音楽放談 pt.2

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今日まで、そして明日から ーRAY one man @Shibuya Club Quattro

今日は毎年この時期の恒例になっているRAYのワンマンへ。

 

グループの結成が5月だったのでその絡みでこの時期であるようだ。

 

今年は昨年から続くベルハーとのスプリットツアーのラスト兼メンバーの愛海さんの卒業公演でもあった。

 

私が彼女らを観るようになったのはこの5人になってからなので、こうしてメンバーが欠けてしまうのは残念なことである。

 

加えて、琴山さんも体調不良により出演ができないという事態になってしまい、重ね重ね苦難が続いてしまう。

 

ともあれ、やるとなればせめて楽しむだけである。

 

場所は渋谷のクアトロ、着実に会場を拡大している。

 

 

今回は愛海さんの体調も考慮して、前半は3人で、後半から4人でのライブという変則的な構成となった。

 

当初は僅かでも琴山さんの出演の可能性もあったので、幾度となく構成変更がアナウンスされており、運営の思いも偲ばれる。

 

さてライブであるが、前半はここ2ヶ月くらい3人でずっとやってきたこともあり、さすがのパフォーマンスを見せる。

 

いつもながら激しいダンスにキーの高い歌にと大忙しのライブだ。

 

ところで、先日開催されたぎゅう農フェスにも出演しており、他にも大量のアイドルが出ていたのでせっかくだと思って観てみたんですね。

 

ベルハーとか同じ事務所のairraticとか、他にも名前は聞いた事があるグループもいたので、他のアイドルってどんな感じなとね。

 

結論だけいうと、私は他のはあんまりピンとこなったのよね。

 

曲の好みの問題ももちろんあるけど、やはり根本は所謂コテコテなアイドルソングチックな感じが多分私には合わないのだと思う。

 

他のグループと比べて、RAYは歌は基本ソロの歌い回しだけど、所謂マイクリレーみたいな感じでもなくちゃんと歌うし、また間奏も普通に音楽しているのでガンガン踊りまくっているのと合わせて面白いんですね。

 

単に音楽的に私の好みだ、という話なんだと思う。

 

 

そんな事も改めて思いながら観るライブであるが、パワー全開、アイドルらしく顔はニッコニコ、でも今日によっては演劇的な振り付けもあって、すごいなと思ってしまう。

 

恐らく最近歌もオケに入れているようで、しかしそのおかげというか、メンバーもあまり無理に声を出さなければいけない事態は幾分軽減されているようで良いと思う。

 

流石に耳に馴染んだ曲たちになりつつあるが、"See Ya!"は音源よりもやはりライブ版がいいですね。

 

3人体制では割と激しめな曲を中心にしており、"おとぎ"も序盤に披露されたのは驚いたが、セトリもかなり攻めたんだな。

 

それにしても、なんだかここ数ヶ月でライブの質が変わったように感じる。

 

パフォーマンスが堂に入っているというか、出力が上がったというか、そんな印象である。

 

 

40分ほどで前半パートは終了、一区切りをつけつつそのまま愛海さんを呼び込んで後半スタート。

 

"17"はじめ、割と愛海さんの好きな曲を中心に配した感じで、ベスト盤みたいな感じだったな。

 

曲によってアレンジは幾分していたが、フォーメーションは5人編成のものでやっている感じで、要所要所でコットさんの存在を示していたように思う。

 

愛海さんも声も出て、高音部も含めて綺麗に歌が出ていた。

 

こうしてみると、この子はステージ映えがするなとつくづく思う。

 

何はともあれ、こうしてラストをちゃんと迎えられてよかったよ。

 

セトリでは"moment"も披露されたけど、この曲はやっぱりいい曲だなと思う。

 

RAYの曲にあってはアイドルらしい王道ポップなどと言われることの多い曲だが、歌詞をみると彼女ららしい明るいばかりでもない。

 

そこがいい。

 

ちなみに、ザ・アイドル曲同じくCoupleさんの"アップサイドダウン"が超アイドルソングだと思っている。

 

また今日は新曲も披露されたわけだが、これが要所愛海さんの企画イベントで演奏される予定だった曲なんだろうな。

 

コットさんが不参加になったので、この日にと定めたのだろう。

 

悔しい限りだが、まずは元気になってもらうことであるよな。

 

 

そしてそろそろ終盤、先日のイベントで謎現象を巻き起こした”Atmosphere”だったが、メンバー全員が横に並んで、ダンスはなしのパフォーマンスとなった。

 

この曲もいい曲だよね。

 

そしてラストは"フロンティア"、今や彼女らの代表曲になっているわけだが、サビのコットさんパートでは彼女の歌声をオケで流すという演出、よかったですね。

 

この曲はライブでは中盤のところのフロアアレンジを加えているため、そこでの爆発がすごいことになっている。

 

ここの間奏パートで内山さんとコットさんが珍しく観客を煽る、といっても「いえい!」「へい!」てニコニコしながら叫ぶくらいなんだけど、今は内山さんが1人で頑張っている。

 

なんていうか、基本的に彼女らはそういうのが苦手なんだろうなと感じる。

 

自らを陰キャと称するわけが出ちゃっている。

 

でも、それも少しずつ思い切りが出てきている感じもあるから、こうしたところが成長なのかもしれないね。

 

