今年も残すところあと僅か。
昨年は年末にインフルにやられて寝て過ごすことを余儀なくされたが、今年は無事に今を迎えた。
休みの初日はとにかく休むことに。
一日中家でゆっくり過ごして、酒も飲まずに寝た。
前日に会社の人らと飲みがあり、久しぶりに飲みすぎたのもあるが、翌日には朝早くから出かけたかったからだ。
朝5:00頃に起きて、飯を食って、腹ごなしをしながら準備をすると、日の出の時刻に家を出た。
私はロードバイクであちこちするのが好きなのだが、最近は土日に疲れすぎていてあまり遠くへは行けていなかったので、久しぶりに丸一日走り回ることに。
0度近くまで冷えた空気は確かに冷たいがそこはかとなく心地いい。
朝焼けに向かって走り出し、夕焼けに向かって帰ってきた。
その日の夜は酒も飲んだが、さすがに疲れたので最後の一口を煽るとそのままベッドに傾れ込んだ。
翌日は流石に全身疲労が凄まじく、夜に用事があったのでやはりゆっくりすることに。
飯を食っては寝てという体たらく、断続的に3度寝くらいした頃にようやく身体も頭も起きた感じだ。
もうすでに陽が傾きかけた頃に準備を始めて、而してのち家を出た。
THA BLUE HERB YEAR END LIVE 26 @ebis liquidroom_12/29

というわけで今年のライブも残すところ2つ。
一つはここ数年私にとっても恒例なTHA BLUE HERBだ。
年末Liquidroomが恒例となったのは10年くらい前からだ。
それ以降、毎年先行で抑えている。
しかし昨年は先にも書いたようにインフルで行けなかった。
熱は下がっていたが、さすがに常識人の私は断念した。
今年は元気だぜ。
最近のライブは開演時間ギリギリに着くことが多いが、今回は少し早めに出たぜ。
毎年安定のソールドアウトだ。
毎年このライブには足を運んで観ているが、いい意味で変わらないし、いい意味で変わってもいる。
ここ数年は流石に滑舌が上手くいかない場面が昔の曲ほど増えてきたように思うし、今回は終盤のMCで珍しく声が掠れてもいた。
また、かつてはひたすら言葉と音を叩きつけるようなライブだったが最近はコール&レスポンスも自ら促すようになったし、そんなシーンも定番になってきている。
明らかにMCも柔らかいし、よりBOSS個人の人生を語る場面も増えた。
歳をとるから色々あるし、プライベートでも大きな事件があったのは語られていた。
私自身歳をとってもう40だ。
嫁も子もおらず自分のことと仕事くらいしか向き合うものはない。
他方で親は歳をとるし、父親はしょっちゅう入退院を繰り返しており、会うたびに年老いていくように感じる。
先日高校の同級生が久しぶりに連絡をくれたが、彼は今年の夏に癌をやって、幸い今は酒も普通に飲めるくらいには回復しているが、いよいよそんな話も珍しくないだろう。
そんな身の回りの変化を勝手に重ねながら聞くわけだ。
他方で、変わらないのはBossはいつまでも挑戦者で、まだまだここからだと吐き続け、実際にそれを行動で示している。
毎年全国ツアーを周り、客演もして、音源も出して。
ラップの仕方は変わったし、向いてる目線も昔とは違うけど、彼個人の軸は変わらないし、言葉の表現は変わってもつまるところからの言っていることは変わっていない。
私は音楽エンタメが好きなので、音源も聴くし、こうしてライブにも行く。
私は何を見に行っているのかといえば、ある意味ではそうした人たちの人生を見ているのだと思う。
もちろんシンプルに音楽的に好みだから、てのが大半ではあるけど、その中で特別なものはその人生や表現から垣間見える人間そのものに関心を持つかだったりする。
これは趣味によらず、私が普段好む人の傾向もそうしたところがあり、飲み屋で思い出話も悪くはないけど、現在進行形の話しが好きだし、自分に軸のある人と話しているのが一番楽しい。
中身のない会話も楽しいんだけど、それはそういうベースがあってこそなのよ。
この下期は1年以ぶりに会うやつが多くて、でもみんなそれぞれに頑張っているし、当時と変わらないところと変わったところがいい感じになっていたな。
