音楽放談 pt.2

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2024年もソニマニはいい感じ

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今年も行ったぜソニマニ。

 

まさかの台風とかち合うという悲運に見舞われて地方の人らは交通手段が断たれたが、関東在住者は多少の苦労はあったがわりと普通に辿り着けた。

 

結果的に台風は進路が逸れたので、実害もほぼなかったのよね。

 

良かったぜ。

 

 

そんなわけで一応リスクヘッジで早めに家を出たが、その分早く着いてしまったので友人を待つ間に飯を食ってビールを一杯飲む。

 

値段は高くなったが、明らかに量が少ない。

 

小さなカップにせめて擦り切れくらい入れてくれれば良いものものをまあまあゆとりあり、しかし泡の量はケチってないので実量がめちゃ少ない。

 

加えて入り口にはわざわざ「サントリー以外のビールは持ち込み禁止」とある。

 

どういう契約なのか知らないが、流石にこれはなんだか浅ましい感じがする。

 

そもそも持ち込まないよ。

 

私はサントリービールも等しく飲むが、ちょっと嫌いになった。

 

もう会場ではビール買わない。

 

 

それはともかく、友人と合流したのち、まずはサカナクションへ。

 

音源を友人から借りていくつか聴いた程度なのだが、せっかくなら評判のライブは観たい。

 

ちなみに直前までわたわたした訳だが蓋を開ければなかなかの入りで、特に人気のアクトでは後方までしっかり埋まっていた。

 

さすがサカナクション

 

大きなスクリーンも使った演出だが、先に体調不良でらしばらく休んでいたこともあってか、復活の文字を踊らせている。

 

まずは通常のバンドセットでスタート、思ったよりベースが大きくて良かったね。

 

美しい佇まいの女性である。

 

山口一郎もしきりに煽ったり、曲は私でも知っているような代表曲をバンバンやっていくので大盛り上がりだ。

 

それにしてもみんなめちゃ歌うやん。

 

途中からDJセットに移行して、kraftwerkみたいに横一列に並んでいる。

 

これはこれで良かったけど、私はバンドセットの方がやはり好きだ。

 

というようなことを去年も別のアーティストで言っていた気がする。

 

それはともかく、暫く観たのちYoung Fatherを観るために移動。

 

 

こちらは程よくゆとりがありよかった。

 

彼らは映画『Trainspotting 2』のサントラで多くの曲を採用されていたことでも話題であった。

 

しかし、私は映画館に見に行ったし何となくDVDも買ったけど、冬至はあんまりそちらに耳が行かなかったのよね。

 

なので実質初めましてだが、初っ端からびっくりした。

 

ラップ主体に歌うので一瞬ヒップホップかと思いきや、音楽自体はなんかよくわからない。

 

強いて言えばトライバルな民族音楽みたいな感じであるが、あんまり聴いたことのないタイプの音楽だ。

 

MCというかボーカルというか、とにかくメンバー4人くらいがコーラスしたりアジテートしたりラップしたり歌ったり唸ったりと目まぐるしく変わっていく。

 

ほとんどビートオリエンテッドみたいな音楽だが、めちゃくちゃかっこいい。

 

事前に音源も少し聴いたけど、全然印象が違う。

 

こんなにカッコよかったのかとびっくりしたぜ。

 

 

そうして暫く楽しんだものの、せっかくなので色々観たい。

 

というわけでArcaへ移動。

 

1stアルバムを聴いて以来全く触ってこなかった上、実はあんまりピンと来なかったアーティストなんだけど、どんなライブやるんだろうとね。

 

で、デビュー当時より女性化が進んでいたようで、かなり際どい衣装で飛んだり跳ねたり登ったりしている。

 

曲もかなりアッパーな感じでこれまた印象が全然違った。

 

しかもかなり煽るし、日本語でもよく喋る。

 

こんなに明るい感じの人だったのね。

 

2、3曲聴いてまたすぐ移動してしまったが、改めて聴いてみよう。

 

 

そこから次はUnderworldへ。

 

有名どころだが、音源はちょっと聴いたくらいなので実はほぼ初めまして。

 

こちらは『Trainspotting』第1作目で、それこそこの映画がある種カルチャーとして受けいられる大きなきっかけにもなったとか。

 

それでも正直そんなにピンとは来ていなかったし、どちらかといえばケミブラの方が私は好みだ。

 

とはいえせっかくだしね。

 

で、ライブ自体はさすがというか、普通に楽しめた。

 

ただ、ステージから少し距離があったのもあり没入感は余りなく、そもそもあんまりDjオンリーのステージって上がりにくいのよ。

 

これはただの好みの問題なんだけどね。

 

有名曲を初っ端からやっていたらしく、会場はさすがの盛り上がりであった。

 

 

が、ここでも私は中座して、今日のお目当てその1、Phoenixへ。

 

お目当てといってもこれまでちゃんと聴いたことはなく、今回出るということでようやく聴いたのだけど、思った以上によかったのでこれは観たいと。

 

彼らはフランスのバンドなので、先のパリ五輪の閉会式にも出ていたらしいね。

 

やはり有名バンドであるらしい。

 

 

着くとすでにかなり人がおり、思っていた以上に会場人気も高いらしい。

 

ライブは時間通りにスタート、大きなディスプレイセットに映像を映しながらのライブだが、彼らは華やかですね。

 

