにこの自転車に跨って近所を小一時間ばかり彷徨くのが慣わしとなりつつある。

 

元々は運動不足の解消と、少しく体調を悪くしたのでそのリハビリではないが、心身の健康のためにというわけだ。

 

割と駅から離れたところには方々に公園なんかも多いエリアなので、その辺りまで行っては一休みして戻ってくるというただそれだけなのだが、その道すがらに音楽を聴きながらゆるゆると走るのがなんとも良い。

 

人通りも多くないので、余計なストレスもなく、気を張らずに走っていられるから気晴らしになるのだ。

 

そして、最近平日は音楽をゆっくり聴く時間もないので、こういう折に聴くのも良いのである。

 

というわけで、自転車散歩におすすめなアーティストとか曲とかを勝手に紹介だ。

 

 

まずはこちら。

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ポストロックの代表的バンドの一つ、Sea and Cakeの『Fawn』。

 

ポストロックというとインストバンドが多いが、彼らはボーカルもあるのでとっつきやすいはずだ。

 

Tortoiseにも通じる透明感もさることながら、とにかく曲がエモい。

 

特にこのアルバムが私さ好きで、一曲目から素晴らしい。


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イントロは上物なフワッとした入りから、ベースが鳴り始める辺りとかたまらん。

 

アルバム通しても全体的に品のいい音楽なので、天気のいい穏やかな日には特におすすめである。

 

 

続いてはこちら。

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ミックステープが爆発的に広まって、リリースもしてないのにグラミーを獲ったことで一躍トップに躍り出たChance The Rapperの『Coloring Book』。

 

当時は無料でダウンロードできたんだけど、曲は元より録音も全て高品質。

 

HIPHOPが基本ではあるが、厳つい感じのではなくピースフル、ゴスペルとかの要素を取り入れた曲もあり、全体に楽しく聞けるのがいい。

 

夕方くらいの時間帯に一番映えるが、やっぱり代表曲でもある"No Problem"は聴いていて楽しいし、ペダルも弾む。


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私は夜に走り回ることが多いので、必然静かめな曲をチョイスしがちだが、その際にR&Bとかジャズとか、いわゆるブラックミュージックが実にハマる。

 

そもそも私がちゃんときようになったきっかけのひとつが彼らだ。

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元々はOdd Futureのメンバーとして現れたが、その後ソロ活動も含め話題となることの多いThe Internetである。

 

彼らのアルバムの中でも比較的初期の『Feel Good』は、近作に比べるとR&B色も強く、全体に静か目な展開も多いため夜聴くのにぴったりだ。

 

その上リズムは跳ねているので心地よいフィーリングで行ける。


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Sydの艶っぽいボーカルも心地よく、ストレス解消にもまさにピッタリだ。

 

 

この手の音楽はそもそも最近の私にもフィットするので、日本人でも彼らはよくハマる。

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日本のオシャレインディ代表、ceroの『Polylife Multi Soul』。

 

彼らの音楽には都会的な雰囲気を感じるんだけど、夜の住宅街とか、ライトをつけて走り去る車の風景とか、めちゃくちゃ景色にはまるんですよ、これが。

 

このアルバムは特に派手さはなく、淡々としていてちょっと虚無的な感じがあるのだけど、今の私にはその感じがほんとにちょうどいい。


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夜の街に本当におすすめ。

 

 

夜といえばこんな音楽も実にハマる。

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Nine Inch Nailsのインストアルバム『Ghosts』シリーズ。

 

彼らといえばメタリックで激しい曲がパブリックイメージとしては強いだろうが、首謀者Trent ReznorはAttica Rossを相棒に、近年はフィルムスコアの方が仕事が多いくらいだろう。

 

Socailnetworkではグラミー賞も獲得している。

 

そんな彼が最初にこのシリーズを出したのはもう15年近く前の2008年、そして2020年に続編をリリースした。

 

いずれも無料配布という太っ腹なリリースだったわけだが、彼いわくずっとこういうのを作りたかったとか。

 

白昼夢のサウンドトラックと自ら評していたように、アンビエント全開ながら、そのノイズの上を物憂げなピアノのメロディが流れており、まさに近年のトレントの得意技炸裂といった感じだ。

