音楽放談 pt.2

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Rock'in On Sonicがめちゃ良かった

昨日はライブ始めとてRockin'On Sonicへ。

 

今年初開催となるイベントで、Countdown Japanの設備を一部流用して、2ステージのみの小規模フェスだ。

 

ラインナップは90年代UKアクトを中心に、多少の若手も招聘したようなもので、それこそサマソニやフジのトリにはやや不安、でも確たる人気のあるバンドたちである。

 

不安と言っても言わば流行でないというだけで、実際風格も何も十分なんだけどね。

 

 

で、2日間の開催の中で私は1日目のみ参加。

 

見たいバンドがちょうど固まっていたんですね。

 

メインはSt.Vincentで、久しぶりのFriendly Fireもいる。

 

またPrimal Screamも熱心なファンではないが一度はライブは観たいしね。

 

そのほかはメインのPULP含めて名前は知っているけど聴いたことなかったので、まぁ折角だから観とくか、くらいの感じであった。

 

2ステージとあって全組被りなし、交互に進行していくし、移動距離も最小限。

 

 

私は14時頃会場に入り、Friendly Fireからスタート。

 

彼らは私が大学の頃にデビューしたバンドで、1stアルバムの時点で大絶賛されていたので私もリアルタイムで聴いていた。

 

当時ニューレイヴという言葉でダンスロックが再び流行り出していたのだけど、彼らはその中でも非常に注目株だった。

 

その後2ndもすごく良いアルバムで、いまだに聴いているんだが、バンドとしては活動休止状態だったらしく、暫く音沙汰のない状態であった。

 

その後に復活してアルバムもリリース、数年前にサマソニでも来日して、私はそれも観たのだけどとにかくライブが肉体的でエンタメしてて、何よりファンク色も強いライブがめちゃくちゃ楽しかったのよね。

 

そんな思い出を胸に迎えたわけだが、初っ端から代表曲連打、音響のせいか少しボーカルの声が細いようにも感じたがとにかく腰をクネクネしながら変な踊りを踊りまくるし、ラッパ部隊も従えて音的にもゴージャス感もありながらあの頃のままに肉体的なライブだ。

 

お客さんも既に結構入っており、熱を増していくよね。

 

代表曲の"Paris"ももちろん演奏されたわけだが、その際客席に雪崩れ込むなどテンションもアゲアゲだ。

 

ただ、イヤモニの都合か途中までボーカルがワンテンポズレており、それがちょっと残念だったな。

 

またスピーカーからずっとノイズが鳴っており、メンバーも気にするそぶりを見せるも暫く復旧せず。

 

と、いくつかのアクシデントはあったものの、ライブ自体は最高で、やっぱり良いバンドだよなと思った。

 

曲もいいし、パフォーマンスもいい。

 

マジで活動休止がなければもっとメインストリームにいたんじゃないかと悔やまれる。

 

 

Friendly Fireが終わるとゾロゾロと移動して次はThe Snuts、こちらも多分昔サマソニで観たような記憶で、当時はUKギターロックの救世主とか言われており、当代の十字架を背負ったようなバンドであったように思う。

 

後ろの方で聴くともなく聴いていたけど、この手のバンドはなんかフェス感があっていいよね。

 

前方には熱心なファンがちゃんと集まっていて盛り上がっているし。

 

ただ、私的にはそこまでしっくりこなかったので、暫くすると会場を後にしてもう一方で少し休憩。

 

 

而してのち次はJimmy Eat Worldだ。

 

このバンドも勿論名前は知っていたんだけど、結局聴かなかったのよね。

 

音楽的にはエモとカテゴライズされるようだが、原理主義的な意味でのそれであろう。

 

わかりやすくポップで、これは確かに好きな人はたまんないタイプの音楽という感じだ。

 

そんなことを思いながら遠くで聴くともなく聴く時間。

 

でも、こういうバンドがこうして日本でライブしてくれるのはこのイベントならではというようにも思う。

 

 

終わるとまたみんなでゾロゾロと移動。

 

Wednesdayという女性アーティストによるバンド形態のプロジェクトだ。

 

言い方は悪いが、田舎から出てきた大人しい女の子という風情だがなかなかどうして、独特な発声とフォーカーだったりロックだったりカントリーだったり、時にはスクリーモまでかますという多様ぶり。

 

こちらも名前は聞いたことあったかな、くらいの認知だったのだけど、ちゃんとお客さんも集まっていたし、全体にいい雰囲気でしたね。

 

彼らも気をよくしたのか終始笑顔だったし、いい感じでしたね。

 

ただ、次がプライマルだったので終盤は移動組が多数であったのは仕方ないか。

 

 

そんなわけでPrimal Screamである。

 

既に前方だけでなく後方までかなりの密度だ。

 

私は後方で、辛うじて肉眼でボビーが見えるくらいのところにいたのだけだ、周りの期待値がモリモリなのが伝わってくる。

 

私は過去作はある程度聴いているが、ライブは初めてだし、別に『Scremadelica』万歳でもない。

 

そんな程度のファンだが、まずボビーよ。

 

キラキラのラメの入ったタイトなスーツに身を包んでいるが、スタイルいいですね。

 

コーラスの人も加えて大所帯編成だったが、もっとロックンロールな感じかと思っていたので意外に思ったり。

 

