私はよくいい人と言われる。
どちらかといえばポジティブな文脈で言われることが多いのだけど、およそそれが私の人生でポジティブに働いたことはない。
もちろん人間関係においては誰かの救いになったかもしれないし、実際にそう言われたこともある。
だけど、私個人の人生においてはそれはなんの意味もなかった。
そのいい人評の一端を担うのが、正直さというところだ。
私は嘘が苦手だ。
取り繕うことも得意ではない。
それが顕著に裏目に出るのが就職試験なんだけど、直近でも転職活動を悉くしくじっている。
キャリア的に見て、コンサルタントの人も余裕だと思ってくれていたようだが、結果は惨敗。
どれも似たようなことを言われているところを受けて、ちょっと困ったなという顔をされてしまった。
ちなみに、その人には悪意とか意地悪さは全然なくて、多分素直に困ったな、どうしたものかと思ってくれているようだ。
希望していた業界への転職が厳しそうだったので、一旦ペンディングにしたんだけど、ともあれ私自身が何よりどうしたものかと悩んでしまった。
結果は一定以上残してきたし、全部未経験を乗り越えてきたばかりだ。
だけど、多くの場合経験がないからという理由だった。
そんなこと最初からわかっているだろ。
ただ、それを乗り越えられなかったのが何よりの問題なのだけどね。
でも、私としてはどうしていいかわからないのである。
結局取り繕って入ってきたやつが全然機能しない様も散々見てきたし、私がある程度成果を出して来れたのもそのスタンスを崩さなかったからというのもある。
逆にいえば、それがはまらなかった先なので、行っても結局うまくいかないのではないかという思いもあるから、凹みはしなかった。
一方で、現実的にそういう先はやっぱり少ないんだということはまざまざと感じるよな。
まあ、私ももう若くないので、それもあるんだけどね。
ちょっと落ち込んだのは確かだけど、一方でスキルはいくらでも身につけられる。
実際にちょっとだけだが勉強しつつ、実務でもどう活かせるかを自分なりに考えて実践している。
ちょっとしたことからだけど、現に一つ面白い形にもできたし。
後悔させてやる、私はそこらの頭でっかちの若造よりも、ハッタリだけが得意なじじいよりも、よっぽど力を発揮するぞ。
すがるものもないしね。
実際どの会社でも、立派な肩書を持った奴らを悉くひっぺがして、認めさせてきたからね。
舐めんなよって、そんな反骨心しかない。
環境があったからたまたま成果を出せただけだろう。
そんなものなくても、私は私の力でのしがってやるよ。
こうしてああだこうだ言って、負け犬の遠吠えと言われようがなんだろうが、最後にそういう奴らをぶち抜いてやるのが私のやり方よ。
舐めるなよ。
少し時間はかかるかもしれないが、半年後には状況をひっくり返してやる。