音楽放談 pt.2

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幸せな空間 ーBODY 20250209

今日は約6年ぶりのBODY、私得の最高なイベントだ。

 

Lillies and Remains、The Novembers、そしてこのほど活動休止が発表されたPlasticzoomsによる不定期イベントである。

 

おそらく発足当初と比べてそれぞれのバンドとしての活動スタンス自体が大分変わってきているあろう中で、以前に増して頻度は落ちていたわけだ。

 

リリースなんてほとんどライブやんないしな。

 

しかし、プラズーはしばらく休みになるし、当然ながら再会についても言及はないので折角ならやろうぜ、となったようだ。

 

麗しき友情よ。

 

 

私は前回、前々回とこの足を運んでいたが、当時の印象はイベント感が薄くて勿体無いな、ということ。

 

back-to-motif.hatenablog.com

 

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好き勝手なことをかいていやがるな・・・。

 

 

この3バンドをまとめて観られるだけでも十分ちゃ十分なんだけど、折角集まるならもう少しならではなものもあるといいのにと思っていたのですね。

 

そうした声は少なからずあったのか知らないが、今回は企画もあった。

 

まずちゃんとイベントグッズを作成、こちらはプラズーのShoさんデザインだ。

 

また会場は新木場の割と新しいイベントハウスみたいなところだが、駅からだいぶ遠い。

 

なので専用のシャトルバス(運賃は掛かるが) も手配。

 

またオープニング、転換においてそれぞれのフロントマンがDJとして登場。

 

タイムテーブルは隙間なく埋められている。

 

そして1番嬉しかったのは、このイベント用にそれぞれがこのイベントをイメージしたカバーを収録したスプリットシングルプレゼントだ。

 

直前でノベンバの曲の承諾が取れなかったとのことで、配布されるCDはリリーズとプラズーのみ収録。

 

それとは別にDLカードで3バンド分配布されることに。

 

いい時代になったものだが、お蔵入りになった曲も気になるところだ。

 

ここまで揃っているので、当然このカバーも演奏されることが期待されるわけだ。

 

チケットはソールドアウト、会場には海外のお客さんもちらほら。

 

さすが海外にも一定のファンベースを持つバンドたちである。

 

 

オープニングDJはリリーズのKENTが担当。

 

彼のルーツな曲を流しており、知らない曲も沢山あったがどれも流石に良かったね。

 

てかDJやっている姿がなんか貴重だ。

 

 

そして一番手のプラズーが登場。

 

この間サポートドラムの人の体調不良が発表されており、活休まではサポートするものの、諸々を考慮してさらにサポートドラマーを入れてのダブルドラム編成であった。

 

ちなみにギターもサポートなんだが、全身刺青に軍帽被ってて、マリリン・マンソンにでも居そうな出立ちで存在感を放っている。

 

さてそんなプラズーだが、近作は打ち込みも多用しているためもあってか、ベースのJunさんがツマミを弄っている。

 

直近のライブはあまり行けてなったが、最近はこういう感じなのだろうか。

 

他方、ダブルドラムなのでその音圧は凄まじく、図らずもBODYというイベントらしさも出ているようだ。

 

セトリ的には新旧織り交ぜつつ、やはり直近2作からが多かったが、今回"Front Attack"が聴けたのは嬉しかったね。

 

音響の問題か、ややShoさんの声が聴こえにくかったのが惜しかったが、ともあれいつになくパフォーマンスもアグレッシブで良かったですね。

 

Junさんもベースとツマミを行ったり来たりしていた。

 

そしてやはり今回の企画カバーも披露、といいつつ聴いたことのない曲だったのであれだけど、聴いたことない曲あったからあれだろうと察した。

 

やはり彼らはエレポップ的なポップさとパンク的な激しさの共生した感じが素晴らしいね。

 

ちなみに、ステージはライトは勿論あるにせよ基本的に彼らにピンで当てることはないのでほぼ暗くて表情はあまり見えなかったが、ご機嫌そうなのはわかった。

 

終盤には"Raven""To Cut A Long~"も披露、残念ながら私の好きなEPからはやはりやらなかったが、ベスト的なセトリでいいライブでしたね。


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ラストの単独もチケットを抑えねば。

 

 

ここから転換しながらDJには小林くんが登場。

 

ブースの周りには人だかりが一際大きくなっていた。

 

彼は割と知名度の高い曲も多くやっている感じで、ニューオーダーがかかった時には更に人が集まっていた。

 

こういうところでの選曲のセンスは、後で書く彼らの性格の違いみたいなものも表しているのかな、なんて思いながら聴いていた。

 

 

而して後リリーズ登場、見事タイテの時間通り。

 

今回ベースは高松くん、ダブルヘッダーだ。

 

全体通して彼のベースがかなり大きく鳴っていたな。

 

ともあれ、リリーズはさすがいつものようにクールにキザにジャキジャキとギターを鳴らしながら、いつになくアグレッシブなセトリでやってきた。

 

ある意味彼らが一番このイベントのコンセプトを色濃く感じるように思うが、打ち込み系からギターロックまで、やっぱりかっこいいですね。

 

サポートメンバー含めてみんなカッコいいしな。

 

同い年くらいの私としては明日から肌のお手入れでもしようかと思うくらいだ。

 

それはともかく、さすがKENT、よく喋る。

 

イベントで時間が限られている中で、多分一番よく喋っていた。

 

そして終盤も近づいてくる頃、まさかの発言が。

 

なんと今回の企画カバー曲はやらないとな!