 

特に20年リリースの方は、サントラのアウトテイク集かなという感じで、夜中にピッタリだ。


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まして小雨の降る最中でははまり過ぎてちょっと怖くなってくるぞ。

 

いずれにせよ、高校生の頃からのマイフェイバリットは変わらず今も大活躍だ。

 

 

最後はこちら。

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坂本慎太郎の『物語のように』。

 

ソロ以降は独自の音楽性を発揮しており、もはや捉えどころがなさすぎる世界だが、その歌詞は特に寓話に満ちている。

 

このアルバムの英題表記もファブルになっていて、ストーリーではないからその含意するところはそれとなく推しはかれるところだろう。

 

冒頭の曲は昨今の著作権に絡んだテーマで、ある種の無知を揶揄したような内容かなと初めは思ったが、しかし後半に行くほどそれって本当にヤバイの?という線引きの難しい話題になっていく。

 

ただ人を好きになることが、ただ友愛を示すことが違法なのかと。

 

寓話は一見してただの出来事のような事の裏にさまざまな意味を含意させる事で受け取る側にメッセージを投げかけるようなものであるが、このアルバムの曲は全編に辺りそんなテーマを扱っている。

 

しかし、曲そのものは牧歌的でゆったりして、穏やかなものである。


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こちらも天気の良い日に何気なく聴くにはぴったりだが、ふとその歌詞の意味に触れようとすると前方不注意を招きかねないので注意が必要だ。

 

PVもなんかちょうどいい感じだ。

 

 

と、私が自転車に乗りながら聴いて楽しくなる曲たちを一部紹介したが、真夏だったらもっとアグレッシブな曲だったかもしれない。

 

常に感情は周囲の環境と共にあるし、日や時間によっても変わる。

 

人によっての好みもあるだろうけど、ともあれ自分なりにこの目の前の世界を綺麗に染めてくれたり、彩ってくれたりする音楽を探すのも楽しいものである。

 

いずれにせよ大事なことは、ストレスのないマイワールドを描くことかもしれないが。

 


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吸血鬼大集合?

ハロウィンてまだ世の中的にはイベントとして成り立っているのだろうか。

 

今やコスプレの聖地と言われる?池袋ではレイヤーさんたちがウロウロしているが、このレベルになれば確かに見ていて面白い。

 

しかし、渋谷とかに集まっているのは要するに乱痴気騒ぎでしかないわけだが、まあそこに現れるのは大半はしょうもない連中なんだろうなと思う。

 

あるいは世の中の多くの人は結構な変身願望があるのかもしれない。

 

私も昔は仮面ライダーとか変身もののヒーローに憧れたものだ。

 

しかし、ああいう楽しみ方ができない私には、おそらく今後も関わることのない類のイベントだろう。

 

 

ところで、こういう時節の何かがあると各種小売店ではそれにあやかるようにセールとかやるんだけど、今はまさにそのハロウィンにあやかったセール?を近所のスーパーでもやっている。

 

その名もハロウィン大作戦!

 

なんとなく目に入ってきたし、多分去年もその前も目にしたはずなんだけど、ふと不思議に思って、なんの作戦なんだろうかと。

 

考えてみたら、特に子供向けの何かしらではこの〇〇大作戦というキャッチコピーが使われている。

 

子供目線で考えた時には、例のトリックorトリートのための何某かという解釈も成り立つのだろうが、大人の目で見た時のそれはなんだか謎かけのように感じられてしまった。

 

作戦というからには立ち向かうべき何かがあるのだけど、この場合は何に立ち向かっていくのか、ましてスーパーである。

 

一応服なんかも扱っているので、かぼちゃのかぶりものとかそんなものを売っているのだけど、特に人が集まるわけでもないその区画は、そこはかとなく浮世離れしているような印象である。

 

 

スーパーのこの手のキャッチコピーが、この〇〇大作戦に限らず面白くて、よく見かけるものの一つがダイナマイトセールというやつ。

 

昔から使われているキャッチコピーの一つだと思うが、これもよく考えるとよくわからない。

 

