
昨今は音楽業界を取り巻く環境は厳しく、いい音楽をやっているからといってうまくいくわけではない。
メジャーと呼ばれるところでやっていてもそんな感じなので、インディなら尚更だろう。
他方で音楽は稼ぎとしては一部、他に収入源があるのでマイペースにやってます、みたいなバンドなりアーティストなりも増えてきており、それはそれでいいことだなと感じる。
夢がない、なんて昔の価値観からすれば思うのかもしれないけど、好きなことが無理なく続けられるならその方が幸せなんじゃないかとは思うよね。
ファンとしても、せめて物販買うとかでささやかに支援をしつつ、グッドなミュージックを体感できるのはありがたいことである。
さて、そんな日本のインディバンドの一つ、Wool & The Pantsのワンマンが本日開催。
私はSpotifyで流し聴きしている時に流れてきた"Bottom Of Tokyo"という曲でフックされ、1stから聴いているがライブは今回初めましてだ。
ワンマン自体バンドとして初らしい。
早々にチケットを押さえての今日、雪も心配される悪天候だが、雨は昼過ぎには止むということで、よかったぜ。
このバンドの音楽は、聴いているとスモーキーという表現がしっくりくる。
所謂ダブというやつか。
気だるくて、周囲がずっとゆらゆら歪んでいて、その中でぼんやりと世界を眺めているような聴き心地である。
1stではじゃがたらの”でも・デモ・DEMO”をカバー、曲名は"Edo Skemi"として収録されていたが、原曲のファンキーさは完全になくなっているので、陰鬱ですらあるんだけど、不思議とそういう重さよりも、Voの熱のなさが、怒っている歌詞だけど本当は大して興味ないだろ、みたいな気持ちにさせられる。
そして昨年2ndが出たんだけど、そこでは幾分曇りが晴れたようにも思うけど、どっちにしろ世界には興味ないんだろうなという感じが引き続き良かった。
ただ、新作では各種写真でも1人しか写っていないが、別に脱退とかがあったわけではないようだ。
ともあれ、どんなライブなのか、楽しみだ。
そんなわけでライブ、今回はオープニングとクロージングとてDJが呼ばれていた。
私はその界隈には明るくないので知らなかったが、結構有名らしい。
開演まで漠として過ごすよりはいいのだけど、ただ今日は長かったな。
丸1時間以上時間が割かれており、正直ライブ始まらないかなと思ってしまった。
ソールド公演だったので客席ビッチリで、そんなに自由度もない空間だし、別にDJ聴きに来たわけではないので、30~40分くらいだと個人的にはちょうど良かったな。
ともあれ、而してのちライブ開始。
1曲目から"Bottom Of Tokyo"だ。
太いベースとずっしりだ叩くドラム、その上を気の抜けたようなギターが走り、ボーカルは無感情だ。
このバランスが歌詞の世界と伴って最高である。
序盤は割とシンプルな楽曲中心に演奏されたが、徐々に同期も入れてダブな色を強めていく。
そんなにガンガン盛り上げていくような曲でもないし、アップテンポな曲などほぼないのだけど、それでもずっと抑制されたような音なので、少しギターが跳ねるだけでもめちゃ盛り上がる。
ベースはずっと気持ちいいしね。
セトリ的には1st2ndをバランスよく配しており、初のワンマンらしいベストな内容だったと思う。
ただ、ライブは1時間ぴったりくらいで終了、すぐさまクロージングDJが始まったのでアンコールもなしだ。
まぁ、最後の最後はわかんないけど、そもそもまだそんなに曲数もないしね。
そんなわけで、短いながらにかなり楽しめたし満足度も十分だ。
強いて言えば、もう少し早い時間に始めてもらえると、その後にゆっくり酒も飲めるから嬉しいんだけどね。
まぁ、昼間も実は飲んでいたし、どっちにしろ寝るギリギリまで飲むんだけどね。
今月はライブの予定が多くあるので、引き続き楽しい日々を送りたいものだ。