何故か不意に頭の中に曲が流れ出すのは誰にでも多かれ少なかれ経験のあることだろう。
最近聴いた曲とは限らないし、まして好きだったかも覚えていないような曲だったりもするから、何がトリガーになっているのかはわからない。
ただ、私の場合はそれこそ小学生くらいの時に耳にした曲であることが多く、当然かもしれないがアニメで使われていた曲がほとんどだ。
思い出した瞬間は何の曲かすぐにはわかんないんだけどね。
最近何となく頭に流れてきて、そういえばこの曲たまに思い出すが、何の曲だっけ?と思ってようやく調べて正体がわかったのがこの曲だった。
ストリートファイターのアニメ版のエンディング曲で、黒田由紀さんという人の歌う"Cry"という曲だったらしい。
アニメ自体も、確かにあったし見ていたような記憶はあるが全然覚えていない。
この曲のサビのフレーズが、シンプルななんてことのない歌詞なんだけど、死ぬほど泣いても生きていた、という一節がたまに浮かぶのだ。
幼心に、そりゃそうだと思ったのかはわからないが、大人になって改めて聴くとなんかいいなと思ってしまう。
主人公も多分いい歳の人なんだろうなというのがわかるから、かえって今の方が感じられることも多いのかもしれない。
こんな大人っぽい曲を使うとは、なかなか仕掛けてくるな。
そして初めて知ったが、この曲はあのASKAが作った曲だったんですね。
それなりどころじゃない人が作っててまたびっくりした。
しかし、考えてみれば篠原涼子さんのあの曲も、たしかストリートファイターの曲だったような。
作ってのはTK。
そしてゲームのCM曲は筋肉少女帯だ。
アニメ、やってたわ。
でも内容は全く覚えていない。
また、ここまで溜めてないが、同じように小さい頃に聞いて耳に残っていたのがこの曲。
みんなの歌でながれていたんだけど、たまの"そんなぼくがすき"という曲。
当時はまだ保育園に行っていた時だと思うが、朝行くのが嫌でビービー泣いている時にテレビから流れてきていた記憶だ。
なので楽しい思い出とリンクしているわけではないのだけど、別にこの曲にネガティブな思いはなくて、今でも普通に聴いたりカラオケで歌ったりしている。
当時何がそんなに悲しくて泣いていたのか今となっては覚えていないが、なんかセンチメンタルだったのかもしれないな。
あとはこの曲もなんかたまに流れてくるな。
これは南国少年パプワくんのエンディング曲だったが、出典はしっかり覚えていた。
歌い出しの、もしかすっと人生自体ナンセンスかもしんないよ、というのが印象的である。
口語体で流れるように歌われるが、私の思春期はその人生の意味とやらに囚われまくったので、当時はこの曲のこのフレーズがよく流れていた。
こんな哲学的な歌詞をまたアニソンは持ってくる。
そして歌っているのはあの大事マンブラザーズだったんですね。
負けないことの歌しか知らなかったが、こっちの方がいい歌だと思うぞ。
なんやかんかそれなりになのしれた人が携わっているのは、今も昔も変わらないのかもれない。
こうして改めて振り返ってみると、意味がわからないけどこれってなんだろう?と引っかかった言葉を覚えているんだろうな。
その何だろう?に対して幼い自分も幼いなりに解釈していたんだろうけど、その曲を思い出す場面は存外文脈が間違っていないので、当時から賢い子だったのかもしれない。
などと馬鹿を言ってみるが、いずれにせよ今に至るもわかりやすいけど含みのある歌詞が好きだし、想像の余地のある方が楽しいので、その嗜好は変わっていないのかもしれない。
普段は気にもとめない何気ないことでも、こうやって掘り下げてみると面白いもんである。