彼らが25歳くらいの時に会って、今はもう35とかになっている。
また割とちょくちょく会っていたやつでも人生の帰路を迎えたり、同じ会社の人も辞める人が縦続いたり、私自身もリアルタイムで色々起こっていた。
そんな私の今の人生はどうかといえば、まあ悪くはない。
楽しいことも嬉しいこともある。
寂しいことも悲しいこともあるし、腹の立つことも気が狂いそうになることも死にたい気持ちになることもある。
要するに色々あるわけだが、それが人生か、と半ば諦めたような気持ちもあるが、別にネガティブなわけではない。
今回のライブもMC含めて3時間近くの長丁場だった。
しかし、文字通り息つぐ暇もないくらい怒涛のラップと鮮やかに繋がれる曲で次々と叩き出される曲にぶちのめされていると、体感的にはあっという間だった。
ここ数年のBossのラップはまた言葉の一つ一つがかなりクリアに聞こえるから、必然色々と考えさせられるのだ。
私がTBHを聴くようになったのは社会人になってからで、まさに新卒の時だったから20年弱前だ。
当時会社にコアな音楽好きの先輩がいて、その人にも紹介して「これやばいね」みたいなやりとりをしたのをなぜか鮮明に覚えている。
昔の曲も最近の曲も織り交ぜながら今のラップを叩き続ける姿はかっこよかったね。
セットリスト的にも、単純なリリース順ではなく自身の人生のシーンを振り返るような構成になっていたのもよかった。
まさにLife Story。
この言葉、シンプルだけどここ数年私の中にずっとあって、誰かと話しているときにふとその人の人生みたいなものを感じる時に頭に浮かんでくる。
この日はいつにも増してそんなライブだった。
中盤の”未来は俺らの手の中”から明確にそんな風景にもなった。
この年末ライブではセルフボースティングな曲よりも、こちらをモチベートさせるようなメッセージの曲が多かったようにも思う。
そして終盤には先日引退を発表したBIG Joeが登場。
Bossがヒップホップを始めたきっかけとなった存在なので、彼の人生には欠かせない地元のツレだ。
そんなゲストアクトのあと、長めのMCが入っていよいよラストへ。
過去から現在にたどり着いて、これからの未来に向かう”未来は俺らの手の中”の人生をなぞるような構成がズバリと決まる。
本当にいい曲。
そして穏やかでピースフルな展開でいよいよ終盤だ。
”バラッドを俺等に”は、音源で聴いた時はそれほどでもなかったんだけど、こうしてライブで聴くとめちゃくちゃいいのよね。
からのNasの上での”この夜だけは”。
ラストを飾るのはやっぱり”今日無事”、いつになく歌詞が染み入る。
フルコーラスではないにせよ、全35曲、3時間近いライブは終演となった。
冷静に振り返っても、あれだけの言葉をガンガンに詰め込んでちゃんと終演後も声がでるんだから、すごいことだ。
まじでジジィになっても続けて欲しいし、70超えても「時代は変わる」って言って欲しいし、「未来は俺らの手の中」って言いたいよね。
社会人になってからというもの、季節に関係なく仕事は回り続けているので、いつの間にか時間がシームレスになりすぎて、いつの間にか時間が過ぎていると感じることが多くなった。
そんな中で世の中全体がほぼ平等に静かになるのはこの年末年始くらいだ。
これすらここ数年は個人的にはそれをあまり意識できないことも増えたし、なんなら意図的にそうしたイベントを排除してきたところもあった。
だけど、やっぱりこうしてどこかに楔を打つようなことは必要だなと思うようになった。
私にとってTHA BLUE HERBのイヤーエンドライブはそんな時間を提供してくれるし、加えてよっしゃと焚きつけられるところもあって、やはり欠かせないものになっている。
落語の芝浜だと言われたというエピソードもあったけど、変わらないものがあるから変わったことがわかる、なんて側面もある。
人生はずっと地続きに続いていくので、自分なりにその地続きの中の変化に目を向けながら、明日からも生きていくだけなんだよな。
ともあれ、今年無事!
