音楽放談 pt.2

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パンク魂、褪せずに候 goes on

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今日はえらい久しぶりのAA=のライブへ。

 

アルバムは1stからずっと聴いているし、昔は毎回ライブもいつまでいたんだけど、最近はちょっと遠ざかっていた。

 

理由はシンプルで、聴く音楽のムードが変わったからだ。

 

いわばちょいと気分じゃない、て奴だね。

 

とはいえ、ちょうど時間もあったし、最新作ではコンセプチュアルなアルバムも発表して、また進化しているようだったし、何より私自身のモードもまた少し変わったのね。

 

会場は渋谷で、新しくできたところらしい。

 

こんなところに出来てたなんて知らなかった。

 

 

まず全体的な感想についてなんだけどTakeshiは変わらないなと思った。

 

いい意味である。

 

私はThe Mad Capsule Marketsの時からのファンだし、あのバンドがなんで好きかといえばもちろん直感的な音のかっこよさはあるにせよ、彼らの表現することだったり言葉だったりが刺さったからなんだよね。

 

初期はバリバリのハードコアパンクだったわけだが、後期は基本的なアティチュードや思想は変わらないまでも、表現の仕方は大きく変わって、特に歌詞については抽象度がどんどん上がっていたからね。

 

それからバンドが解散して,それぞれの活動を始めたわけだが、特に彼はより直接的な発言だったり行動だったりをとるようになり、それを先鋭化させていくような活動をAA=ではやっていると思っている。

 

ボーカルも自分で歌うし、だからこそよりダイレクトになったのかなと。

 

他方でファンの中には、そこまで明らかなスタンスを示すと引いてしまう人も少なからずいたのかなと思っている。

 

特に3rd以降は震災後ということもあって社会的な歌詞が増えていたし、徐々にライブのMCでもそうした発言をするようになった。

 

私はそれで観なくなったわけではないんだけど、私自身が共感できる表現とは少し違うかも、とは思った。

 

 

でも、彼は変わらずにメッセージを発信していて、音楽的にもチャレンジをしている。

 

カッコいいなと素直に思うよね。

 

今日のライブは大きく2部に分けられると思うが、前半は最新作を軸にしたコンセプチュアルな展開。

 

昨今のウクライナ情勢についても映像で直接的に表現してからの、過去曲の中でも直接的な表現の曲を選んでいるから、彼の今のスタンスが明確に示されている展開だった。

 

そして後半は、どちらだといえば直感的に楽しみやすい曲を配していたので、素直に楽しいライブだったと思う。

 

まぁ、全部通して結局めちゃくちゃ良かったんだけど、色々考えながら改めて過去の曲も聴いているような感じでした。

 

 

先にも書いたように同じ原動力や動機であっても、表現の仕方やベクトルは人によって違って、それにより感化される人も変わるものだろう。

 

だからこそ多様な表現があるのはいいことなんだよね。

 

彼の表現は強い言葉で刺しに行くような表現で、それは昔から変わらない、いわば彼のパンクスピリットという奴だ。

 

そのストレートさがなんだか頼もしいし、やんわり言っても通じないやつはやっぱりいるから、こういう表現も必要なんだよね。

 

一方で思うのは、本当に何かを変えようと思う時にはやはりこれだけじゃ変わらなくて、彼の活動はきっかけを与えるに過ぎないのである。

 

 

芸術の役割ってなんだろうかというのは昔から議論のあるところだろう。

 

ただ美しいものを作るというのもそうだし、自分のやりたいものを発露させるというのもそうだろう。

 

そうした役割の一方で、それを鑑賞する人がいて初めて芸術として成り立つという立場もあって、私はそういう表現の方が好きらしい。

 

自己満足の塊みたいなものも嫌いじゃないけど、今はそういうものの方が面白いと感じる。

 

私は自分なりの主義や主張を持っている人が好きだし、やっぱりそういう人の言葉だったり表現だったりを聴きたいよね。

 

アナログフィッシュもそうだけど、そうだからこそ自分にとっての問題提起にもなるし。

 

 

いやしかし、本当に久しぶりに見たんだけど、かっこよかった。

 

それがなんか嬉しかった。

 

なんだかんだ彼の音楽も私はずっと聴き続けるんだろうな。

 

かっこよかったよ。