
この年になっても初めましての体験を大なり小なりしているのは面白いことである。
結婚もしていなければ子供もいない私は、比較的遊ぶお金もあるので最近はライブにもよく足を運んでいる。
好きなバンドのライブであったり、海外のバンドであったり、アイドルであったり、割と頻繁にあちこちでライブはやっているので、楽しみには事欠かない。
幸い今はリモートメインなので、平日でも都合はつけやすいのはありがたいことである。
さて、今日は元々そんなつもりはなかったのだけど、急遽前日にチケットを取った。
何かといえば、集団というアイドルの企画ライブなのだけど、なんと相手はBorisだ。
あのBorisなのだ…。
集団というグループはライブのほとんどをバンドセットでやっているらしく、Coalter Of The DeeperのNARASAKIがプロデュース兼ライブギターを弾いている。
昨年だかにBorisとディーパーズがスプリットアルバムを出しており、他にも何かと縁もあったようで、そうしたつながりでこの共演に繋がったのかな。
今年のSynchronicityで久しぶりに見て痺れたので、また見たいなと思っていたところだ。
場所は高円寺high、狭くてあの轟音を浴びるには最高じゃないか。
加えて、なんと今回はチェキ会までやるらしい。
まじかよ・・・あのBorisとチェキ撮れちゃうの?
アイドルライブ(と言ってもRAYだけだが)に通うようになっても、さすがに若い女の子のアイドルと写真撮ってもな・・・ということでそこに注ぎ込むことはしなかったが、Borisとなれば話は別だ。
正直そこまで熱心に聴いているわけではないけど、この手の轟音ってたまに恋しくなるんだけど、Borisの轟音はすごいのですよ。
これは行くしかない、というわけで仕事を早々に切り上げて会場へ向かった。
この会場、考えてみたら行くのは2回目くらいで、前はシューゲイザーフェスだった気がする。
会場に着くとちょうど開場したばかりだった。
直前にチケットを取った割には狭い会場なので程なく中に入れた。
とりあえず物販でチェキ券を購入、せっかくなのでメンバー全員と撮りたいと思い3,000円分購入。
ちょっとドキドキしたぜ。
ちなみにシンクロの時もそうだったけど、さすがのBorisで外人さんも多く、多分3割近くいたんじゃないだろうか。
少し遅れてライブ開始、まずはBorisからだ。
ギターのWataさん、ダブルネックギターのTakeshiさんのバックには例によって四つずつアンプが積んである。
そしてドラムのバックには例のドラ、今はMochioさんと言う人が叩いているが、やっぱりこれが一つのトレードマークだ。
そしてゴシックなメイクをしたAtusoさんがしっかりフロントマンとしてファンサもしながら歌い踊る。
いやしかし、初っ端から轟音全開だ。
爆音ではなく轟音なんだよな。
高円寺Highは横長のフロアなので、割とステージ近くで見ることができるのだけど、アンプからの音もガンガンフロアの空気を揺らしまくる。
毎回本当に不思議なんだけど、これだけ耳をふさがんばかりの轟音なんだけど、耳が痛くないし、音圧は高いけど頭痛はしない。
とにかく全身を震わされるような感覚を食らわされるのである。
この感じはやっぱり芸術的だし、決して動画や音源では味わえないライブならではの体験である。
ちなみにこの日はナッキーもいたので、1曲コラボも披露された。
漆黒の4人の中に金髪、ネルシャツ、メガネの一昔前のオタクみたいな格好のナッキーがいる姿がなんか面白い。
ギターは流石にかっこいいが、ヴォーカルは例のヘロヘロ具合、生ナッキーや。
ほんと、ディーパーズはもう少しヴォーカルがゴニョゴニョ・・・。
事前にアナウンスがあったらしいが、私は観ていなかったので図らずも観れてラッキーなんて思ったものだ。
また、珍しくMCも挟んでいたんだけど、チェキ会への心配みたいなことから日本のライブ文化への懸念なども話しており、このキャリアのバンドならではの説得力のある言葉であった。
正味45分くらいだったが、ずっと轟音で凄まじいライブであった。
観客にグッと寄ってくれる場面も結構あって、海外から来たお客さんに手を伸ばしたりとファンサも盛りだくさん。
兄妹か恋人かわからないが、若い2人連れの外国人男女の女の子の方がそんな感じでやんわり握手できた時にものすごい嬉しそうにしていたのが印象的だったな。
ちなみに終演後、Takeshiさんの投げたピックは連れの男の子がゲットしていた。
いい思い出になってよかったね。
また最前には長髪の割とガタイのいい兄ちゃんが2人、Atsuoさんの真ん前に陣取って激しくヘドバンしていたが、ちょっとだけマイクを向けらた時に叫んだり、前にグッと出た時に頭をぐしぐしされたりもしていた。
いい思い出になるよね。
いつも以上に人懐っこさもあるライブで、やっぱりすごかったですね。
スモークもモクモク焚いていたが、ほんのりバニラの香りがした。
Borisが終わるとステージは転換、合わせてフロアも前列が入れ替わる。
アイドルのライブはなんだかんだRAY以外は観たことがないので、他ってどんな感じなんだろうかとせっかくなら楽しんで観てみようと思っていた。
集団自体は以前にもRAYと共演したり、メンバーの1人が月海まおさんとギター弾いていた動画を観たことがあったので、存在は知っていた。
そんな中、8月だったかに双方のバンドセットでのツーマンもあるので、それに行ってみようかしらと思っていたところだったので、図らずもいい機会になった。
ただ、正直色々と気になることがあったのだが、後ほどまとめて書こう。
