音楽放談 pt.2

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全然足りなくない2人 -Battles

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昨日は久しぶりのBattles来日公演。

 

前回来日が2015年11月、図らずも前回も転職前の有給消化中であったわけだが、なんの因果だろうか。 

back-to-motif.hatenablog.com

 

それはともかく来日のたびに最近はメンバーが減っており、前回時点で3人だったのが今回は2人に。

 

アルバムリリース前にデイブ脱退の報があり、ファンとしては当然ざわついたよね。

 

ただでさえループを多用した複雑な楽曲が満載で、3人の段階でみんなずっと足元見たり手元見たりして忙しくしていたし、インタビューでもライブ中忙しくて観客を煽ったりしている暇がない、なんて言っていたくらいだ。

 

それを2人でライブって?サポートとか入るのかしら?などと思うのは至極当然というわけだ。

 

 

今回はサポートとして、元P-MODELの平沢さんの音楽プロジェクト、会人のライブでスタート。

 

今回は恵比寿のガーデンホールだったんだけど、調べるとキャパは1500人とあるが、もっといた気がするが、ともあれこの段階ですでに超満杯。

 

休日ということもあるし、客層も多分私と同じかそれ以上の人が多かった印象なので、みんな時間厳守である。

 

なんだかんだP-MODEL自体聴こう聴こうと思いながらいまだ聴くに至っていないんだけど、今年のフジロックにもこのプロジェクトで出演して好評を博したとあるし、わざわざ単独へいくこともないだろうからせっかくなのでちゃんと聞くことに。

 

結論、なんだこれはという独自なものをやっている。

 

インダストリアル的な音楽だけど、歌はこれまた80年代の日本っぽい。

 

そして平沢さんの繰る楽器がまた訳のわからない装置。

 

テルミンみたいなものなのかわからないが、あれはなんなのだろうか。

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調べたらレーザーハープという。

 

見た目的につい反応してしまうのは男の子の性だろうか。

 

ともあれ、30分弱で終了したが、この世代の人らって相変わらず挑戦的というか独特というか、我が道をいっている感がすごいよな。

 

それこそ巻上さんもそうだけど、音楽家っていうのはこういう人たちを言うんだろうな。

 

 

平沢さんが終わると機材の転換が始まるわけだが、Battlesといえばやっぱり例のシンバルだ。

 

今回は2人ということもあり、ステージ左右に別れる形でそれぞれの機材がセットされて、スポットライトをパシッと当てるシンメトリーな構成に。

 

こういうセンス、好き。

 

どうやらサポートは一切入れないらしい。

 

程なくして始まったわけだが、新作の曲についてはある程度2人で演奏できることを想定して作っているだろうからそこまで不安もなく、打ち込み的な要素もあるのでループなのか生なのか同期なのかは定かでない部分もありつつ、素直に楽しんでいた。

 

一つ大きな違いとしては、ひたすら生ドラムを叩いていたジョンのところにデジタルのパッド?が設置されており、彼もドラム音以外の音もループを使って作っていく。

 

またやること増えているじゃないか。。。

 

イアンは玄に銀盤につまみにとまた忙しい。

 

でも、面白いもので2人ともそこはかとなくリラックスした雰囲気も。

 

中盤に差し掛かったあたりから旧作の曲も披露されて、"Ice Cream"なんかは前回ライブでも盛り上がっていて、アルバム的には微妙な立ち位置といわれる作品だったが、人気曲である。

 

そしてやっぱり盛り上がったのは"Atlas"だ。

 

流石に細かなミスは散見されたし、ちょっと音的にシンプルになった部分もあったように思ったが、楽曲の力だよね。

 

この曲だけ、これまでの全キャリア通じても明らかにポップさが群を抜いている。

 

何がポップかっていうのも難しいんだけど、わかりやすく乗りやすいドラムのビートや速さもそうだし、曲自体の開かれた明るさみたいなもの、ヴォコーダーを使った効果音的ヴォーカルのキャッチーさ、噛み合ってないようで絶妙に絡み合った奇妙さが刺さるんだろうな。

 

形はどうであれ歌が入っていることで曲自体の展開も追いやすいから、いわゆるサビ的なところでの爆発も生まれやすいのかな。

 

文句なくかっこよかった。

 

ライブは前回同様ちょうど1時間ほどで終了。

 

アンコールを求める拍手が5分くらいは続いたがスパッと終わるあたりは潔い。

 

出てくる人の中には「短い!」と不満を口にする人が少なからずいたが、まあ気持ちは分かる。

 

だけど、あの密度のライブはあんまり長くやるとさすがに持たないだろう。

 

ただでさえ2人だけであれだけの曲をやるんだから。

 

しかも2人とももうおじさんである。

 

特にジョンはフィジカルなパートなので、あれは体力的にもかなり大変だろう。

 

Battlesの音楽の要は間違いなくジョンのドラムだと思う。

 

あの力強い芯に響くドラムは、複雑な上物があるにもかかわらず楽曲としての推進力というか、全体をまとめる役割を持っているし。

 

あのドラムだけでも見る価値のあるバンドである。

 

本当にかっこよかったね。

 

次いつ来日するかはわからないが、引き続き応援する次第だ。

 

 

それにしても、やっぱりこの人たちの音楽って変だよな。

 


BATTLES performs "Titanium 2 Step" and "Fort Greene Park" Live in Brooklyn | Cued Up