 

そんな発想すらなかったというが、むしろその発想は最初だろ、と多分共演者含めてみんな思ったのではないだろうか。

 

この辺りのマイペースさが面白いのだけどね。

 

代わりに、というわけではあるまいが、前回の単独でも演奏したソフバの曲を披露。

 

最後まで攻撃的なセトリで走り切った。


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惜しむらくは"The Fake"は聴きたかったなとか思いつつ、まあまた単独であればほぼ確実にやるから、イベント曲と合わせて聴けるのを楽しみしておこう。

 

毎回そうなんだけど、リリーズはかっこいいを振り撒いてくれるのを見に行くライブだと思っている。

 

 

再び転換で、最後はShoさんだ。

 

他の2人以上にとんがった選曲だったように思う。

 

昼間に自転車で80kmくらい走ってきた疲れが流石に出てきており足が痛かったので、少しほぐしながら聴くともなく聴く感じになってしまったが、知っている曲はなかったな。

 

そしてやっぱり時間通りにトリのノベンバだ。

 

このイベントスタッフ優秀ですね。

 

 

流石にこのイベントに来るだけあって最後までいた人の方が大半だったろう。

 

ともあれ、この3バンドをみるとノベンバは少し色が異なるように思う。

 

わかりやすいところで言えば唯一日本語詞で、影響源としてJ-POP的なものもあるから、わかりやすいのよね。

 

初期は陰鬱さもあったけど、近年はどんどんオープンになっているし、その影響か曲自体のスケールも大きくなっている。

 

加えてメンバーのステージングもかなりショーマンシップを感じるし、特に小林くんが顕著だ。

 

今回は"Boy"からスタート、この曲はストレートな曲だと思うけどカッコいいよね。

 

そして序盤早々に今回の企画カバーも披露、DAFの曲なのでドイツ語詞なわけで、ドイツ語なんかわかんねぇよ!と自信なさがながらしっかりカッコいいカバーを披露。

 

ほらみろ、リリーズよ。。

 

それはともかく、すごいなと思ったのは何回もハイライトがあったこと。

 

まず最初は、共演の2バンドに捧げます、といっても披露された"Morning Sun"からの"Rainbow"、マジでもう終わりかと思うくらいだ。

 

もちろんそこから続くが、旧曲も挟みながら"Bad Dream"、この曲もかっこいいのよね。

 

そしてラストの"Tokyo"からのラッセーラーである。


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前回の単独でも観てまあまあ衝撃だったけど、どんどん強度が増してますね。

 

メロもスクリームもガナリもなんでもこなして、全然喉が潰れない彼の歌声はやはり素晴らしい才能だよね。

 

大盛り上がりでトリを務めて、イベントは終了となった。

 

私はこのバンドを今のように好きになる前からなぜか縁があってライブを見る機会がよくあった。

 

それこそMouse On The Keysとの対バンとか、Back Drop Bombのトリビュートアルバムライブ(彼らの時だけ客が休憩していた)とか、いろんなバンドだったり現場だったりでやっていたのを図らずもみていたので、そんことを思うにつけこうしてスケールの大きいバンドになったのは感慨深いよね。

 

 

正味5時間くらいにわたる長時間立ちっぱなしだったが、転換やつなぎもスムーズで、体感的にもあっという間、ストレスもなくて非常にいいイベントだった。

 

強いて言えば駅から遠いのと、若干出音のバランスがイマイチなところがあったことかな。

 

施設自体は新しいのでスピーカーの音そのものは悪くなったので、設定なのか会場含めた環境の問題だろうけど、まあ仕方ないか。

 

今回バスは待つのが嫌でならなかったが、ちゃんとイベントロゴを貼ったらしい。

 

そういう遊び心的なサービスも良かったよね。

 

 

また、先に少し触れたけど改めて各バンドのフロントマンを比べると、自ずとバンドの性格が出ているようで面白い。

 

まずプラズーのShoさんは、多分1番生きづらさを感じやすいタイプで、これすごい良くない?て人に聴いても、なかなかそれが伝わらないようなことに悩んでいそうというか。

 

コミュ障とかではなく自分と他人の温度感の違いにみたいなものに敏感なので、変に考え込んでしまいそう、という感じかな。

 

他方でリリーズのKENTはもうただのマイペース。

 

好きなことを自分の好きなタイミングで好きなだけやりたい感じで、言うなれば末っ子気質というやつか。

 

なんだかんだ愛嬌で許されてしまうタイプだろう。

 

そして小林くん、自身もそんなに如才なくこなせるわけでもないが、コミュニケーションを諦めない感じ、結果それで繋がれることを知ったので今はすっかりオープンになっているのかなという感じ。

 

完全に印象だけなんだけど、歌詞やパフォーマンス、そしてバンドとしてのあり方をみているとそんなことをふと思ったものだ。

 

 

ともあれ、今回を持ってこのイベントもある意味での一区切りだろう。

 

プラズーが解散ではないにしろ、どうなるかわかんないからね。

 

ただ、音楽活動はしていくだろうし、バンドとしてではなくても参加はできるだろう。

 

今後のこのイベントに個人的に期待することとしては、以前にもあったように若手バンドをフックアップするような場でもいいと思う。

 

それこそリリーズのサポートも務めるLuby Sparksとか、私の知らないバンドもたくさんなるだろうからそんなバンドも呼びつつ、フジマキみたいなベテラン・レジェンドも紹介するみたいな、ある種のシーンを形成していくのも面白いんじゃないかなってね。

 

 

まあ、先のことはわからないから、まずは今回はめっちゃよかったのが全てだ。