音楽放談 pt.2

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2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

小休止「私と音楽」

起きている間に日付も変わってしまったので、今日の分をもう書いてしまおう。 基本的にはレビューのみにしようかしら、と思っていたのであるが、そればかりでも面白みに欠ける。 大体において大したことを書けないので、こういうところで少しでも人の気を引…

数学的音楽 ―Mirrored

かつて70年台初頭にプログレッシヴ・ロックというジャンルが幅を利かせていた時期がある。 ロックにクラシックやジャズの要素を持ち込み、即興性の高い非常にテクニカルで複雑な音楽をやっていたのである。 有名どころでは、かつてプログレ四天王と呼ばれたK…

ロックなかっこよさを体現 ―Yeah Yeah Yeahs

昔は男性ヴォーカルものしか聴かなかった。 何故かという確固たる理由があるわけでは無いんだけど、ただ当時は日本の奴ばっか聴いていたので、耳に入ってくる女性アーティストの歌はいわゆるこてこてのラヴソングであり、それは自分の中ではしっくりくる内容…

The NEW WAVE ―Devo

先日会社の先輩にRolling StonesのライヴDVDを借りた。 実はストーンズはまともに聞いたことが無いのである。 一応聴いておかなきゃな、とは思ってたんだけど、今一タイミングが合わなくて。 で、そのライヴはおそらく90年代の奴なんだけど、かなり批判が飛…

現実を受け止める強さとは何か ―Arcade Fire

最近カナダが熱い、というのは一部のロックファンにはもはや共通認識であろう。 Broken Social Sceneはじめ、Stars、 Dears、 Death From Above 1979、Feist、Stillsも新譜が結構評価されているし、Los Campesinos!はレーベルだけだけど。 こんな具合に多く…

世界の毒性 ―System Of A Down

今日は何について書こうかしら、と考えているところにScars on Broadwayが流れてきたので、今日はそれつながり。 わかる人ならもうわかっているであろうが、そうSystem of A Down(以下SOAD)である。 先の大統領選挙においては、それほどバンドマンたちの目立…

音をサイエンス ―Dear Science

う~む、そういえばマキシモらのプロデューサーは、ポール・エプワースという人だった気がする。 と、言うわけで、前回に引き続きTV on the Radioについて。 前回は1st、今回は3rd、つまり最新作である。 2ndは飛ばしてしまっているが、1stを深化させたような…

何故か惹かれる ―TV On The Radio

最近はアーティスト本体だけでなく、プロデューサーの注目度もあがっている。 少し前はそこまででもなかった気がするが、リバイバル系のバンドを一人の人間が複数手がけていたりしたことがそのきっかけではなかろうか。 プロデューサーとして今をときめくの…

変化の先 ―All Hope Is Gone

冬にもなればいい加減バリバリなハードコアよりはしっとりとした曲に耳を傾けたくなるのが人情というものであろう。 冬は物理的にも音が遠くへ届きにくく、また寒さで人も内の中に引きこもるため、静かな季節である。 学生の時分には、わざわざ寒空の下あっ…

音の隙間で踊る音 ―Vampire Weekend

年の瀬も近づけば、そろそろ今年のベストアルバムは何だろうか、という話が各方面で持ち上がる。 結構雑誌ごとに違うから、色々な雑誌の方向性なんかも反映されるため、毎年興味深く見ている。 昨年はやはりというか、年末に滑り込んできたRadioheadが掻っ攫…

どこにいたの? ―Script Is Here

音楽にも思い出というものは付き物である。 あの時聴いた曲が、やけに染みる、そんな経験は誰にでもあるだろう。 たとえその曲が好きでなくとも、ある情景とともに記憶されている曲というのはある。 だから最近その手のコンピレーションが売れているわけであ…

内的に踊る ―Draft 7.30

音楽って、どんなもの?と問うたらば、なんと答えるであろうか。 Aメロ、Bメロ、サビ、Aメロ、Bメロ、ブリッジ、サビ、みたいな? メロディがあって、感動的な歌詞があって、みんなでシンガロングできる、みたいな? 日本では歌謡曲という文化があるので、や…

失敗の成功例!!! ―Myth Takes

昨今のダンスロック流行も、あんまり溢れるとそれが当たり前になりすぎて、その括りもぞんざいになっていく。 中には明らかにハイプ的な空気のバンドもいて、メディアも売り手の一員であることを否が応にも感じるものである。 「踊らずにはいられない!!!」と…

希望という名の音 ―Broken Social Scene

個人的に大好きなものは、メインストリームか少しそれたようなものが多い。 何故かはよくわからないけど、これは本当にいいなぁ、と感じるものは得てしてそう言う傾向にある。 もちろんメインストリームなものだって好きなものは好きだけど、どっちかという…

踊るぜPEOPLE ―THE MUSIC

2000年頃というのはロック的にはひとつの契機であった。 オルタナティヴのムーヴメントは完全に沈静化し、トラウマティックな世界観を暴露することに端を発するへヴィロックは完全に形骸化し、ただ暴れたいだけのクソ野郎のテーマ曲でしかなくなった。 日本…

ハッピー&ラブリー ―Eagles of Death Metal

人生において楽しむということは重要である。 というよりも、楽しむこと以外に人生の意味などあるだろうか。 否である。 無為に時間をすごすよりも、積極的に楽しむ術を見つけなくてはね。 人生とはいかに踊るか、である。 人生を楽しんでいる人を見ているの…

夜の始まり、夢から覚めて ―Stars

音楽には時間性がある。 春に聞きたい曲もあるし、冬に聴きたい曲もある。 あるいは朝に聴きたい曲もあれば、、夜に聴きたい曲もある。 その曲の持っている空気と、季節や時間がもたらす空気とが一致することが重要なんだと思う。 夏にはギラギラと騒がしい…

21世紀も精神異常者 ―King Crimson

昔の音楽を参照しつつ新しいものを作る、それをさして温故知新、なんていうんだろう。 最近の音楽の多くは、多分年配の人が聴いても違和感なく聴けるものが多いのではないか、という気がする。 それがいいか悪いかは個人の価値観の問題だから、別にどうでも…

I've got my spine ーGreen

日本の政治も混迷していて、なんだか不安ばかりが募る。 私はそんなに政治に熱心ではないし、選挙も行ったことない人である。 駄目だなあ、とは思うけど、どうせ誰がなったって変わりゃしねえよ、と思っている部分もある。 こういう態度が実は一番まずくて、…

頭の中をグルグルと ―TagoMago

音楽を聴いていて不思議だな、と感じることは結構あり、先日Joy Divisionのときにも書いたことといくらか重複する要素もあろうが、また書くね。 音楽は、いってしまえばノイズの羅列であり、楽器によるそれらの単なる構築である、といえる。 一定のテンポや…