音楽放談 pt.2

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2009-01-01から1年間の記事一覧

原色の出所 ― The Horrors

今年に入って幾多の新譜が出され、自分の興味のある奴は大方買ってはいるのだが、ここのところその他の部分で出費が多い為、思うように買えないものも。 そうはいってもかなり買っている方だ、とは周りによく言われることである。 Yeah Yeah Yeah's、Eagles …

狂気の世界は思いのほか穏やか? ―The Madcap Loughs

音楽にも陽性と陰性があって、私は個人的には後者の方が好きであって、しかし一般的には前者が好まれる。 明るい事は良いことだ、というのはいかにもアメリカ的な価値観であるらしく、イギリスに行けばそうでない、と大学の頃ある先生がしきりに言っていた。…

Like a give a FucKKK!!! ーLouden Up Now

ここ数年の音楽業界の流れというのは実に早い。 Arctic Monkeysは既に古典のような扱い、Klaxonsも新しい基軸を示すことが求められている風がある。 今はダンス×ロックの組み合わせが一つのメインストリームな訳であるが、その内訳ももはや多様を極めすぎて…

北からいただく ―The Blue Herb

吹きすさぶ雪の中、電車が駅に到着する。「次は札幌、札幌、お出口は右側です」。勢い良くドアがひらき、一歩外に出ると尚風の音が耳を塞ぐ。レールを削るようにざらざらとした音を発しながら、勢い良くドアが閉まると、暗闇の中、雪の中を滑るように列車は…

小休止9「アンチな人々」

オリコンの上半期セールスランキングが発表されたそうだ。 1位はミスチル。 アルバム出したっけ?と思ったが、たしかに観たことのあるジャケットだった。 時間の流れが速過ぎて、あるいはその都度密度が高過ぎて、すっかり忘れていたが。 ちなみに売り上げ枚…

Stand by Me ―Super Furry Animals

ただ緩やかに流れるだけに曲に癒されるばかりではない。 その背景にある大きなものが重要である。 全てを包み込むような、ホワッとした空気が満ちている曲こそ、まさに癒し系。 しかし、そんな軽い言葉で括るにはあまりにも申し訳なくらい、本当にすばらしい…

変化の途上 ―Mix-Ism

キャリア初期から、歪んだ音を中心にデジタル的な興味を示していたバンドが、そういった手法を更に積極的に導入した作品が今作「Mix-ism」であろう。 さらに、初の海外レコーディング作品と言うことで、図らずも世界というものを意識し始めた作品でもあった…

UnsatisfiedにSatisfied ―Nine Black Alps

今年に入って新譜が続々出ており、既に時間と金銭が追いつかなくなりつつある。 Yeah Yeah Yeahs、Maximo Park、Cursive、Marilyn Manson、Eagles Of Death Metal、Horrorsなんかは順調に買っている訳であるが、まだBlack Dice、Kasabianなんかは買ってない…

小休止8「キャパオーバー」

社会人になってつくづく思うことは、本当に音楽を聴いている時間がない。 大学生の頃などは、それこそ一日中聴いていたものだ。 3年にもなれば必修科目以外は別段授業の必要もなかったので、音楽を聴きながらふらふらしていたものだ。 ところが、社会人とか…

発見感 ―LITE

昨日は久しぶりにライヴに行ってきた。 Back Drop Bombがオーガナイザー?のイベントだったんだけど、ライヴは文句なくかっこ良かった。 先日新ドラマーが加入したばかりなので、そのお披露目的な期間でもある訳だが、さすがにまだ少し馴染みきってないのか…

BDB in the Area ―Micromaximum

どうも今週末は天気がよろしくないようだ。 最近湿気も多くなってきて、いよいよ夏のにおい、その前に梅雨の薫り。 あんまり好きなにおいじゃないけど、まあ仕方ない。 それが四季と言うものよ。 それはともかく、明日は久しぶりにライヴに行く、仕事終わり…

煌めきは音の中に ―Cajun Dance Party

最近道行く高校生を見ては、なんだか微笑ましい気分になる自分が嫌だ。 大学のとき、バイト先に高校生の子がいて、どうという分けではないのだが、なんだかキラキラしてるな、なんて思っていたが、今やすっかりおっさん目線である。 道行く高校生を見ては、…

ロマンチスト ーThe Staline

HMVで「スターリン」と検索したら、なぜかトップに来たのは月島きらりであった。 なんじゃこりゃ、と思ってよく見たらモーニング娘じゃないか。 そういえばこの子は独り立ちしたんだっけ?と思ったらこの間テレビに出てた。 オリコンで1位を獲得したそうだ。…

14の幸せの物語 Happy Hollow

来週にはまた一つ、楽しみな新譜がでる。 Cursiveというバンドの奴ね。 来週には給料も入るので、いくつかまとめて買おうと思っている。 既にでているが、ちょっと小銭が足りなくて買ってない奴もあるし。 マンソンも出した、Black Diceも聴きたい。 Animal …

ポップ職人の職人技 ―Skylarking

XTC

最近またXTCにハマっている。 ようやく「GO2」も買ったしね(中古でも新品でも近くの店屋にはなかったのですがね)。 このバンドの音楽はポップで、辛辣で、捻くれていて、大好きである。 特に「Black Sea」あたりまでの挑発的な感じがすごく好きだね。 極初…

