音楽は、世界だ、という番組が昔あった。
確かタモリさんの司会だったと思う。
扱う音楽はクラシック系だったと思う。
音楽は何ぞや?と問うたらば、それは心地よい音の羅列であると言る。
その心地よさには特定の尺度があるわけではなく、あくまで主観的に図られるものである。
しかし、その個人の主観のうちにも一貫性があるわけでなく、せいぜい傾向程度のものが見られるだけである。
それは何故か。
そもそも芸術としての音楽とは、およそ芸術と呼ばれる他のものと同様、精神状態を具現化したひとつの形、いわば感情の表出の一形態である。
うれしいときの状態を表現すれば明るく、沈んだときの状態を表現すれば暗く、楽しい状態を表現すれば軽快に、怒った状態を表現すれば荒々しくなるであろう。
これらの状態は誰の中にもある。
それゆえ、そのときの気分によって心地よいと感じる音楽は自ずと異なるであろう。
特に、私は気分屋ですので、比較的幅広く音楽を聴く。
ただ、性格傾向というものが認められるように、やはり好きな傾向の音楽はある。
でも、常にこういうものを、という一貫性はない。
私はロックを好んで聴くが、他の音楽だって聴く。
それに、多様性を極めるロックの中でも、いわゆるロックンロールもきくし、メタルも聴くし、パンクも聞くし、インダストリアルも聴くし、デジタル系も聴く。
要はいいと思うかどうかの問題である。
時には言語も超越する。
結局言葉なんてものはツールでしかなく、本質ではない。
本質はその裏にある。
それを感じられる音楽は、まさに至極の芸術なんである。
と、まあ偉そうにたいそうなことを書こうかとがんばってみたが、限界だ。
別に学者ではないので、ここらで切り上げて、要はこのブログでは私の生活を豊かにしてくれる音楽を私的な感想を主軸に好き勝手に書いてこましたろ、という話である。
ゴリゴリな奴もあれば、バリバリなやつもあり、ゆったりしたのもあり、時には悲しいものもある。
人間の表情の数だけ好きな音楽の色の数もあるんですよ。
個人的にかなりおススメな音楽しか書かないので、興味をもたれたらぜひ一度、Youtubeでも何でもいいから聴いてみて欲しいな、と思うのです。
洋楽とか邦楽とかには、あんまりこだわらずにね。