で、而して後ライブ開始、フライヤーでは4人グループかと思っていたが、直近で1人脱退していたんですね。
バンドメンバーはナッキー含めて3人と、意外とシンプル編成だ。
音楽はナッキーが作曲しているとあって、ハードコアを軸にした楽曲が多く、歌詞の大半はあまり意味のないような感じか。
こちらも負けじと爆音だった。
メンバー3人もステージ狭しと動き回るが、こうしてみるとRAYってかなり激しい部類なんだろうなと思ったり。
それはともかく、いかにもナッキーらしい転調しまくりのハードコアポップだが、正直そこまで好きな感じではなかったな。
メンバーは3人とも可愛らしかったし、衣装もシックな感じでよかったけど、曲があんまりはまらない感じだ。
とはいえ、アイドルらしいポップさだったり、ポジな意味でのキッチュな感じもあって、個性派なのは間違いないよね。
曲によってはサークルモッシュも起こっていたが、そんなものもあってBorisついでに観ているらしき外人さんたちも楽しそうに観ている人も多く、特に近くにいた女の子たちは周りのオタクに合わせて騒いだりして楽しそうにしていた。
ある種のアトラクション的に見えているのかもしれないね。
それにしても、ずっと激しい曲ばっかりなんですね。
こちらも40分くらいでライブ終了となった。
ところで、私がどうにも途中で気になったのがこのファンに人たちについて。
開演待ちの時に、後ろの方でバカでかい声で騒いでいる一群がいて、楽しそうにしている分にはいいんだけど、なんていうか、飲み屋で酔っ払いが騒いでいるみたいな傍若無人的な空気もあり、ちょっと気になったのよね。
そしてライブ中にお決まりのあれこれがあるのはアイドルに限らずあると思うから、それはそれとしてどんなことやるのかしらと楽しみに観ているところはあったのだけど、一つ流石にどうかと思う場面も。
メンバーがパフォーマンスとして客席近くに少し身を乗り出して歌うような場面が何度かあったんだけど、そこに主におっさんファンが身を乗り出してコールかなんかすることがあった。
この光景自体はRAYのライブでも観たことはあったけど、ただ今回は流石にメンバーに近づきすぎじゃないかと。
それこそほぼ顔の真ん前まで近づいており、メンバーもライブ中なのであからさまに避けることはできないだろうに、これはどうなのかと。
3人のうちあるメンバーは割と前にでがちな子が1人いて、その子はその都度近距離まで迫られており、そういうお決まりになっているのかしら、とも一瞬思ったけど、別のメンバーが少し前に出た時に、やはり柵を乗り出す奴が何人かいて、手を出してメンバーに触るような場面もあった。
少し手に触れる程度のファンサービスはしたものの、その子はスッと後ろに下がったように見えたし、ちょっと顔が引き攣ってなかったかな。
会場的に柵とステージの間が狭いせいもあるだろうけど、これはよくないだろ、ていうかはっきり言えば気持ち悪い奴らだなと思ってしまった。
他にも、バンドメンバーがセッティングしている時にも多少名前を呼ぶとかくらいなら別にいいだろうけど、なんか馴れ馴れしすぎるというか、素人が調子に乗って芸能人をいじるみたいなノリがあって、これも観ていて不快だった。
また途中のMCでバンドメンバーの紹介コーナーがあったのだけど、ドラムの人の紹介の際に女性ファンらしきが肩車されて何か叫んでいた、しかも結構長々と。
それを待つ格好になってメンバーみんなもテンポも損なわれて迷惑だし、そもそも時間がだいぶ推してMCもだいぶ端折っているのは初めて観た私でも気づいたが、構わず自分たちの何かをぶつけるような感じで、これまた不快だった。
この手の尖った音楽性でやっているグループにおいては、その楽曲の好みが分かれるのは仕方ないし、こうして実際にライブも観てそう思うならそれはそれで一つの経験だし、私にとっても別に悪いことではない。
でも、こういうファンの下品さというか、勘違いっぷりが出過ぎているのはイタイし、いわゆるドルオタの悪いところを煮詰めたような感じもして、非常に残念だった。
RAYのライブへは割と行くんだけど、曲が好きなのはもとより割とファンがちゃんとしているというか、アイドルオタクらしいコール&レスポンスや、柵を乗り出してみたいなことはやるけど過剰にメンバーに接触しようとしたりする場面は見たことないし、割と品のいいファン層だという印象なので、変なストレスってあんまりなかったからというのは結構大きい。
ラウド系ロックのファンもこの手の輩が多いのだけど、やはりジャンルが集めるものなのかもしれない。
いずれにせよ、楽曲の好みはあるにせよパフォーマンスなどはそれなりによかったし面白かったけど、ライブに来ることは多分もうないかな。
そんなわけでライブが終演すると、いよいよチェキ会だ。
目的の列にそれぞれ分かれて並ぶのだけど、Borisのチェキ列もまずまず並んでいそうだった。
先ほどの若い海外の二人連れも並んでいた。
メンバー4人の間に挟まれてチェキを撮ってもらったが、緊張したな。
思ったよりもチェキって小さく、暗いのもあってだいぶ画質的には荒いが、まあ記念だからいいか。
先の5月にはオーケンのサインをもらい、これ以前に写真を撮ってもらったのはMoon Childのササキオサムさん、アナログフィッシュの健太郎さん、そして人間椅子と、おっさんばっかりである。
しかし、私にとってはそんなおっさん達がアイドルなので、なんだかんだこんな機会は嬉しい。
今回は集団というアイドルとのツーマンだったので実現したイベントなので、その点ではやはり感謝だな。
マジでファンの人たちは、自分たちのせいでアーティスト側に迷惑をかけることもあることを自覚した方がいいよ。
ともあれ、楽しい一夜になりましたとさ。