ダイナイト?爆発するのか?爆発して何かが飛び散るようない勢いで商品を世に放つぜ、みたいな話だろうか。

 

あのザ・スーパーのチラシ的なフォントとともにいかにもスーパーの特売感を出している。

 

仕事帰りに、夜遅くの既に人気も少なくなって、疲れ切った人々が淡々と往来する中、いつになくエスカレーターの起動音が存在感を放つような時間帯に見かけるそのポップのなんとも言えないディストピア感。

 

空調にはためきながら、むやみに派手ながら誰の意志も感じない、まるで時間が止まったような印象である。

 

こう書くと批判的なニュアンスに見えてしまうが、そうではなくて、むしろこのそれっぽい感じが一瞬するけどちょっとだけ立ち止まると何も言っていないことに刹那に気づくようなこのキャッチコピーを考えた人って、なんかすごいなと思うわけである。

 

最初に使い始めた人は誰なんだろうか。

 

季節ごとに見られるスーパーのポップのキャッチコピーは、さしずめゾンビめいた存在感をこれからも発揮し続けるのだろう。

 

 

何かにつけセンスというのは大切で、昔は洋楽には全て邦題がつけられていて、非常にセンスの素晴らしいものもたくさんあった。

 

King Crimsonの『Lark's Tongues In Aspic』をそのジャケットのイメージから『太陽と戦慄』、Pink Floydの『The Dark Side Of The Moon』を『狂気』、T-REXの『Electric Worriar』を『電気の武者』とか、70年代頃は素晴らしい邦題が満載だ。

 

最近ではめっきりなくなったと言って寂しがる声も久しいのだけど、数年前に一部音楽ファンを震撼させたタイトルがあった。

 

なぜあえてここでやろうとしたのかわからないが、おそらく担当者は明るい雰囲気だけで楽しそうなタイトルつけたろ、くらいのテンションだったのだろう。

 

その名も『吸血鬼大集合』である。

 

今やアメリカを代表するバンドで、今年のフジロックでヘッドライナーもつとめたVampire Weekendの1stである。

 

セルフタイトルのアルバムだったわけだが、この邦題からはもはやどんな音楽かはわからないだろう。

 

流石にないだろうと当時私もリアルタイムで戦慄したものだ。

 

当時MTVでPVがヘビロテされていたので、そこで見かけたのが初めてだったんだけど、曲そのものも軽やかで激烈ポップ、それこそNHKの朝の歌で流れても遜色のない曲で、加えてPVもコミカル。

 

一聴してこれいいなと思って即アルバムを買ったのだった。

 

その年にサマソニで初来日を果たしたんだけど、マリンの昼過ぎくらいだったと思うが、まだまだ人も少なかった。

 

そんな彼らがキャリアを重ねるごとに社会性もある歌詞と落ち着いた音像を奏でつつ、ライブでは圧倒的なパフォーマンスをやってのける大物になった。

 

こんな彼らの姿を見るにつけ、日本のレコード会社の責任者は今何を思うのか、是非聞いてみたいものだ。

 

まあ、そもそもこのバンド名自体結構なキワモノ感はあるのだけど、ちょっと考えてみると文学的な匂いを感じないでもない、絶妙な名前である。

 

由来はヴォーカルのエズラ君が学生時代に撮影した自主映画のタイトルらしい。

 

インスパイアされた元ネタがあるらしいが、果たしてどんな物語だったのか。

 

 

日々見かける何気ない言葉なんかも、目に留めて裏側を考えてみるのは面白いものである。

 

考えたところで、ほとんどの場合意味なんてないのだろうけど。

 


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小休止209「疲れている時は無理しないことが大事、マジで」

最近久しぶりに自転車を買って、休日や平日の夜に近所をうろうろしている。

 

これまでもわりと歩いてうろうろするのは好きだったんだけど、徒歩だと行動範囲は限られるし、電車で行って帰りは歩く、もしくはその逆というパターンなので、行動範囲自体が限られてしまう。

 

今の家に引っ越してきた当時も自転車は持っていたんだけど、それももう5年くらい前。

 

その時はあんまりあちこちすることもなかったんだけど、今はそれが面白い。

 