それでも俺は ―頭脳警察セカンド

日本人は静かな民族である、というのはよく聴く話。 ライヴでも日本人はじっくりと(あるいは単なる無反応もあろうが)聴こうとするため、海外アーティストなどは初めて日本でライヴをやると、その光景にすごく不安になるそうだ。 それになれると、すごく真…

小休止7「唄うのが好き」

カラオケと言えば、日本が世界に誇る娯楽アイテムである。 洋楽アーティストの歌詞にもしばしば登場するほど、世界各地に根付いている。 このカラオケと言う奴は、好きな人は大好きだし、嫌いな人は「頼むからこの世から消えてくれ」と思っているに違いない…

星空をオヴァードライヴ ―The Piper at the Gates of the Dawn

有名人の死というのは、時代の変化を感じさせる要因の内でも大きなものであると言える。 先日忌野清志郎が死んでしまったことは、世間的にも非常に大きな衝撃であった。 個人的には彼の音楽をまともに聴いたことはなかったし、むしろ俳優としての彼を目にす…

好奇心の強い人に ―The Invisible Invasion

2000年以降の、いわゆる新世代のバンドも、既に中堅どころかベテランの様になってきている。 そんな連中も悲喜こもごもな訳で、解散組もいるしメンバーの脱退なども経ながら今もがんばっているバンドもいる。 オリジナルのままのバンドももちろんいるけどね…

ナンセンスなハイセンス ―Golden Age Of Grotesque

最近Hollywood Undeadなるヴィジュアル系バンドがアメリカで人気だそうだ。 Slipknotよろしく覆面集団で、いわゆるミクスチャー的音楽を展開しており、Limp Bizkidみたいと言って大人気だそうだ。 何を唄っているかは知らないが、ややOut of Date感も醸しつ…

噛み付くように ―SPEAK!!!!

非常に重苦しいムードに包まれたミニアルバムを経て、次にリリースされたのは超攻撃的で挑発的なアルバムであった。 社会やそれを構成するシステムと言うものに対してかなり直接的に攻撃を展開するこのアルバムは、かなりデジタル処理を導入している点で興味…

音楽リリースは変わりつつある? ―Saul Williams

冒頭は前回の記事と内容的にはかぶるんだけど、デジタル配信の件ですね。 日本ではまだ音楽がビジネスとしてある程度は成り立っているし、なんのかんの言ってもCDというメディアが完全に淘汰されてしまうことは、少なくとも当分はないだろう。 日本人と言う…

今を映す ―Neon Bible

最近は輸入版も国内シェアを広げているのであろうか。 国内版よりも先に出る場合が多いし、今は情報の方がかなり早いので、待ちきれない場合輸入版を購入することも少なく無い。 国内版であれば、ボーナストラックがつくが、それ以外は大した魅力はないんだ…

戦う男 ―エレファントカシマシ

先日Yahooニュースのトップに「エレカシ宮本、キレる」なる文字が。 何事かありけん、とて見やればなんでも出演したレディオにてDjの発言に腹を立て、暴言を吐いたとのこと。 その事件(というほど大げさでもないが)は数日前だったのだが、それに対して宮本…

小休止6「どうか感じるか」

感覚と言うのは感情とつながっている。 例えばおいしいと思うものを食べれば、うれしいとか幸せになるし、あるいは触れるものも目にするものも、それらの刺激により何かしらの感情を引き起こされるものである。 音楽だってもちろんそうで、人の作った音楽に…

Worth of Noise ―Black Dice

健康を測るバロメーターと言うのは、割と人それぞれであったりする。 精神衛生的な意味での健康ね。 メシが喰えない、なんていう人は割合オーソドックスと言うか、わかりやすい例である。 翻って自分はどうか、と考えると、まず眠いのに眠れなかったり、日中…

クッキー山に帰ってきました ―TV on the Radio

最近疲れているせいか、静かな音楽に心癒される。 ゆったりと心地よいメロディを耳にしているだけで、私は結構幸せです。 でも、同時に荒んでいるのかなんなのか、猥雑としたような音もすごく心地いいときがあるんだよね。 久しぶりにBeckの1stを聴いていた…

and I wont you ―The Perfect Drug

Nine Inch Nails史上、最もポップな曲と言ったら何を挙げるであろうか。 ここ数年の彼は非常にアッパーな曲が多く、しかも取っ付きやすさのある曲も非常に多い。 無料配布されたことでも話題となった「Slip」収録の"Discipline"などは、まさにそうした要素を…

怒りは背後に ―Super Furry Animals

聴いていてい心地いいな、と思う音楽がある。 もちろん好きな音楽と言うのは何かしらの意味で心地よいから聴いている訳であるが、もっと単純な意味においてね。 気分や天気に左右されず、聴くととりあえず「良い塩梅」と思う訳である。 例えばFeistは個人的…

クール&ポップ ―Maximo Park

今年は楽しみな新譜がたくさん出るわ、と言う話は既にたくさん書いているのでもう書かないが、そうしていくつもあるからついチェックし忘れているものもある。 メディアなんかでしきりに取り上げられるようなバンドであれば、自ずと目に入るんだけど、そうで…