時間が経つのは本当に早いもので、という話を毎年しているという話を毎年している。
12月という時期が私は好きである。
世間的にはとてもセカセカしていて、でもどこか華やかさもあり、本格的に寒くなり始めてみんなの装いも変わって、年末が近いから今年のことを振り返りつつ翌年に思いを馳せる。
社会人になってつくづく思うのは、自分自身でくさびを打たない限り常に時間が動きうづけて、定点観測がしづらいということ。
そんな中にあって、年末年始だけは大体どこの会社も休みになるし、一部の人を覗いては世間が動きを止めるような感覚がある。
大体の場合年明けは面倒が起こるものだが、ともあれあの年末年始の感じって本当に好きなんだよね。
個人的な話をすれば今年は転職をしたのだけど、前回転職した時も今回も、図らずも12月というタイミングであったな。
図らずもBattlesのライブ見てるし。
ちなみに1年前はKing Crimsonの単独ライブを観に行っていたらしい。
もうそんなに経つのか、とちょっとびっくりした。
それくらいこの1年は密度高かったんだろうな。
実際忙しかったし、色々と個人的に大きなトピックもあったし。
人生の中で一番人と話した時間も長かったんじゃないだろうか。
結構楽しい日々だったとも思うし。
ともあれ、今年もまた12月がきたのである。
この時期に聴きたくなる曲といえば、多くの人はクリスマスがまずあって、そのあとは年末年始でお正月か。
恒例の特番もあるし、そんなテレビの影響もあるよね。
でも、最近はクリスマス感ってだいぶなくなった気がするが、ともあれそうでなくてもそれぞれに季節の曲ってあるよね。
私にとって、最近それを感じさせるのがYogee New Wavesの"How Do You Feel?"という曲である。
彼らの2ndアルバム『Waves』に収録されており、シングルカットもされている。
そういえば、確か年末くらいにこの曲のPVが発表されたんだけど、その影響もあるかもしれない。
とりあえず曲を聞いてみてほしい。
Yogee New Waves / HOW DO YOU FEEL? (Official MV)
元々アルバムの中でも随一に好きな曲で、まずイントロのギターリフがたまらない。
割とドラムとベースは明るい感じがするんだけど、それに対してどこか切なさのあるギターがどうにもささるのだ。
1分以上と長いんだけど、この曲の一番幸せな瞬間の一つである。
また、この曲は歌詞もいい。
「少し、ごめん、休ませてくれないか?重い荷物下ろしてさ」というラインがあるのだけど、そこから春についても言及されるから、季節的にはまさにこれくらいの時期を彼らも思い描いていたんだろう。
彼らの歌詞は割と観念的というか、抽象的な言葉使いも多いので解釈として正しいかどうかはわからないが、この曲の主人公は多分失恋なのか何か喪失感みたいなものを持っているのかなという気がしている。
あるいは、その経験をした誰かに語りかけているのかもしれないけど、全体に優しさを感じるのである。
特に印象的なのは、上記動画でいうと4:20あたりからなんだけど、「だんだん時は経ってくよ、もうもう戻れはしないよ。息を吐くほど、歳をとるほど、君を知っていくんででしょう」というラインとか、その後の「笑いは笑顔が伝えるから、悲しみは僕に任せてさ」と歌われる。
きっと誰かへの手紙のような感じなんだろうね。
私も大概色々なアーティストを聴く方だと思うし、割と幅広に聴く方がと思うし、最近までそこそこCDも買っていた。
今はSportifyを使っているので、CDを買う数はめっきり減った。
それでもちゃんと買っているアーティストは何組かいて、彼らはその1人である。
近々EPも出るらしいけど、多分買う。
何がそんなに好きかと言われると難しいんだけど、もし私が今大学生だったら、多分もっと好きの度合いが違ったと思う。
感覚的にとてもハマるんだろうな。
それこそロッキンオンのフェスに出るタイプのバンドではないと思うけど、ライブは結構やっているので、是非聞いてほしいバンドの一つである。
それにしても、本当にあっという間に時間が過ぎていくね。
前職に変わらず20代半ばくらいの子たちとよく話をしているけど、色々考えるよね。