私はライブの煽りでオラつくのは好きじゃないし、それがかっこいいと賞賛されることもあるが、個人的にはあんまりそうは思わないので、こっちの感じの方が好きだ。

 

 

こうして1時間半以上に及ぶライブは終演。

 

最後は恒例の各メンバーからの一言。

 

これで終わりか、ということを噛み締めるように内山さんが切り出すわけだが、まずはコットさんからの手紙。

 

しかし、言葉にできないということだけしか言葉にできなかった。

 

そりゃそうよね。

 

半ば涙ぐみながら読み終えると、みこちの挨拶。

 

ライブ中も一番の笑顔全開で最後までやり抜いたのは、愛海さんが普通にライブを終わりたいと言っていたのを汲んでだろう。

 

ある意味大人な挨拶をしっかりとやり切った。

 

メンバーの中でも特に仲がよく、復帰の時も今日も”秘密がいたいよ”の冒頭のカップリングパートで頭をポンポンしていたし、あんまり自分を出すと泣けちゃうんだろうね。

 

 

続くは月海まおさんだが、話し出した瞬間にもう号泣状態だ。

 

実際はラストの曲の途中ですでに涙ぐんでいるように見えたが。

 

愛海さん、みこちとは同期だし、唯一アイドル文化に全く触っていないところからアイドルになったので、色々あっただろうしね。

 

他のメンバーがある種大人な対応に努めようという中で、素直に泣きじゃくりながら、最後はふしぎなまとめをしていた。

 

それをみる内山さんもすでに泣いているし、そんな2人を支えるように手を回したり、横に立ったりと、自分は必死に堪えながら立ち回るみこちである。

 

 

そして内山さん、コットさんについても触れつつ、唯一のRAYオリジナルメンバーとしてのこれまでの思いなんかも語って、途中涙が溢れそうになると急に「おっぱいおっぱいおっぱい・・・」と謎のマントラ?を唱え始める事態に。

 

エロいこと考えると涙が止まるという都市伝説があるたらしいが、あまりに意味不明だ。

 

この子も大概面白いよな。

 

ともあれ、そんな効果もあって?なんとか最後まで話し切った。

 

真正面から見たら堪えられないと思ったのか、愛海さんの方をまともに見られないような印象だったな。

 

ここでも、少しでもしんみりしないようにとみこちが頑張っていたな。

 

 

最後は愛海さん、本人はあっけらかんとしたように話す。

 

今日は普通にライブやって、終わったら普通に帰って普通に寝たい、とずっと言っていたので、それを最後までやり切った感じか。

 

noteでも書いていたが、彼女にとってはアイドル生活は体調のこともあって普通でいられないことが多かったわけだ。

 

だからこそ、最後だからと特別にしてしまうとその普通でなかった(と自分が思っている)ことがますます普通でなくなってしまうように思えてしまうので、いつものように、自分にとってはアイドルであることが当たり前にしておきたかったのかなと。

 

飄々とした様子で「次に入る子には悪いけど、40位になったらまたこの5人で同窓会ライブしよ」なんて言ってみせる。

 

 

最後はスタッフから花束が渡され、記念撮影だ。

 

花束を持ってきたマネージャーのねりねさんも涙ぐんでいる。

 

本人が一番明るいのだから、困ったものだ。

 

今度は客として現場にいると思うから、声かけてねぇ〜〜と呑気に言って最後のステージを去って行った。

 

 

ちゃんとライブも見るようなアイドルは、私にはRAYが初めてだったし、今に至るも彼女らしか観ていない。

 

なので、こうしてメンバーが卒業という形でいなくなるイベントも初めてなわけだが、やはり寂しいものですね。

 

今新メンバーオーディションもしているので、新しい子が入って、いつかまた誰かが抜けて、ということを繰り返していくのだろうと思うと、アイドルというのは結局なんなんだろうか、なんてことも考えてしまう。

 

一般知識程度にAKBとか坂道とかは知っているけど、特に前者なんて今のメンバーは私は誰も知らないくらい入れ替わっているだろう。

 

でも、きっと昔からずっと好きで追いかけている人もいるのだろう。

 

果たしてアイドルファンの追っかけているものってなんなのだろうか、と思ってしまう。

 

特定のメンバーのファンになる人の方が多いのだろうけど、曲はそのグループの曲として必ずしもメンバーによらず存在し続けるわけだ。

 

RAYのようなライブアイドルについては、言って仕舞えばプロデューサーが本体で、フロントとしてアイドルメンバーがいるという構図が基本になっている。

 

そうした構造的な違和感というか、私は基本的に自分で曲を作って自分で演奏して、というバンド型のアーティストばかり聴いているので、それとの違いのあり方が結構不思議に思ってしまうのである。

 

ともあれ、Perfumeなどのようにずっと同じ3人だったり、ももクロのように脱退はあれど追加もせずにオリジナルメンバーのままやっているグループもある。

 

この辺りはオタと呼ばれるような人から話を聴いてみたいくらいだ。

 

 

ま、ともあれ無事ライブを終えることができてよかったよね。

 

また明日からは4人になったRAYがしばらく続くのだろうけど、私は彼女たちをいつまで追いかけるだろうか。

 

願わくば武道館に経つその日まで、Perfumeなどのようなあり方をする存在だと、私としては嬉しいのだが、明日の行き先はわからないからね。

 

今日はいいライブでした。