音楽放談 pt.2

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芸術の余白 -Bo NingenとMoools

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今日は久しぶりのBo Ningenのライブへ行ってきた。

 

絶賛新譜制作中なようで、何曲か新曲も披露されていたが、セットリストはそれほど大きく変わっていない。

 

しかし、以前よりも演奏がタイトというか、ソリッドというか、そんな印象を受けた。

 

VoのTaigenはライブごとにちょっとずつ歌詞を変えているのだけど、だんだん直接的な言葉が多くなっているような気がする。

 

3rdのリリースしてしばらくした頃、たしかTwitterで「いまだに3rdについて的を射たレビューは見かけない」というようなことを書いていたが、伝わらなさみたいなものを感じていたんだろうか。

 

私も核心を理解しているとは言い難いが、それでも彼らの音楽は好きだし、ライブはもっと好きだ。

 

新作も期待している。

 

 

さて、こうしてライブに行ったり音源でもよく聞いている音楽だが、最近では同様に絵を見るのも好きでよく観に出かけている。

 

その時に思ったことなんかをこうしてブログに書いているのだけど、口で人に説明しようと思うとこれが難しくて、文章で書けば好きな理由も好きなポイントも色々かけるのに、口頭だとうまくいかない。

 

うまく説明できないのだ。

 

その理由はいくつかあって、一つはその好きは極めて感覚的であること、今一つは私の極私的な部分に紐づく場合が多いので、あまり人に話したくないと思うことがある。

 

ブログは顔割れてないしね。

 

私は基本的に明るくないし、どちらかといえば面倒くさいタイプの人間なので、後者のように人にベラベラ喋るとあんまりいい結果を生みそうもないと危惧するのでしないんだ。

 

前者については、言葉じゃないんだと言って仕舞えばそれまでだが、そうではない意味合いでしっくりくる感覚をなんとなく今日覚えた。

 

 

私にとって音楽を聴いたり絵を見たりすることは、極めて内省的な経験なんだと思う。

 

それを受け取って自分が何を感じるのか、それと向き合うような時間なのである。

 

だから、苦手な類の音楽っていわゆるわかりやすいと言われるものである。

 

何かを押し付けられている感覚がどうしてもしてしまうので、それが苦手なんだと思う。

 

テーマパークも好きじゃないし、電飾も好きじゃない。

 

そういうものじゃなくて、勝手にそこにあるようなものが好きなのだ。

 

その中で自分に引っかかるものがあるかどうかが大事で、引っかかる場合は一体私の中の何が、そいつの何に反応したのかを探りたくなるのだ。

 

私はあれこれと考えることが好きなので、私に好き勝手にそうさせてくれるものが好きである。

 

考えてみたら仕事も同じで、私が力を発揮するのは放って置かれる場面で、あれやれこれやれと言われると全然何も浮かばなくなるし、ほとんどの場合でくの坊に成り下がる。

 

やっていてつまらなくなるからやる気をなくすというのもあるんだけどね。

 

 

ともあれ、やっぱり余白って大事だし、その余白を好きにさせてくれるようなものが私は好きだ。

 

絵画は、もちろん作者の意図や表現はあるわけだけど、そこにあるだけなので自分の好みだけを選ぶこともできるし、好きに解釈して楽しめるように開かれている。

 

音楽でも、作者には伝えたいことはもちろんあると思うけど、一方で作品は開かれている。

 

それが聴いていて楽しくなる理由だし、芸術が好きな理由である。

 

今年もたくさんライブがあるので、仕事は仕事でバッチリこなすが、楽しみは削らずに行きたいね。

 


moools - いるいらない (Iru Iranai)