個人的な音楽ブームというのがちょくちょくあるのだけど、最近また80年代の音楽を聴いている。
Sportifyに入っているので、名前は聴いたことあったけどちゃんと音源を聞いたことがないアーティストや、あるいはカバー曲の原曲はどんなかしらといった具合の掘り下げ方をしているのだけど、改めて聴いていて思うのは、私は80年代音楽は好きだなということ。
どういうところが、と聞かれるとうまく答えられないのだけど、いい感じのスカスカ感とポップさ、どこかラフな雰囲気もある感じや、そこはかとなく夜の匂いがするところだろうか。
ちなみに、私は別にクラブには行かない。
ともあれ、そうして昔の曲も遡って聴くのも楽しいものである。
そんな中でこの間CDを買ってきたのがSpandou Balletというバンド。
シンセポップから始まったバンドらしいが、ジャンル的にはデュラン・デュランとライバルという、いわゆるニューロマンティックというところだったらしい。
そこから後期はファンク的な音楽性にシフトしていき、割とセールス的にも成功していたようだ。
しかし、日本ではあまり流行らなかったらしいが、この手のシンセポップについてはDepech Modeもそうだけど、あんまり流行らなかったのかな。
当時日本にはYMOもいたから、そういう影響もあったのだろうか。
それはともかく、私が彼らを訊こうと思ったきっかけは、Plasticzoomsであった。
彼らがライブでしばしば披露している曲"To Cut A Long Story Short"は、実はSpandou Balletというバンドの曲らしいということをYoutubeで知ったのだ。
イントロのシンセがかなり印象的で、パンクな勢いもかっこいいが音源化されていないのが不思議だったが、そういうわけがあったらしい。
ちなみにこんな感じ。
PLASTICZOOMS 「To Cut A Long Story Short」
プラズーはバックボーンにパンクも色濃くあるし、割と乾いたドラム音なんかも非常にいい感じ。
じゃあ原曲ってどんな感じかというところでベストを買ったのですね。
思ったよりもシンセポップよりもホーンも入れた静かめのファンク的な曲が多く、もう少しアッパーな曲も聴きたかったが、とはいえいずれもポップな曲満載で、もう少し日本でも知られてても良さそうなのに、と思ったりもした。
また、声室の問題だと思うがちょっとXTCのアンディや、曲によってはDepech Modeと似ているような印象もあって、多分こういうのが流行った時代だったのかなと思ったり。
だから悪いという話ではなくて、単なる感想なんだけどね。
似たような流れでSoft Cellも聴いているが、こちらもDepech Modeっぽいなとつい思ってしまったが、それはそれとして楽しんでいる。
最近の曲よりも、元々自分が好きだったバンドの近しい音楽性、もしくは影響を受けたものを聞くような形が多いので、なんだかなと思わないではないが、結局楽しければそれでいいのである。
こういう聴き方もサブスク時代の恩恵であるよね。