音楽放談 pt.2

ただの音楽鑑賞日記です

愛人からの四股

今年は実に梅雨らしい日が続いており、土日は概ね雨だ。

 

幸か不幸か体調不良なので自転車には乗れないが、しかし酒も飲めないのでやっぱり不幸だ。

 

他方で大きな案件はなんとか無事着地できたし、図らずも新しい知見も得られてそれなりにやり甲斐もあった、か。

 

まいいや、とりあえず今週も台風も懸念されたが無事消えてただの低気圧に変わったので、ライブを梯子することに。

 

まずはこちら。

 

 moools祭り@下北沢440

今年2回目となるmooolsの単独、モールス祭りだ。

 

2月には昔の曲も多く演奏され、また最近公開された映画の主題歌にもなったアナログフィッシュとのコラボシングルのお披露目的なものであった。

 

今回はカセットのみでリリースされていたアルバム『愛人』のリイシューリリースライブだ。

 

私が長らく待ち焦がれていたアルバムの待望のリリースなのでそもそも嬉しい。

 

まずは会場でゲットだ。

 

購入者特典は謎のキャラクタ、デイビット・ボウヤのステッカー付き。

 

 

会場は下北沢の440という小さなイベントスペースで、ここしばらく単独はここで行われることが多い。

 

下北はあまり便が良くないので行くのが少し面倒だが、この会場自体はドリンクがかなりしっかりしているし、嫌いじゃない。

 

完全自由席なので、間隙を縫って着座。

 

 

相変わらず初っ端から絶妙に緩い。

 

アルバムのリリースイベントながら、"パンに針"でスタート、だいぶ昔の曲である。

 

今は大編成でやっているが、元々3ピースバンドなこともあってか彼らの楽曲はベースがかなり立っている。

 

これがいいのだ。

 

そして歌詞の独自性も評価の一つだが、彼らの歌詞の主人公はいわゆる一般とアウトローの間にいるような人が多いように思う。

 

アウトローと言っても不良とは違うが、何かの拍子に向こう側に行ってしまいそうなこの世に希望を見出せていないような人で、しかし絶妙に世間からは見えていないような人だ。

 

そうは言っても悲観的なわけでもないんだけどね。

 

この曲の歌詞もまさにそんな感じだよなと思いつつ。

 

 

で、今日はレコ発ということでリイシュー『新しい愛人』から多く演奏された。

 

タイトルトラック以外はほとんどライブでも聴いたことがなかったので、いいセトリでしたね。

 

”愛人”はサビの「そして夕陽が持ち場を離れていく」という歌詞がなんとも風情だ。


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自分とは無関係に世界全体が回っていて、そこにポツネンと取り残されるような、現実味のない日々の中で街中を歩く金持ちが不細工な愛人を連れている様をただ観ている冴えないやつの視点の描写がなんともいい。

 

そうは言っても彼にもパートナーはいるようなので、決して不幸とも言えないだろうが。

 

ともあれ何とも言えないやるせなさとしょうもなさみたいなものが素晴らしい。

 

"夏至の刺繍"は後半はジャムっぽい感じだったり、SMAPのカバーといって演奏された"黒セロリ"や、そこはかとなく聴いたことあるような歌詞やメロディが見え隠れする"クォーツクォーツクォーツ"など、元々のカセットテープ版から再録や作り替えもあったという理由がなんとなく分かる内容だったな。

 

そういえば、酒井さんのソロプロジェクト?The Juicy Lookもそんな背景で音源の販売はなく、TシャツにおまけCDをつけることでお茶を濁していたな。

 

また、"線を引けたら"もアコースティックでリアレンジされたverも収録されているようで、有泉さんがギターで伴奏だったが、これも良かったよね。

 

この曲は彼らの曲にあってしっとり系の名曲の一つだ。

 

またMCも結構多く、次のライブの告知も含めて若かりし頃の海外ツアーの話をしていたのも新鮮だったな。

 

約1時間半ほどと割とたっぷり目、終盤には”新しい朝”を演奏されて、この曲はいい曲だよね。

 

一瞬だけはけてアコール登場、そして演奏されたのは”主人公は帰れ”という曲で、この曲は以前にライブで一度だけ聴いたことがあったが、ステージに向かって「帰れ!帰れ!」とコールするという印象的な曲だったんだけど、このアルバムに入っていたんだね。

 

流石にこれでラストは・・・ということで、本当の最後は”いるいらない”。

 

ちょっとサザエさんっぽいベースイントロが印象的だが、この頃の曲って絶妙な空気感がいいんですよね。

 

ずっと夕暮れ時みたいな感じ。

 

 

そんなわけで昼間っからいい時間を過ごした。

 

このまま外で時間を潰そうかと思ったが、だいぶ時間があるし、カフェにいくか家に帰るか、金銭的には対して変わらないので一度帰宅して、手に入れた音源を読み込んで休憩タイムだ。

 

RAY @大塚界隈

しばらく時間を潰して、夜は久しぶりにRAYの大塚イベントへ。

 

RAYのライブ自体5月のワンマン以来だ。

 

しかも具合がおかしいでお馴染みの大塚である。

 

大体昼夜それぞれで異なる企画をやっているが、昼間はmooolsなので夜に。

 

フライヤーの時点で既に意味不明なのでどうせグダグダになるであろうことは請け合い、たまにはこういうわけのわからなさにあてられることもいいリフレッシュだ。

 

理不尽は他の人の理不尽を見ると不思議と苛立ちもおさまる、か?

 

ともあれたまにはキャッキャするメンバーでも観ておこうというわけだ。

 

 

そんなわけでライブスタート、でいきなり告白タイム。

 

この企画では曲中でもアナウンスが鳴り指名されたメンバーは、くじを引いて名前が出たメンバーに告白するというもの。

 

書いていてあまりよく分からないが、とにかくそういうことだ。

 

大まかな流れとオチは決まっていたであろうが、クジ以降はアドリブだろう、カオスが加速していく。

 

様々な人間模様を描きながらライブは進んでいくのだけど、流石だなと思ったのはこうしてわちゃわちゃしながらもキチンとフリは入っているので適宜アレンジしながらもちゃんとこなすこと。

 

伊達にライブやり続けめないよな、ということに感心しつつ、今回の見せ場はわちゃわちゃな訳で、この辺りは地力が試されるところだ。

 

そして終盤に差し掛かる頃に、内山さんが琴山さんに告白する場面が。

 

するとどうやら内山さんが涙ぐんでいたとかいないとか。

 

既に今年秋に卒業が発表されているとは言え、まさかここでもかと。

 

基本的にメンヘラ気質強めな子だとは思っていたが、流石である。

 

ともあれ、そうして益々拗れる人間関係、ステージ上でアイドルが「私4また!」と叫ぶライブって…。

 

最後に一悶着あり、ラストは現体制初披露となる"オールニードイズラブ"で締めとなった。


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久しぶりに大塚系ライブに来たが、カオス具合は増しているように感じた。

 

またメンバーのパフォーマンス力は着実に上がっているので、尚更アンビバレントな空間をなしていて良かったね。

 

 

そんなわけで珍しく昼夜とライブを梯子したのだけど、それぞれにカラーもあって良かったですね。

 

音楽性の違いはあれど、どちらもそれぞれにやりたいことをやっているから、そういう人を見るのは面白い。

 

あいにく風邪の治りかけなので、飯食って帰って早々に寝よう。