音楽放談 pt.2

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吸血鬼大集合?

ハロウィンてまだ世の中的にはイベントとして成り立っているのだろうか。

 

今やコスプレの聖地と言われる?池袋ではレイヤーさんたちがウロウロしているが、このレベルになれば確かに見ていて面白い。

 

しかし、渋谷とかに集まっているのは要するに乱痴気騒ぎでしかないわけだが、まあそこに現れるのは大半はしょうもない連中なんだろうなと思う。

 

あるいは世の中の多くの人は結構な変身願望があるのかもしれない。

 

私も昔は仮面ライダーとか変身もののヒーローに憧れたものだ。

 

しかし、ああいう楽しみ方ができない私には、おそらく今後も関わることのない類のイベントだろう。

 

 

ところで、こういう時節の何かがあると各種小売店ではそれにあやかるようにセールとかやるんだけど、今はまさにそのハロウィンにあやかったセール?を近所のスーパーでもやっている。

 

その名もハロウィン大作戦!

 

なんとなく目に入ってきたし、多分去年もその前も目にしたはずなんだけど、ふと不思議に思って、なんの作戦なんだろうかと。

 

考えてみたら、特に子供向けの何かしらではこの〇〇大作戦というキャッチコピーが使われている。

 

子供目線で考えた時には、例のトリックorトリートのための何某かという解釈も成り立つのだろうが、大人の目で見た時のそれはなんだか謎かけのように感じられてしまった。

 

作戦というからには立ち向かうべき何かがあるのだけど、この場合は何に立ち向かっていくのか、ましてスーパーである。

 

一応服なんかも扱っているので、かぼちゃのかぶりものとかそんなものを売っているのだけど、特に人が集まるわけでもないその区画は、そこはかとなく浮世離れしているような印象である。

 

 

スーパーのこの手のキャッチコピーが、この〇〇大作戦に限らず面白くて、よく見かけるものの一つがダイナマイトセールというやつ。

 

昔から使われているキャッチコピーの一つだと思うが、これもよく考えるとよくわからない。

 

ダイナイト?爆発するのか?爆発して何かが飛び散るようない勢いで商品を世に放つぜ、みたいな話だろうか。

 

あのザ・スーパーのチラシ的なフォントとともにいかにもスーパーの特売感を出している。

 

仕事帰りに、夜遅くの既に人気も少なくなって、疲れ切った人々が淡々と往来する中、いつになくエスカレーターの起動音が存在感を放つような時間帯に見かけるそのポップのなんとも言えないディストピア感。

 

空調にはためきながら、むやみに派手ながら誰の意志も感じない、まるで時間が止まったような印象である。

 

こう書くと批判的なニュアンスに見えてしまうが、そうではなくて、むしろこのそれっぽい感じが一瞬するけどちょっとだけ立ち止まると何も言っていないことに刹那に気づくようなこのキャッチコピーを考えた人って、なんかすごいなと思うわけである。

 

最初に使い始めた人は誰なんだろうか。

 

季節ごとに見られるスーパーのポップのキャッチコピーは、さしずめゾンビめいた存在感をこれからも発揮し続けるのだろう。

 

 

何かにつけセンスというのは大切で、昔は洋楽には全て邦題がつけられていて、非常にセンスの素晴らしいものもたくさんあった。

 

King Crimsonの『Lark's Tongues In Aspic』をそのジャケットのイメージから『太陽と戦慄』、Pink Floydの『The Dark Side Of The Moon』を『狂気』、T-REXの『Electric Worriar』を『電気の武者』とか、70年代頃は素晴らしい邦題が満載だ。

 

最近ではめっきりなくなったと言って寂しがる声も久しいのだけど、数年前に一部音楽ファンを震撼させたタイトルがあった。

 

なぜあえてここでやろうとしたのかわからないが、おそらく担当者は明るい雰囲気だけで楽しそうなタイトルつけたろ、くらいのテンションだったのだろう。

 

その名も『吸血鬼大集合』である。

 

今やアメリカを代表するバンドで、今年のフジロックでヘッドライナーもつとめたVampire Weekendの1stである。

 

セルフタイトルのアルバムだったわけだが、この邦題からはもはやどんな音楽かはわからないだろう。

 

流石にないだろうと当時私もリアルタイムで戦慄したものだ。

 

当時MTVでPVがヘビロテされていたので、そこで見かけたのが初めてだったんだけど、曲そのものも軽やかで激烈ポップ、それこそNHKの朝の歌で流れても遜色のない曲で、加えてPVもコミカル。

 

一聴してこれいいなと思って即アルバムを買ったのだった。

 

その年にサマソニで初来日を果たしたんだけど、マリンの昼過ぎくらいだったと思うが、まだまだ人も少なかった。

 

そんな彼らがキャリアを重ねるごとに社会性もある歌詞と落ち着いた音像を奏でつつ、ライブでは圧倒的なパフォーマンスをやってのける大物になった。

 

こんな彼らの姿を見るにつけ、日本のレコード会社の責任者は今何を思うのか、是非聞いてみたいものだ。

 

まあ、そもそもこのバンド名自体結構なキワモノ感はあるのだけど、ちょっと考えてみると文学的な匂いを感じないでもない、絶妙な名前である。

 

由来はヴォーカルのエズラ君が学生時代に撮影した自主映画のタイトルらしい。

 

インスパイアされた元ネタがあるらしいが、果たしてどんな物語だったのか。

 

 

日々見かける何気ない言葉なんかも、目に留めて裏側を考えてみるのは面白いものである。

 

考えたところで、ほとんどの場合意味なんてないのだろうけど。

 


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