全体に大人な感じで、それこそストーンズのライブみたいだとちょっと思った。

 

スタートは新譜からだったようだが、早々に私も知っている曲も演奏されて、そこからはヒットメドレーみたいなセトリだったらしい。

 

持ち時間は1時間くらいだったので、かなり早足な内容だったらしいが、ともあれ良かったですね。

 

途中観客に、静かに…と促しつつ、音を立てた人に首を掻っ切るポーズをするなど謎のファンサも。

 

なんだかハッピーで良いライブでしたね。

 

 

と、ラストの曲前で私は移動して、個人的メインのSt. Vincentを前の方で観ることに。

 

なんやかんやアルバムのたびに来日してくれており、特にここ三作の来日はすべてみている。

 

毎回凝ったステージセットにやや演劇的なパフォーマンスが面白いのだけど、今回はどんな感じかしらと。

 

で、開始と同時に背中にサーチライトを浴びてシルエットだけが出ている状態。

 

私は正面ではなかったので眩しいばかりであったが、それが約5分はつづいただろうか、ようやく姿を表すと新譜のジャケットの衣装だ。

 

この辺りは非常にコンセプトも一貫させているよな。

 

そしてバンドメンバーにも女性メンバーが必ずおり、衣装やステージングではシンクロさせるようなパフォーマンスもお馴染みなのだけど、今回はベースの子がメインでそれを担当。

 

とはいえ、今回は全体的に言ってかなりシンプルというか、演出よりもラウドな音にフォーカスしている印象であった。

 

元々ギタリストでもあるので、ライブでは水からギターをかき鳴らすけど今回はより音がデカくて時にノイジーに弾きまくっていた。

 

歌も独特な節回しもあるけど非常に安定しているし、衣装も割とシンプルでガーリーな感じだったので、これまでと比べると逆に新鮮であった。

 

 

セトリは新譜の曲もあるけど割と代表曲もしっかり網羅してくれており、ファンとしては嬉しい限り。

 

さらに驚いたのが、終盤”New York”のパフォーマンス中観客席に入ったり、センター区画をざっと歩いてみたりと、これまでのライブでは思いもしない事態も。

 

間近まで来てくれたのだけど、綺麗でしたね。

 

なんとなく孤高なイメージもあったし、こういうことをするイメージもなかったので、かなりびっくりした。

 

MCも割と話したりと、生身のライブという感じだったね。

 

そんなサプライズ的なものもあったにせよ、ライブ自体もめちゃくちゃよくて、この日のベストアクト確定である。

 

 

すでに満足度満点だったので、いっそ帰ろうかしらとさえ思っていたが、友人と終わったとに落ち合おうと話をしていたので、半ば惰性でPULPへ。

 

もちろん名前は知っていたけど、それこそブリットポップという文脈自体をさして掘り下げてもいないので、OasisBlur以外ほとんど知らないのよね。

 

27年ぶりの来日と言われても、なぜPulp?プライマルがトリの方がよかったんじゃね?とか思っていた。

 

すいませんでした。

 

私は落ち着いた頃に入ったので多分2曲目くらいだと思うけど、さっそくポップでいい感じだ。

 

ヴォーカルのジャーヴィスが奇人だという話も知っていたが、それ以上に非常に目を惹く、まさにカリスマという言葉がしっくりくる。

 

時折日本語MCも挟んだり、なぞのうちわを出してみたりと人懐っこさもバッチリだ。

 

そして曲になればしっかり聞かせる。

 

思った以上に曲のタイプも多様だし、ハードな曲もあれば激烈ポップもあって、素直に楽しいライブだった。

 

私は代表曲すら知らなかったし、完全初見だけど、これはトリの風格バッチリでしたね。

 

本編が終わるとアンコールも発生、オーラスでは代表曲”Common People”で締めとなった。

 

 

そんな感じで駆け抜けるように終わったイベントだったけど、実によかったね。

 

ベテランから新人、中堅とラインナップのバランスもよく、ロッキンオンはあまり好きではないがそれでもこの組み合わせは本当に良かった。

 

運営もロキノンフェスのものをまま使っているためもあるのか動線もすごくスムーズで、ストレスゼロ。

 

他のイベントに比べても明らかに人手は少なかったと思うけど、それでも全く問題なかったものな。

 

 

また、開催前はおっさんフェスだなんだと揶揄されていたが、確かに40〜50代がメインの客層だったとは思うけど、若い子も結構いたし、外人さんもいた。

 

そしてみんなちゃんとした大人だから変な酔い方して迷惑な騒ぎ方をする人はいないし、終盤でも座っているマンはいたけどちゃんと隅っこの方に固まって変なところにいないし、盛り上がるところは盛り上がるし地蔵とかいないし、とにかく快適だった。

 

入り的には多分7割ちょっとくらいかな、という感じだったけど、密度的にスカスカなことはなかったし、アーティストリスペクトもしっかり感じられた。

 

ここ数年で行ったイベントのどこよりも民度も高いしいい体験だった。

 

これは私の主観ではなくて、多くのそういうコメントを目にしたので実際みんなの体感としてそうだったんだろうと思う。

 

チケット代も、この体験とラインナップなら圧倒的に安い。

 

今年1年目のイベントなのでまだなんとも言えないだろうけど、これはいいイベントですよ。

 

来年もぜひ開催してほしいね。

 

年明けから、いいライブ初めでした。