最も高かった
— TBHR公式 (@tbhr_sapporaw) 2025年12月29日
PHOTO BY Yusuke Baba#TBH_YEAR_END2025 pic.twitter.com/ClcbUfn4Cv
RAY NEW ORDER 90 min ONE-MAN #MOD_O @渋谷WWW_12/30

今年のライブ納めはRAYだ。
ここ最近では一番ライブに足を運んでいるアイドルグループである。
今年リリースされたアルバムも非常によかったし、年明けにワンマンのBDもリリースされる。
昨年からこの年末ワンマンをしているが、昨年はTBH同様インフルで行けなかった。
前体制のフルメンバーでもライブが実質最後になってしまったので今でも悔やまれるが、その映像はYoutubeに無料でフルでみられる。
広告が入って鬱陶しいので、来年出る映像作品にDVDでいいからまじでバンドルしてほしかった。
それはともかく、今年は新メンバーお披露目ということで、事前に曲数も発表されている。
すでにSNSでは顔も出しているし、インタビュー的な映像も出ているのでファンは概ね認識しているわけだが、パフォーマンスは初となるのでそこがポイントか。
何せ彼女らの楽曲はかなりダンスも激しいので、どこまでこの初ステージで行けるかだ。
チケットは見事ソールドアウトしている。
今回は番号が割と若かったので、到着した頃にはすでに入場できた。
音響的に真ん中あたりを好むのだけど、前も女性だったのでステージもよく観えるいい位置に着くことができた。
果たして新メンバーやいかに。
幕裏での掛け声の後に"Overture"が流れ始める。
このパターンは最近のワンマンではひさしぶりではないだろうか。
早速5人が出てくるわけだが、こうして並ぶとやはり充実感ではないが、そうしたものを感じる。
新メンバーの春音友希さんだが、身長は高めで内山さん、みこちさんと同じくらいになるので、月海さん、琴山さん含めて並ぶと非常にバランスがよく見栄えがする。
衣装は全体に黒が貴重でゴス味が強いが、足元見たらルーズソックスだった。
それはともかく、初っ端から"plasma"でビックリだ。
さすがRAYというべきか、攻めるな。
早速変拍子な難しい振り付けの曲だと思うけど、今日が初めましてだとは思えない堂々たる立居だ。
特に序盤は少し全体的に硬い印象もあったが、少なくとも振り付けについてはすごかったな。
元々ダンスの経験はあったそうなので、そのためか特に手の動きがしなやかで綺麗でしたね。
歌は基本的には愛海さんのパートを担当する形になる感じっぽいが、ちゃんと声も出てたしね。
そして2曲目がライブ初披露となる"Bittersweet"、この曲もライブの方が映えますね。
英詞ながら可愛らしい曲なので、ちゃんとアイドルソングになっている。
さらに先日発表された新曲"saggitarius"と冒頭から攻めまくりで、先輩メンバーにとってもなかなかだろう。
事前に予想はあったけど、”ムーンパレス”も披露されたが、この曲は私はライブでは初めましてだ。
しかし、ノッているというのはこういうのを言うのか、全体的に熱量も高いし、表情も動きも全て跳ねまくっていたな。
明らかに楽しそうな感じも全身から伝わってくる感じがして、これが全身表現というものか。
・・・そんな言葉あるか知らないが、ともあれエネルギーがバチバチに迸る感じがいいですね。
新メンバーの春音さんも徐々に動きの硬さがほぐれてきた印象で、動きはまだまだ他の先輩メンバーに比べればこれからとは言いながら、デビューとしては十二分であろう。
途中のMCでは月海さんにダル絡みされていたが、却ってよかったかもしれないね。
そんな感じで90分はあっという間で、セットリストも全体にポジティブな曲が多く、今のムードをよく表現していたように思う。
ファンも盛り上がっていたし、いいお披露目会になったのではないだろうか。
いいライブでした。
脱退した愛海さんに代わって、というよりは、あくまでRAYというグループの物語なんだろうなと今日は改めて思ったし、アイドルグループというのはこういうものなんだなと、そんなことも感じだ。
ともあれ、こうして新しい人生に向かっていく人の姿を見るのはいいですね。
とにかくフィジカル的に大変だろうから、体に気をつけて頑張って欲しいものである。
感想がすっかりおっさんだ・・・。
そんなわけで2025年はこれでライブ納めだ。
振り返ってみたら今年はライブ始めもRAYだったので、RAYに始まりRAYに終わる、そんな1年であった。
また私は普段ロック的な音楽を好んで聴くのだけど、この年末ラストはヒップホップとアイドルだ。
面白いもので彼らのきっかけにヒップホップやアイドルをいくつか聴いてみたけど、結局ハマったのはこの2組だった。
TBHは今でこそ日本のヒップホップ代表の1人と言われるくらいになっているが、デビュー当時は異端と呼ばれていたらしい。
そしてRAYも極北のアイドルを名乗っているだけあってとんがった活動をしている。
私はこういうとんがった表現が好きだし、その中で誰かに伝えようとするような表現はもっと好きだ。
ここ数年大事だなと思うことがコミュニケーションで、ほとんどの問題はコミュニケーションだと思っているのでとにかく人と関わる時には言葉も仕草も間も色々と考えている。
それでも伝わらないことの方が多いけど、”あかりfrom Here”の歌詞にもあるが、伝えようとすることは辞めちゃダメなんだよ。
片やベテランアンダーグラウンドヒップホップ、片やグループとしてはキャリアそこそこのアンダーグラウンドアイドル。
活動も表現も全然違うけど、私の中では通じるところがあると思っている。
ま、何はともあれ最高の年末を無事に迎えることができてよかったよ。
明日は自転車でラストライドに出かけて、2025年を締め括ろう。
今年はよく風邪も引いたし、50肩にもなった。
来年は前厄になるらしいが、今年全部やりきっただろ。
多分いいことがあると思って、これからも生きていこう。