今日も午前中は二度寝したりしてダラダラと過ごしつつ、午後は自転車で4駅くらい向こうのところまで行ってみた。

 

その間ヘッドフォンで音楽を聴きながら、秋の心地いい気候の中をゆるゆると走っているのは実に悪くない。

 

10月に入ってから顕著に体調が悪く、軽くメンタル系の不調をきたしていて、平生は割と大丈夫なんだけど、夕方になると平日休日問わずなんだか頭がぐるぐるするし、動悸か胸の辺りがざわざわしたり、ひどいとめまいがするような状態だ。

 

疲れている時はそういうことも突発的にないではないけど、明らかに経験したことのない感覚で、上記以外で一番なんかおかしいなと思ったのはやたらぼーっとして急に意識がふわふわした感覚に襲われることが多かったことだ。

 

不思議と周りの音が聞こえない感じで、漠然と中空を眺めているような状態で、思考はまとまらないので仕事中もなんかずーっとふわふわしているのだ。

 

これはダメだと思ってメンタルクリニックにも行ったんだけど、抗不安薬を処方されただけで診断などは降らなかったけど、検査で軽い鬱の気があるとのこと。

 

この手の症状はスペクトラムなので、明確なラインはないんだろうけど、人生において寝れない時とか追い詰められる時とかはさんざっぱらあったけど、本当に初めての感覚だったのでこれはまずいなと思った。

 

自覚できた分、幾分対応はできるようになったけど、ただ不調がそれで止まるわけではないので、今は努めて無理をしないようにしている。

 

 

それにしても、ここ8年とかはしんどい時もたくさんあったけど、それでもこんなことにはならなかった。

 

私にとってのストレスが敵になる瞬間って、やっぱり身近な環境の信頼性が大事なんだと思った。

 

丸1年くらい前に転職して前の職場に復職したんだけど、本当に後悔している。

 

前職も前前職も、今いるメンバーからは愚痴が多いし、メンタルを病む人も多かったけど、私はそうはならなかった。

 

しんどい時はあったけど、幸にして周りに仲間だと思える人がいたから、それで救われていたんだと思う。

 

それが今の職場にはない。

 

本当にないんだよな、誰一人飲みに行きたいと思う人がいないし、なんなら1分でも早くこの場所から離脱したい想いに駆られる。

 

そもそも以前と事業も変わって、社員も新しい人がどんどん入っていると聞いていたので、その期待値もあって、また当時の私のやりたいと思っていた領域とたまたまマッチするところがあったり、色々の状況をみた時に悪くなさそうだと思ったから移ったんだけど、入った時には新しいメンバーはほとんどいなくなっていたので営業は私一人でやらないといけない状態だった。

 

それ自体はいいけど、他部署の人も一見協力的なようでそうでない場面ばかりだった。

 

ちゃんと相談しながら進めたはずなのに、急に会議の場で態度を変える。

 

また、よくわからない、私には関係ない事情で勝手に激昂して、それを裏側で社長に直に言ったらしく、急に会議の場でお前は信用されていないと言われることが毎週だ。

 

それでも、ある程度理屈とか状況の客観的なものを自分なりに解釈して飲み込むようにしていたけど、やっぱり不満ってあるし、なんなら私もわからないから色々聞いているのに対して答えもださないから自分で判断してやったことを自分勝手、独りよがりと批判される。

 

一生懸命考えた計画なりもそうじゃねぇとよくわからない理由で怒鳴られる。

 

自分でも意識しなかったけど、追い詰められていたんだなと今は思う。

 

それであり得ないミスが重なったのが8月で、それでもミスと言えるのはほんの1点だけど、一連が全て私一人のミスとされている。

 

周りには誰一人私を庇ってくれる人はいなかった。

 

あれ、一緒にかんがえなかったっけ?おかしいと思うなら相談した時になんで言ってくれないんだろう?と、それしか考えられなかった。

 

それでも、ドンマイドンマイ、マタガンバロウ、みたいな態度で言ってくる様を見て、狂ってるなと思った。

 

そんな奴らを信用できるはずもない。

 

 

