リモートになって久しい昨今、日中PCで音楽やラジオを聴きながら仕事をしているんだが、ずっと使っていたPCスピーカーが突然沈黙した。
何をきっかけにしたのかはわからないが、本当に突然逝ってしまった。
振り返ればこれを買ったのは丸6年前で、その時の感動を私はしっかりと記事にしていた。
当時6,000円くらいで購入したのだけど、私には初めてのPCスピーカーで、発売当時価格の割には非常にいい音質だと高評価だった。
サイズ的にも使い勝手もよくて、私の自宅音楽生活を充実させてくれた素敵な相棒だ。
ついに寿命か。
そしてついにスピーカーを買い換えた。
今月は家からほとんど出ていないので出費もそんなにないので、ちょっとグレードを上げて12,000円くらいのものを購入。
流石に音質はグッと上がり、微細な音も綺麗に響くし、低音もしっかり聴いている。
思わず聴いていてにやけてしまうね。
この連休でも活用しながら馴染ませていこう。
さて、この非常事態宣言も延長が濃厚となる中で、いよいよ厳しい局面になっているのが音楽業界、特にライブハウスだ。
すでに小さなところは閉店してしまっている。
全国いずれも同様で、給付金が出るまで持たないというのが現実である。
しかし時代の進歩は素晴らしく、今は様々な仕組みがあって、まずはtoeが旗を振って独自に支援の仕組みを構築。
■Music Unites Against Covid-19
こちらは全国の登録されたライブハウスに500円からいくつかの価格帯を選んで、直接支援金を送れるというもの。
支援金を出すと、協賛アーティストの未発表音源を聞くことができるのだけど、参加アーティストが実に豪華。
toeをはじめとしたインディバンドだけでなく、アジカンや椎名林檎などの有名アーティストも楽曲を提供している。
もちろん無償で。
それぞれがそれぞれのできることを、音楽というものを通してやろうとしているところが本当に素晴らしい。
やっぱりアイデアというものは大事だ。
こちらは一旦6月30日までらしいので、よく行くライブハウスには是非少しでも支援金を送ってあげてはいかがだろうか。
そのほかにもクラウドファンディングという仕組みもすっかり浸透してきている。
いくつかライブハウス支援プロジェクトが動いているところがあるので紹介しておこう。
■CAMPFIRE
https://camp-fire.jp/projects/search?word=%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9
設立は2011年という老舗にして最大級、文化的な事業のプロジェクトが多くある。
■レディーフォー
https://readyfor.jp/projects?q=%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9
会社は2014年設立だが事業としては2011年から始まっており日本初のクラファン事業を開始、社長は私よりも若い女性だ。
すげぇな。
■Muevo
こちらは2015年創業で、音楽のプロジェクトを中心に扱っている。
元ジュディマリの恩田さんの会社とも提携しているらしい。
「クラウドファンディング ライブハウス」とか「〜 音楽」などで検索すればほかにも出てくるので、こうした仕組みを使うのはいいよね。
またクラファンではないが、音楽配信サイトでもスポット的ではあるがアーティスト支援の動きもしている。
■BandCamp
通常であれば、ここを通しての音源の売り上げはサイト側とシェアされるわけだが、5月、6月、7月の第1金曜日にはそれを一切免除、つまり売り上げの全てがアーティストに入ることになるため、アーティスト側の身入りが増えるわけだ。
日本のインディーアーティストも数多く活用している。
例えば、先頃新譜をリリースしたDownyも音源の録音データをパートごとに売って、リミックス企画みたいなものと合わせて行っている。
https://downy.bandcamp.com/album/7th-album-untitled-sampler
スマホアプ「Koala Sampler」というようなやつに取り込んで、ペトペトタッチすることで手軽に演奏も楽しめるものらしい。
この連休でDLして遊んでみよう。
上記はごく一部ではあるけど、こうして様々な形でアーティストやライブハウスなどを支援できる仕組みはたくさんできている。
何か見返りがあるわけではないけど、いざいつも通りの日常になった時に、その日常の中に音楽がなくなっていたら悲しいではないか。
文化は国を挙げて保護しなければというところもあれば、そうではないところもあって、先進国であるはずの日本ではその動きがあまりないというのは今回の件でも有り合いと浮かんできた事実だ。
坂本慎太郎の「音楽は役に立たない。役に立たないから素晴らしい。役に立たないものが存在できない社会は恐ろしい」というのはNo Music No Lifeのキャンペーンポスターだが、本当にその通りだと思う。
時間もあるので、いろんなサイトやサービスを見てみて、少しでもばらまこう。