今日は久しぶりにライブイベントへ。
夏の魔物という、同名バンドのメンバーが主催しているもので、すでに何年か行なっているもので、そのラインナップがなかなか攻めているので気になってはいたがこれまで行くことはなかったんだけど、今年は初めて行くことに。
サマソニもチケットを取り忘れたことで行けなかったので、何かフェスっぽいイベントに言っておきたいなという思いがあったので急遽決めた。
関東では2日間、会場は東武動物公園ということで、一体どんなイベントなんだという興味もあった。
1日目は取りにTha Blue Herbを迎えて、アクトもHip Hop勢を中心に添えており、2日目はAge Factoryがトリではあるが、全体にやや大御所感のあるラインナップ、といってもコアなシーンなので、かなり攻めている。
で、今日はブルハはもちろん、スチャダラパーにBad Hop、R -指定擁する梅田サイファーにDOTAMAと、新旧網羅的にヒップホップアクトが見られるということで行くことに。
Ogre You Assholeもそのステージに挟まれていたので、新譜発売後のライブも見たかったし。
今回は昼過ぎくらいに到着して、漢もでるフリースタイル出張ステージを目当てで言ったのだけど、ついたのが12時ちょうど、しかしすでに終わっているはずのバンドがまだライブをやっている。
その時点ですでに30分タイムテーブルが押しているという自体がいささか不思議であったが、ともあれ見たいアーティストが見られるならそれでいい。
ステージが始まると生で見るフリースタイル、音響の問題で聞き取りづらいのはご愛嬌か。
続いてはオウガ、なんとなく想定したが人は少ないんだけど、それでも前方にギャルもたくさんいる。
意外とこんなところでもこんなファンがいるんだな、なんて思ったのもつかの間、どうやらこいつらはこの後のヒップホップアクト待ち、全く刺さってなくて本当にかわいそうだった。
とはいえ、彼らも彼らで想定内だったのだろう、セットリストがまあマイペースで攻めている。
ファンとしては楽しめたけど、すぐ近くに髪の編み込みのせいでフケみたいのがついた女がいて、ちょっと匂うのよ。
しかも男とぺちゃくちゃしゃべっていてマジでうるさい。
これは物理的にも精神的にも萎えたな。
その後いくつかあってBad Hopの登場、フリスタでも人気を博したT-Pablow擁する今をときめくヒップホップクルーだ。
私も音源は聞いたことがあったが、ライブってどんなだろうと興味津々だ。
しかし、結論から言うとわちゃわちゃしすぎているのと、やはり音響の問題で歌詞が全然聞き取れないし、その後ろではスタッフが片付けと準備をしているのでわけがわからなかった。
以前見たKandytownもそうだけど、そもそもの問題で私がこの手のヒップホップライブをどう楽しんでいいかわからない問題もあって、ん〜、というのが正直なところだ。
それよりもライブを見に出てきたBossが気になって仕方なかった。
握手くらいしてもらえばよかった・・・
その後もバンドを挟みながらスチャダラパー、MCも挟みながらさすがのステージ運びで楽しかったね。
”ブギーバック””サマージャム”などのヒット曲は一通りさらうあたりはさすがだ。
次はOldicfogy、パンクバンドだが、Bossとコラボシングルもリリースしていたので期待していたが、期待通りBoss登場。
コラボシングルを披露してくれたんだけど、この辺りがこういったイベントのいいところだ。
そしていよいよトリとなるTha Blue Herbだが、この時点で少し嫌な予感はしていた。
私が到着した時点ですでに30分遅れていたタイムテーブルは、その時点で45分くらいの遅れになっていたが、あたりが暗くなるにつれてそもそもなかった活気がますますなくなっていく。
なんのことはない、ここは動物園だ。
閉園時間はもう間近、つまり物理的な制約が生まれるわけだが、こうしたイベントだし多少の猶予はあるだろうと思っていたら、なんと悪い予感的中。
こうしたイベントでは珍しく1時間の長尺セットリストがアナウンスされていたにも関わらず規定通りなら15分しか時間がない。
