音楽放談 pt.2

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ライブだからこそ伝わるあれこれ -アナログフィッシュ

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今日は久しぶりのアナログフィッシュのライブだった。

 

3月のKyoto To Tokyoはチケットを取ったにもかかわらず、緊急事態宣言のせいで開始時間が変更、元々仕事の都合で到着ギリかと思っていたのだけど、1時間半くらい早まったのでこれは間に合わない・・・と断念、配信でみられたものの、やっぱり現場に若くはない。

 

良いライブだったんだよな、本当。

 

なので、ライブ1年弱ぶりという有り様で、それはもう、楽しみだったさ。

 

今回は赤羽Renyという会場で、私は初めましてだったが、バンドとしても初めましてらしい。

 

駅から徒歩数分圏内で、商店街的なところのど真ん中にあってびっくりした。

 

会場自体とても綺麗だったのも驚いたが、入ってさらにびっくりしたのは、椅子がガッツリ並んでいる!

 

まあ、その方が仕切りはしやすいものな、でもやっぱりスタンディングの方がいいなと思いつつ、思い切ってゆっくり見ることに。

 

 

さて、今回のライブだけど、結論からいうとめちゃくちゃ良かった。

 

なんだろうね、何回もみているんだけど、毎回感動するんですよ、彼らのライブには。

 

序盤から"Fine"も演奏され、健太郎さんの腕ぐるぐるも炸裂したり、Ryoさんもコーラスに参加したりと、メンバーもずっと楽しそうだ。

 

22年目のバンドなんだけど、メンバー同士のこの距離感ってすごいなと思ってしまう。

 

仲良いよな。

 

健太郎さんの腕ぐるぐるをじっと見守っている時の下岡さんと州一郎さんの表情がまたなんともいいんだけどね。

 

今回は新曲も多く披露されて、以前からやっていた"YAKISOBA"始め、アナログフィッシュ的ディスコファンクな"Saturday Night"もめちゃくちゃかっこよかった。

 

そのほか曲名はアナウンスがなかったけどギターのアルペジオも鮮やかな曲もあって、新しいこともとりいれつつ従来的な良さもありながらで、アルバムが本当に楽しみ。

 

また旧曲もアグレッシブな曲よりも優しい感じの曲が多かった印象だが、中でもやっぱり”抱きしめて”は本当に名曲だ。


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シンプルな言葉とシンプルなメロディの曲なんだけど、今という時代にもガチッとハマるんだよな。

 

"YAKISOBA"についても、"Copy & Paste"の延長的な曲かなとも思うけど、何気ない、何もないような日常を描写しながら、良い日だったと歌われる。

 

ほんの些細なことを彼女に連絡しようか、まあ会ったときに話せばいいかみたいな本当にどうでもいいような逡巡とか、妙にリアルなんだよな。

 

座っているのでどうしてもテンションも一気に上がらない分じっくり聞くわけだけど、"No Rain No Rainbow"も、歌詞の何気なさに対して間奏がかなりエモーショナルなところもなんでこうなんだろう、なんて考えながら、自分なりに情景を浮かべてみるとバーっと流れていく街の景色とかやりとりとかが浮かんで、そうやってあっという間に意識もされないまま過ぎていくものと、その中でぽんと浮かぶ印象的な瞬間との対比がなんか見えたような思いで、いつになくグッときてしまった。


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元々大好きな曲なんだけど、歌詞が印象的な分演奏に十分耳が行ってなかったけど、改めて聞いてたらすげえいいなって改めて思ったり。

 

 

こうして下岡さんの曲が日常というところにグッとフォーカスしている一方で、もっと感情にフォーカスしたような健太郎さんの曲が違うベクトルでとても救いに響くのがこのバンドの凄さだろう。

 

"アンセム"とか"スピード"とか、"Fine"もそうだけど、大きい曲っていう意味だと健太郎さんの曲の方がスケール感はあるんだよな。


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どっちが良い悪いではなくて、ひびき方が違うっていう話ですね。

 

しんみりしみるのが下岡さんの曲だとしたら、イエーみたいな感じて元気にしてくれるのは健太郎さんの曲である場合が多い。

 

だから良いんですよ、アナログフィッシュは。

 

そして、州一郎さんのドラミングもそれこそマスロックみたいなタイトでドライなフレーズもロック的なヘヴィーで激しいフレーズもニコニコしながら叩き出すし、コーラスでも支えていて良いバランスのバンドだよな。

 

サポートで入っているRyoさんも、今日は"最近のぼくら"ではいろんな楽器を試しながらずっとうろうろしていて、マラカスではしゃぎながら謎のフェードアウトをするなど三枚目を演じて見せたり、いい意味で演奏以外のところでもフィットしている感じがみていてよかったね。

 

歌詞が批評性に満ちた曲なんだけど、絶妙なポップ空間が生まれていた。

 

ちなみに、今日は下岡さんが"Sophiscated Love"の歌詞を間違える場面もあったんだけど、間のMCで自らそこに触れていたり、なんだかリラックスしたムードもよかった。

 

正味1時間半くらいのライブだったけど、本当によかったよ、本当に。

 

スピーカーでは得られない生の感情とか熱量とか、こういうのはライブならではだよね。

 

 

このライブは来週あたりで配信もされるらしい。

 

新曲も出来立てみたいな状態なので、DEMO的な側面もあるはずなので、是非リリース前のサンプルとして聞くのも面白いし、しのごの言わずに良いライブだったので、非常におすすめである。

 

普通にDVDで、ラフなミックスでも良いのリリースして欲しいな。

 

サブスクとかでライブアーカイブ見られるようにしたらいいのに。

 

 

ともあれ、久しぶりの彼らのライブで癒されたし、元気出たし、新しい気づきもあって、よかったよ、本当に。

 

今夜は気持ちよく酒飲んで寝よう。


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