もちろん自分の落ち度也ミス也が全くなかったとは思わないけど、それにしてもこんなに信用できない環境はずっとなかった。

 

なので、1年足らずでよくないとは思いつつも転職を決意、シビアに考えないとなと思っているところに前職で一緒だったやつが声をかけてくれて、助けてくれることに。

 

そいつは年下で、前職では後輩として入ってきたやつだけど、今は絶賛凄まじい活躍をしているので、素直に尊敬するけど、そうしてこの間に関わってきた人らは一様に私のことを奏して評価してくれる。

 

彼に限らず、そんな言葉に救われるんだよな。

 

 

そんなクサクサした思いもあったから、夜中に自転車で静かな公園のベンチに座ってしばらくぼーっとしたり、人通りの少ないところを好きな音楽を聴きながら走っているのが心地いいんだよな。

 

夕方は早い時間から酒を飲みながら、動画で音楽を聞いているとなんだか泣けてしまって。

 

今日はアナログフィッシュのライブ映像とかPVとか見ながら口ずさんでいたんだけど、途中から涙がポロポロ出てきてどうしようもなくなってしまった。

 

疲れてたんだなと我ことながら改めて思う瞬間であったね。

 

 

ここ1年はそういう不満とか納得のいかなさみたいなものは押さえつけていたんだけど、やっぱり納得できないことは納得できないし、同じ方向を向いていると思える仲間とか、そうでなくてもお互いに通じ合っていると思える人が周りにいることって本当に大事だよな。

 

前職、前々職の人では、飲み会があれば行きたいと思うし、会いたいと思う人もたくさんいる。

 

なんなら仕事で関わった人全員好きだもの。

 

でも、今の会社の人は誰も好きじゃない。

 

辞めたらもう2度と会わなくていいという人しかいない。

 

こんな環境幸せなはずがないよな。

 

 

愚痴っぽい話になってしまったけど、40も近くなってくると色々考えるわけですよ。

 

年を取ればもう少し気が楽になるんじゃないかと思っていたが、全然そんなことはないし、むしろ息苦しさが増していく。

 

かと言って別に年を取ることに対して完全に否定的なわけでもないんだけど、死ぬまでの時間を数えるような日々しかここから先はまってないのかなと思っている。

 

別にそれでいいんだけど、その期間どう生きるかが今の課題だね。

 

最近は目ぶかに帽子を被って、顔が見えないように外出しているけど、その方が気が楽なんだよな。

 

 

とりあえず、今私は具合がよくないらしい。

 

せめて言葉にして吐き出して、しばらく後に「ああ、しょうもないこと言ってるな」と思えればそれでいい。

 

そんな状況でも、音楽っているのはいいよな。

 

本当に助けられる。

 

我ながらいい趣味を得たなと思う。

 

絵もいいよね、これまで買い集めた図録をパラパラと眺めながら、なんとなく目止まりする絵を見て、自分なりに浸ってみる。

 

そうしてちょっとだけ救われるんだよな。

 

 

ところで、数年ぶりに自転車を買ったんだけど、以前よりも性能が上がっているのか、スイスイと進む感覚がある。

 

電動機もついていないが、坂道も上がれるし、ふみこんだ力がそのまま伝わっていく感じもあって、気持ちいいんだよね。

 

些細なことが急に気持ちにブレーキをかけてくるので、そんなちょっとしたことが嬉しい。

 

今はちょっと無理しないように、全て放り投げるような感覚で、無責任にやっていこう。

 

もういい年なので、せめて好きな人に囲まれて生きていたい。


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最高は更新されていく ーTha Blue Herb

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昨日は久しぶりのTha Blue Herbのライブ。

 

全国ツアーの折り返し地点、東京では2Daysだ。

 

チケットは販売開始早々に買ったんだけど、開始時間が早かったので間に合うかしら、と不安だったが仕事は早々にぶっちぎって間に合わせた。

 

今年で25周年の、日本のヒップホップではこの世代でバリバリの現役は彼らとスチャダラパーとライムスターくらいと言われる。

 

もう50を迎えたラッパーの表現はどうなっていくんだろうというのはかつてのロックと同じ問題だろう。

 