曲はエレクトロをバンドでやっているような感じで、イメージとしてはVan Sheをもっとたおやかにした感じか。

 

要所要所でギターなどは同世代のStrokesなども彷彿とさせるところもあり、センスがいい。

 

曲によっては合唱みたいになるところもあり、こんなに日本でも人気だったなんて知らなんだ。

 

フェスとあってかポップな曲も多く、総じて良かった。

 

これはちゃんと音源も聞かないとな、と思いました。

 

最後の曲の終わりにボーカルが客席に雪崩れ込んで、観客に持ち上げてもらいながら挨拶していたが、本国だったらありえない光景なのかしらね。

 

なぜかフランスパンを客に渡していた。

 

ふと昔ホステスのイベントで来日したThe Nationalを、思い出した。

 

ともあれ、女の子のファンも多いようで、洋楽不況が叫ばれて久しい昨今だが、そわなことないのでは、と思いましたね。

 

楽しかった。

 

 

Phoenixが終わると人がはけたので、その隙を縫って柵ぎわを確保、坂本慎太郎を待つことに。

 

時刻はそろそろ一時を回ろうとしている。

 

ぼちぼち眠気も出てくるものの、体力的には思ったより元気。

 

坂本慎太郎は単独ではことごとくチケットが取れなかったので、ようやくである。

 

しかし、本物を観るとなんかそれだけでちょっと感動してしまう。

 

ライブは”死者より”という曲でスタート、この曲はなんともキュートな曲なのだけど、ちょっと意外だった。

 

サビのところのホホホホホホホホというところはなかったのは残念だったが、代わりにあの鳥のびゃ〜〜〜〜っと音の出るおもちゃで鳴らしていた。

 

今回はツアーも回っているバンドでの出演だが、Bの女性がコーラスもやっており、音源通りの柔らかい声を響かせて、ドラムの人は安定のビートを叩き続ける。

 

中でもSAXやいろんな楽器をやっているスキンヘッドの人の存在感が圧倒的に際立っており、全体に少し空気を緩くする作用があったように思う。

 

そして坂本慎太郎のギターは基本ファンキーにカッティングしていることが多いが、エキセントリックにやったり、かっことよかったな。

 

ほとんどの演者はステージ上にセットされた楽器を見上げて演奏を始めるが、彼はステージに出てきた時から終わって捌けるまで、ずっとギターを抱えているのだ。

 

なんかあの姿が不思議と彼がある種のカリスマである理由が凝縮されているように感じだね。

 

向井みたいな毒っけすらある存在感でもないし、ベンジーみたいなロックスターでもない。

 

MCはほとんどしないし、派手なステージングでもない。

 

ぬぼーっとしてなんか冴えない感じなのに、なんだあのかっこいい音楽は。

 

私はソロ作は一連聴いているが、こうして改めてライブで1曲1曲じっくり聴くと、シンプルな言葉なんだけどめちゃくちゃ含蓄というか、いろんな意味を感じることができる。

 

”ディスコ”とか、薬とさせるような表現や、ちょっと俗っぽい表現もあるが、その中身はまさに現代的で、色々考えてしまうよね。

 

もともと独自の日本語ロックをやりたいと言ってゆら帝を始めたわけだが、それは今も彼の根本なんだろうな。

 

初めて観たライブは期待に違わない最高なやつだった。

 

 

すこ休憩がてら水分を補充すると、引き続き同ステージでceroだ。

 

あまりこの手の大型イベントに出演しているイメージはないが、まさかの深夜でのライブだ。

 

大編成のバンドを従えて、絶妙なゆるさがありながらまあ気持ちのいい音楽だ。

 

笑顔全開で飄々とした印象の高城さんが、この日初めてと言っていいくらいそれっぽいMCをしていたが、なんかちょっと不思議な感じがしたのが不思議だ。

 

ともあれ曲は人気曲を配しており、冒頭からいきなり”Summer Soul”、そりゃやるよね。

 

ラストの”Polylife Multi Soul”で締められたが、この曲大好きなので満足度最高である。

 

やっぱりいいバンドだよな。

 

 

そして締めとてステージ移動してTestsetへ。

 

ラスト2曲だけ聴けたけど、やっぱりちゃんとしたベテラン感、にも関わらずアグレッシブでかっこよかった。

 

レオ今井ってすげぇいい声しているよね。

 

演奏もまさにテクノ×ロックの鮮やかな掛け合わせで、改めて世界でも評価されているバンドの曲を聞きながらも完成度高いよなと思う。

 

たった2曲だけでもそれを感じるには十分だった。

 

 

そんな感じで見たいものは一通り終わったので、始発を待ちながら休憩。

 

存外体力は大丈夫で、流石に足腰はだるかったが思ったより元気だったな。

 

台風の影響もなく電車はちゃんと走ってくれていたので、電車に揺られて帰宅。

 

オリジン弁当で飯を買って、洗濯をしてたから寝てさっき起きた。

 

頭重い。

 

 

今回は圧倒的な目的みたいなアーティストはなかったが、反面聴いたこともなかったアーティストをたくさん見られたし、あるいは過去ピンと来なかったものも改めて見返せるような機会にもなってよかったね。

 

フェスっぽい楽しみ方ができたかな、という回だった。

 

さっき起きたばかりだが、今日は酒を飲んで早めに寝よう。