ちょっと延長したらしいが、それでも30分しかないというとんでもない事態に。
そもそも私は他のアクトがあるにしても、あくまで彼らを1時間見られるならいく価値があると思って払ったチケット代だった。
それがどういう理由かわからないが時間切れで半分って。。。
TBHも、セットリストにはかなりこだわるアーティストだし、だからこそ彼らのライブは見たいと思うわけだが、そりゃないよって話である。
しかし、図らずもここでMC/Bossの凄さをみんな体感することになる。
1曲目が終わるとすぐに上記の話をするわけだが、そこから早々に長めのMCを入れ、そこで観衆のそうした不満を全て言葉にしつつ、「短い時間だけど、俺はお前らをちゃんとあげてくつもりでやるから、つい来い」という旨のことを伝え、さらにその後のMCでも「誰が悪い話じゃない、それにみんながお互いに気分悪い形で終わるのはそれこそ気分が悪いから、そう言うことにならないよう、盛り上げていくぜ」なんて言って見せるわけである。
実際に、音響自体は相変わらず悪いにしても、1MCということもあるし、そもそも彼は常に言葉をちゃんと届けるようにマイクをラップをするので、しっかりと曲のメッセージが伝わってくる。
MCの効果もあって観衆も盛り上がる準備は万端だ。
セットリスト的には終盤に持ってくる曲を一気に畳み掛けてくるあたりに切なさもあるけど、通常であれば時間と曲で練り上げる空気をMCで一気に作り上げた手腕にこそ、彼の実力を何よりも示す場面となった。
急遽練り直したセットリストをやり終えて、一旦はけたもののすぐに登場して、後1曲だけできる時間あるみたい、とやってくれたのは、元から考えればそもそも問題はあるにせよ、結果的になぜか得した気分にさせられた。
ヒップホップファンが多く集まったこの日、おそらく彼らのライブを初めて見る人もたくさんいたと思うし、私も単独はちょくちょく行っているけどこういうイベントで彼らがどんなライブをするのかはあまりわからなかったけど、結論「Bossかっこいい」であった。
ちなみに、今回のイベントの外延的なところにも触れられればと思うが、まずは会場について。
そもそも東武動物公園である。
どこでやるの?と思っていたら、イベントスペースがあるんですね、そこでのライブで、一応2ステージありそれぞれのステージにおいて、ライブ中に次のステージの準備をするというお世辞にも格好良くはない運営。
一方のロック系アーティストの多くでるステージについては一応2場所あったんだけど、そもそものステージが非常にチープ。
かろうじて運動会みたいな屋根のテントである。
ステージもどうやら芝生を借りただけらしく、一応柵らしきは作られているがむしろない方がマシなくらい。
ぶっちゃけチケットを買わなくても普通にライブが見られるのだ。
本ステージもそんな具合で、別にチケットがなくても普通に入れてしまうという、まさに良心に頼った運営と言える。
この点は仕方ないところもあるし、手作り感という意味では悪くないという行為的な解釈もできなくはないが、ともあれ何年目になるイベントとしてはお粗末と思えてしまう。
また、そもそも開始早々に30分も遅れていた理由について明確に触れた情報はまだ見つけていないけど、どうも開園時間を考慮していないことによる部分もあった模様。
朝一で駆けつけた客はゲートで足止めを食らったらしく、これは完全な粗相である。
Twitterでは8時半集合!的なことを伝えておきながら、そもそも9時半にならないと開園しないというのは、ダメだろう。
ましてトリが時間なくなって出番減らすなんて、こういうライブイベントとして致命的だろう。
ともあれ、そんなあれこれすら飲み込んだライブをやったTha Blue Herbは、間違いなくその格を示したし、何よりかっこよかった。
まあ、こういうイベントの運営って大変だろうなと思うし、結果としていいアクトは見られたのでよかったとしよう。
費用対効果は良くないけどね、ぶっちゃけ。
ともあれ、来年はもう行かないかな。
Tha Blue Herbのライブは、あればまた足繁く通おう。
その価値が、彼らには明らかにある。