日本に入ってから、そろそろヒップホップもそういうフェーズになってきて、彼らはその最先端にいる。

 

他の2組はエンタメ的な色も強いので、その意味では長く活動しやすい存在だと思うが、TBHはより硬派でメッセージ性も強く、本当にゴリゴリな世界観だ。

 

歳を取れば否定することよりも受け入れることを覚えるし、ムカつくやつの数以上に感謝したくなる人の数も増えていくので、それに沿うように表現も変わってきている。

 

それを迎合と取られてしまう世界では離れていくファンもいるだろうけど、彼らはそうはなっていない。

 

 

平気で2時間以上の凄まじまいライブを全国でやり続けている彼らは、練習してる、これは金儲けだとはっきり言う。

 

プロだなと毎回本当に思う。

 

ファンも古株のヒップホップファンもいるが、私のようなロックを中心に聴いている層もいる。

 

年齢も中年がボリュームゾーンだが、若い子もいるし、昨日は制服姿の女の子もいてびっくりした。

 

きっと各世代で響き方は違うだろうけど、そんな音楽をやり続けているわけだ。

 

私は多分13年くらい前から彼らを聴いている。

 

当時は3rdの頃だと思うけど、よく聴いていたのは1stとかシングルとかその辺りだったな。

 

個人的には戦いの音楽だったのよ。

 

それから年も取れば世界の受け取り方が変わるわけで、3rd以降の良さが年々染み渡るし、近作もアルバム、epいずれもどれも良いんだよね。

 

頭を殴られるような衝撃とかではなく、じんわりと染み込んでくる感じ。

 

ああ、確かになとか、そうなんだよなとか、そんな聴き方をしている。

 

ちゃんと歳を取ってるんだよね、そしてそれが明らかに良い方向で。

 

とかく歳を取ることにネガティブなキャンペーンの多い国だと思うけど、個人的にはそんなことはあんまりないと思ってなくて、もちろん若い子を見て羨ましいなと思うことも年々増えていくし、昔の自分を思い出してはため息が出ることもある。

 

だけど、それはそれとしてちゃんと受け入れながら、おっさんになっていくのも別に悪いこととも思ってない。

 

そんな心情にちゃんとはまってくるんだよね。

 

でも、そんな表現を若い子たちも聴いているのが面白いよね。

 

 

毎度のことながらライブは素晴らしく、時間の感覚が軽く吹っ飛んでいく。

 

色々考えながら、思い出しながら、噛み締めながら聴いてるんだけど、この情報量の音楽でそれがずっと続く。

 

気づいたらそうさせられてる。

 

カッコいいなと思うよな。

 

アナログフィッシュもそうだけど、やっぱり彼らも一緒に歳を取ってくれるアーティストなんだよな。

 

60過ぎた還暦ラッパーのBOSSが、どんなトラックで何を歌うのか、それも楽しみだよね。

 

その時私はまだ50にはなっていないけど、人生の終盤をいよいよ考えているか、何かの拍子にもう死んでいるか、それはわからないが、少なくともこれから先生きているうちはずっと聴いている音楽の一つだろう。

 

増えることはあってももう減らない、そんな段階にきたんだろうね,彼らは。

 

年末も楽しみだ。


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この曲、いい曲だよな。

遅れてきたナツの1部 -ナツフィッシュ

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2週連続アナログフィッシュである。

 

元々は7月末に開催予定だったのだが、メンバーがコロナになってしまったので、延期となったナツフィッシュである。

 

私自身コロナになっていたので、結果的に延期は助かったところもある。

 

このナツフィッシュは彼らの定番企画ライブの一つだが、今年はビルボードでの二本立てライブというちょっと豪華な感じだ。

 

前週は健太郎さん、下岡さんでそれぞれの曲だけを演奏するライブ二本立てだったが、今回は通常通りのバンドライブ、しかしセットリストは被りなしという事で、本当は2回とも観たかったんだけど、ちょっと色々具合が悪いので今回は第1部のみ行く事に。

 

また配信とかでやってくれるといいな。

 

しかし、私もビルボードは初めましての会場なので、その意味でも楽しみだ。

 

