音楽放談 pt.2

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中年の美声 - The National

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久しぶりに体調不良で一昨日から寝込んでいる。

 

幸か不幸か有給消化もしながらなので、特に仕事にも支障がないんだけど、扁桃腺が腫れて痛くてよく眠れず、少しばかりの熱にうなされて頭もぼーっとしている。

 

咳などは出ないので、喋ること自体はそんなに苦ではないしなんなら歌だって歌える。

 

ただ扁桃腺が痛い。

 

一昨日病院にも行って抗生物質を飲んでいるが一向に良くなる気配はないし、謎のトローチを処方されたがクソほども効かないのでマジでいらねぇと思いつつ。

 

ま、たまにはしっかり安静にして、たまりにたまった疲労を取り除くいい機会だと思っておこう。

 

でも、明日には回復したいところだ。

 

 

さて、うまくその良さを言葉に表すことができないんだけど、なんだか好きで聴いている音楽というのがいくつかある。

 

その一つがアメリカのバンド、The Nationalである。

 

ちょうど日本でも雑誌で取り上げられるようになった『High Violet』あたりから聴いているんだけど、ふと振り返ったらこのアルバム、2010年なんですね。

 

もう10年近く前か、とささやかな驚きがあったのはともかく、そこから遡って『Boxer』『Alligator』、1stなども聴いたんだけど、やっぱり初期2作は渋すぎて流石にそこまで聴かなかったな。

 

その後は割とリアルタイムに聴いており、ちゃんとアルバムを買っている。

 

そうしてちゃんと音源を買っている割には、このバンドの何がそんなに好きなのか、正直自分でもあまりわかっていない。

 

 

彼らの音楽は派手さやキャッチーさとは無縁である。

 

渋い。

 

一言で言えば渋いのだ。

 

その渋さはヴォーカルの声質によるところも多分にあると思うけど、中年男性がくたびれたような感じで、穏やかなメロディーを歌っている。

 

その寂れた感じが好きなのはあるし、たまにあるアップテンポな曲がかなりかっこいいのは間違い無いので、そこは少なからず魅力なわけである。

 

ちなみに、日本では一部のインディロック好きが聴いている程度みたいだが、本国ではかなり人気らしく、数年前の来日ライブでは会場が新木場スタジオコーストということもあり、めちゃくちゃテンション上がっている外人さんがいっぱいいた。

 

あろうことか客席最高峰まで雪崩れ込んできた日にはえらいことだ。

 

ただ、めっちゃ酒臭かったが。

 

 

そんな彼らが今年リリースした『I Am Easy To Find』が実によかった。

 

全編に女性ヴォーカルをフィーチャーしているのが耳心地的にも大きな変化だと思うけど、それもあってアルバムの展開に華がわかりやすくできて、かつてなく聞きやすくもなっただろう。

 

やはり女性の声は華やかでいいですね。

 

それはともかく、中でも"Where Is Her Head?"という曲がストリングスのアレンジも含めてとても好きだ。

 

彼らの楽曲は元々ロック+バロック?的な風味が強いんだけど、そのクラシカルな雰囲気と非常にマッチしている。

 

歌詞についても、考えてみたらこれまでちゃんと読んだことなかったんだけど、割とくたびれたような歌詞が多い印象であった。

 

何を言っているのか、もう少しちゃんと読んでみよう。

 

 

ともあれ、静かに、でも少しだけアップテンポな曲もほしいな、なんて思うような時には彼らの音楽は特におすすめである。

 

枯れ線の人にも是非聴いてみてほしい。

 

来年3月に来日も決まっており、絶対行くぜ!と息巻いていたが開催が平日、転職することもあるので、無事に行けるかどうかがやや怪しいが、なんとか時間を作りたいものだ。

 

キャッチーな音楽では無いが、是非一度聴いてみてほしいバンドである。

 


The National - Where Is Her Head (Live in Philadelphia) - 4K UHD with matrix audio