夏ですね。
すっかり暑くなって早久しいわけだけだが、今年はなんだかこの暑さが心地いい。
気温にして35度を超える日が続いているが、あまりベタベタした蒸し暑さではなくでどこかカラッとしているし、意外と風は涼しいので日陰にいればちょうどいいくらいだ。
最近昼は近くのスーパーで弁当を買って、日陰を見つけてそこでモサモサと食べている。
いずれにせよ、やっぱり季節感を感じながら過ごすというのは好きなので、夏らしい夏はいいですね。
もっとも、この話には今の所だれにも共感してもらえてはいないんだけど。
さて、そんな夏に似合う音楽という話をこの間別の記事でも書いたけど、改めて夏に聞いてて楽しい曲たちを勝手にお勧めしよう。
有名な曲ばかりがいいわけではないということを感じてもらえればコレ幸いである。
まずはこちら。
オーストラリアのエレポップバンド、Van Sheの1stアルバムに収録されている"Kelly"。
最近すっかり名前を聞かなくなったけど、めちゃくちゃポップな曲満載でセンスも抜群。
アルバム通して聞いてもとても素晴らしい作品を作っている。
オーストラリアはちょくちょくこういう素晴らしい楽曲を各バンドが登場しており、彼らはSavege Garden的な系譜になるだろう。
爽やかでノリも良く、海辺のドライブにもお勧めなアーティストである。
続いてはこちら。
今年久しぶりに新譜を出すFriendly Firesの1stに入っている”Paris”。
どちらかというと夜が似合う曲だけど、パーっと空に広がっていくような感覚がサビの所にはあって、ここが実に気持ちがいい。
全体的にダンサブルでポップな曲が多いバンドなので、この時期にはどのアルバムもお勧めだ。
ていっても2枚しか出てないけど。
次はこちら。
Aphex Twin - Windowlicker (Director's Version)
テクノ界の重鎮、Aphex Twinsの"WindowLicker"。
絶妙に笑えるPVも秀逸だけど、彼の悪趣味なところもポップなところも詰め込まれば素晴らしい曲だ。
始まって4分弱はずっと小劇場が展開されており、なかなか焦らしてくれる。
アッパーなわけではないがそこはかとない気だるさとセクシーな雰囲気がイカした1曲だ。
曲自体はとてもいいので、ぜひ我慢してみてみてほしい。
続いてはこちら。
My Bloody Valentine - Only Shallow (Official Music Video)
もはや有名すぎるくらいだが、My Bloody Valentineの"Only Shallow"、歴史的名盤との誉れ高い『Loveless』の1曲目を飾る曲だが、この曲の轟くようなギターがとても気持ちよくて、たまに無性に聴きたくなる。
個人的位はシューゲイザー自体夏の音楽だと勝手に思っていて、虫の声や夏の日差し、ジリジリと肌に染み込んでくるような感覚の全てがリンクして仕方ないのである。
ノイジーで頭が痛くなるような轟音とともに甘美なメロディがどこまでも連れて行ってくれるような、そんな感覚を与えてくれる。
結局シューゲイザー自体は彼らが完結させてしまったと言っても過言ではないくらい、この後に出てくる同型の音楽は彼らの影響下から免れ得ていない。
続いてはこちら。
今や売れっ子プロデューサーでもあるblood Orangeの"Best To You"。
女性ヴォーカルをフィーチャーした1曲だが、言葉のリズムも心地いいし、曲の展開もいい感じに盛り上がってくる。
ちょっと大人な風味を感じる素晴らしい曲である。
ここ日本ではやはり知名度はイマイチなんだけど、Bruno Marsに引けを取らない素晴らしい楽曲を多数作っているので、ぜひともチェックしてほしいアーティストだ。
最後はこちら。
1972 - Broken Social Scene - Live from Here
最新EPシリーズの第1弾に収録の"1972"。
穏やかで静かな曲だけど、こんな曲も心地いいのが夏の夕暮れ時というやつだ。
ヴォーカルをとるのはStarsの Amy Millanだ。
ん〜、素晴らしい声ではないですか。
曲調もさることながら、優しく女性的な包容力のあるこの声がとてもいいですね。
このバンドが好きすぎるんだけどどうしたらいいだろうか。
とりあえず来日を待って仕方ない。
夏には暑さに負けないアッパーな曲が合う一方で、穏やかな曲も似合う夕暮れ時がある。
どちらの風情も夏らしくてとても好きだ。
夏って騒がしくてざわざわしているけど、その賑やかさを楽しむ季節だと思うし、だからこそその喧騒の後みたいな曲もいいのである。
ぜひ好きな1曲を背景にクソ暑い夏を楽しく過ごしてもらいたいところですね。