多分普段のライブと比べると時間も短いと思うが、それでも1時間半はやるだろう。

 

 

それにしても、持ち曲も多くある中でこれだけの曲数をライブでやるためには練習とかも結構やってんだろうな。

 

アレンジもちょくちょく変えていたり、カバー曲もやったりということもしているので、なおのことだ。

 

toeなんかは特に練習しなくてもバチッと決めてくるという異能者の集まりだが、アナログフィッシュも徐々にそのステージに入っているのかもしれない。

 

演奏でとちったところは、考えてみたらほとんど見たことがないからな。

 

そんなわけで、夕方早い時間からのライブである。

 

 

ビルボード自体先にも書いたように初めましてだったのだけど、やはりラグジュアリー。

 

普段ライブハウスばかり行っている身からすれば入るところからなんか知らんが緊張する。

 

会場も、ワンフロアでテーブル席とカウンター席と、さらに3階席になるのかな、そんな感じの構成で、私はカウンター席での観覧である。

 

席に着くとフロアレディのオネェさんにご注文はお決まりですか?なんて聞かれてそういう方式なのか、と一瞬焦ってしまった。

 

ビールをくぴくぴ飲みながら待っていると程なくして始まる。

 

ステージも近い。

 

 

メンバーはポスターにあるような空色にペイントされた揃いの不揃いのシャツで登場、遅れてきた夏感だ。

 

以前やっていたタウンミーティングのような雰囲気で、1曲目は下岡さんの"Sophiscated Love"でスタート。

 

小洒落たギターにますロック的なベースフレーズがイカした曲だが、この曲の歌詞は年々沁みてくる。

 

「歳を取ったら取るだけ賢くなるなんて、それは半分正しくて、それはほとんど間違ってる」という一節なんだけど、若者よりも私とかその上の世代ほど刺さるんじゃないかな。

 

こうやって座ってまったり聴くと、いつもと歌詞の刺さり方も違うし、ただでさえ具合が良くないので、いつも以上に滲みてしまう。

 

今日は"City Of Symphony"の新Verも演奏されたんだけど、ほんとに何回聴いてもこの曲はいいよね。

 

"Yakisoba"とかもつい滲みすぎて、それだけでなく"アンセム"も普段なら楽しく響くはずの曲までも

なんか聴いていたら泣きそになってしまった。

 

疲れているんだなと感じる瞬間である。

 

昨日メンタルクリニックへ行ったんだけど、どうも軽い鬱の気があるようなので、気を抜くと頭がぼーっとして意識が上の空になってしまうんだけど、こうして彼らのライブを聴いて、しみじみとした時間が実にヒーリング効果。

 

"Radio Star"の容赦ないポップさも最高だしね。

 

会場の音もいいからいつになく健太郎さんのボーカルが伸びやかに響いて、特にサビでドーンと伸びる曲はめちゃよかった。

 

また、割と静かめに歌うからわかりにくいところはあるけど、下岡さんも違う種類だと思うけど歌うまいんだよな。

 

新曲での歌を聴いて改めて思ったものだ。

 

ステージはビルボードサイズの1時間ほぼピッタリで終了、アンコールは1曲だけ、下岡さんの新曲で締められた。

 

彼の書く歌詞は現実的で、良いことも悪いこともどっちも含んだ表現をしているので、すごくシビアな反面、だからこそ生まれる力強さみたいなものがあって、響くんだよな。

 

前回のジョンとポールではそれぞれの色を分けた見せ方だったけど、やっぱりこうして二人の曲が交互だから余計に伝わることもあって、最高でしたね。

 

今回は2部制だが、私は1部のみでおいとま。

 

どんな曲をやったのか、あとでセトリもチェックして悔しがろう。

 

 

ライブ後は実に健やかな気分になりまして、頭がぼーっとしてしまう現象も落ち着いて、なんだか元気になっていた。

 

感情がちゃんと動く事でポジティブに動いたのかなと思いつつ、これがあるから何度でもライブに足を運ぶのよ。

 

ちなみに帰りの電車でもライブ盤を聴きながら電車に揺られてきました。

 

年内でもう一度ワンマンも決まったようなので、日程確認しておこう。

 

 

毎回同じ事書いちゃうけど、本当に素晴らしいバンドだ。

平衡 –Elephant Gym

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受動的な環境が時に新しい発見につながることがあって、それは選択的にあれこれやっているとなかなか起こらない事象だったりする。

 

特にネットは検索だったりレコメンドだったりと、ある程度以上自分の既存の趣味趣向に沿った情報が多く提示されるし、仮にそうでない情報があってもスルーしてしまいがちだ。

 

昔まだここまでネットが普及する一歩手前くらいの時に、新聞の利点として網羅性と非選択的な情報の提示みたいな話があった。

 

しかし今に至れば偏った視点での情報パッケージでしかないので、新聞を見るなら色々な紙面を見ないと良くないよな、と思うわけであるが、ともあれ純粋な情報メディアというよりはもはや思想を示すような側面が強いようにも感じてしまう。

 

それはともかく、一方的に提示される情報も役立つもので、最近そんな出会いをしたのが台湾のバンド、Elephant Gymである。

 

 

今年のフジロックに出演して大きく話題になったのだけど、私も御多分に洩れず配信で観て、聴いて、めちゃカッコええやんけ!となった口だ。

 

実は名前自体は知っていて、LITEと交流があるので以前配信ライブでベースの子が共演しており、そこで一応認知はしていた。

 

だがその時に彼らの音源を聴いたわけでもなかったので、対して気にしなかった。

 

そんな折にライブを観たわけだが、こんなカッコいいとは知らなんだ。

 

そもそも東南アジアのバンドとかもたまにフェスで出ていたから、接点は持てそうなものの結局他のステージを観ているし、私が観ていたら音楽情報メディアでも登場しないので知る機会がなかったんですよね。

 

それこそ韓国のヒョゴは一時話題になったので、ちょい聞いたことあるくらいだったのよ。

 

 

で、Elephant Gymである。

 

音楽的にはLITEと共演するだけあって、いわゆるマスロック、ポストロック系で、toeMice Paradeなんかにも通じるところがある。

 

実際EPでtoeの曲もカバーしているので、こちらも交流があるのかな。

 

After Hourは台湾でもやってるしね。

 

ともあれ、とりあえず買ったのがこちらのEP。

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1st EPのようだが、彼らを有名にしたきっかけが1曲目の"Finger"という曲のライブ映像だった。

 

彼らは3人組なんだけど、ベースとギターが兄妹で、兄がギター、妹がベース、そしてドラムはその友人とかだったと思うが、ベースの子をセンターに据えた配置でやるんだけど、この子のテクニックがすさまじい。


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爪弾いたりストロークしたりタッピングしたりと、目まぐるしく曲展開に合わせて演奏法も変えながらブリブリに弾きまくる。

 

そこにタイトなドラムが下地支えした、流麗なギターが乗っかってなんと心地よいこと。

 

イントロはますロック的な細かなフレーズで始まり、ゆったりとした展開になりながらかき鳴らすようなエモい展開へと発展していくような構成で、この手の音楽のエッセンス詰め込みまくりで好きな人にはたまらないはずである。

 

 

このEPには4曲収録されており、ボーカル曲もあるのだけど、台湾なので台湾語で歌われている。

 

個人的に耳馴染みのある言語ではないので、その響きも新鮮ではあるんだけど、ウィスパー系なのでスッと入ってくる。

 

まぁ、意味とかはもちろんわかんないんだけどね。

 

ちなみに曲によってギターのお兄ちゃんとベースの妹ちゃんがどちらも歌う。

 

テクニカルな曲からエモな曲まで幅広で、曲そのものもセンスがいい。

 

フルアルバムはまだ1枚かな、EPを数枚出しているので、まずはそれらを聴きながら、本当は11月の来日も行きたかったがまんまとチケット即完。

 

この演奏は生で聴きたかったな。

 

 

彼らに限らず、図らずも最近東南アジアなんかのバンドの名前を目にする機会が多いのだけど、いずれも非常に評価も高く、実際いい曲を耳にする。

 

ちゃんと聴いたことはまだないけど、これからまたおりをみて聴いてみたいものだ。