音楽放談 pt.2

ただの音楽鑑賞日記です

25周年のサマソニに41周年の私がいくPt.1

私のライブデビューは2005年のサマソニであった。

 

以来、割と頻度良く足を運ぶイベントである。

 

特にここ数年は1組でも目当てがあればひとまず足を運ぶことにしている。

 

春夏秋冬自分なりに季節は感じているが、あまりにマイペースすぎるとそれはそれで良くない。

 

何かしら楔になるようなイベントは欲しいよね、と言うことで、風物詩としての側面もあるわけだ。

 

そんなサマソニも今年は25周年ということで3日間開催となった。

 

今年はThe Strokes、David Byirnを軸に、いくつか見たいものがあったので2日間行くことに。

 

ただ、Kasabian、Steve Lacy、FKA Twigは見事に被ったので、名前も知らない新人バンドたちをざっくばらんに見て回ることにした。

 

安くないチケット代だが、もう過去の私が支払い済みなので今の私は好きなように楽しめば良いのである。

 

何より私も41周年、それくらいの遊ぶ金はあって然るべきだ。

 

前日は記録的な豪雨により千葉方面は交通の便が懸念されたが、会場までのアクセスは生きていた。

 

しかし、SNSを見ていても運行が不安定そうだった京葉線は避けて、久しぶりに幕張本郷からバスに乗って向かうことにしたのだが、思っていたより時間もかかったし待ち時間も多かった。

 

こんなことなら多少遅延があっても京葉線でよかったかもしれないが、もういいか。

 

そんな初日、とりあえずWispは見逃した。

 

 

Kasabianは冒頭だけ観てマリンへ移動することはもう決めているので、その間どう過ごすかだ。

 

満杯のSonic Stageを横目にMountain Stageへ向かう。

 

Kodalineというバンドを観ようというわけだが、調べると解散ツアーの一環らしい。

 

それなりにキャリアもあるバンドのようだが、名前含めて私は知らなかった。

 

どんな系統なのかしらと思ったら、割と美メロ系だった。

 

しっとり穏やかというほどではないが、まったり聴くにはちょうどいい。

 

個人的にこういう洋楽ライブをこのシチュエーションで観るとなんか夏が来たなと思うんだよね。

 

同時にもう折り返しだな、なんて。

 

いうてそこまで好みでもなかったというのが実際だが、でも普通に良かったですね。

 

4曲くらい聴いてステージを後にしてSonicに向かう。

 

 

少し待ったくらいでライブ開始、初来日というChloe Qishaという女性アーティストだ。

 

もちろん初めましてなのだが、こういう知らないアーティストを流し観るのが醍醐味である。

 

で、音楽的には80sシンセポップ色が強く、パフォーマンスや声質などがSt.Vincentっぽくもある。

 

絶妙に耳馴染するところもあり良かったですね。

 

アジアツアー自体初みたいですね。

 

全体にアップテンポだが、曲により表情豊かに歌うのだが、歌上手いですね。

 

曲間ではMCもちょいちょいあり、曲の説明などもしていたが残念ながら英語なのでよくはわからない。

 

ともあれ頭から最後まで観たが良かったですね。

 

 

次もそのままsonicを観るため待ち。

 

Holly Humberstoneというまたも初めましての女性アーティストだ。

 

この日のソニックは終日女性アクトですね。

 

登場前のSEはなんだかおどろおどろしく、ロゴ的にババンとスクリーンにアーティスト名のフォントを見ても、ゴス系なのかな?と思っていると、本人はめちゃガーリーな衣装で元気に登場。

 

曲が始まるとムードも一気に変わった。

 

こちらもまたシンセも取り入れているが、曲はロックやポップス感が強い。

 

ギターを弾きながら歌う場面もあり、柔らかめなテイラースウィフトのような瞬間も。

 

とりあえず曲がいい。

 

かつ彼女の明るいキャラも伴って非常に華やかだ。

 

そして一際際立っていたのがバンド部隊で、特にセンターのすぐ真裏で高台の上でギター弾いたり足元のサンプラーいじったり客を煽ったりととにかく元気。

 

なんか途中1人で爆笑しているし、とにかく楽しそうなのがいい。

 

先ほどのChloeとはある種対照的で、彼女はクールな中にたまにキュートさが覗くようなパフォーマンスだったが、こちらまっすぐに女子っぽい可愛らしさがありながらとにかく爽やか。

 

曲調もバリエーション豊かで良かったですね。

 

また音源も聴いてみよう。

 

 

そこからマウンテンに移動して、Darmot Kennedyを観ることに。

 

せっかくの洋楽フェスだからできるだけ洋楽アーティストを観たいのだ。

 

で、どんな音楽かしらと思ったらまた独自性を展開している。

 

基本的にはフォーキーな曲調ながら大所帯バンドを従えて、その歌声は実に野太く力強い。

 

時折Bright Eyesっぽさを感じないではないが、怒れる森の楽団といったところか。

 

見た目は厳ついが暴力性はかけらもない。

 

それにしても、こういう声の人を久しぶりに聞いた気がする。

 

とはいえ、そこまで曲が好みでもなかったので数曲聴いてソニックへ戻った。

 

またぞおろ女性アクトのJADEを観ることに。

 

 

全然知らなかったが、元々ボーカルグループにいたり、有名なオーディション番組に出ていたりと、下地があった上でのソロ活動らしい。

 

女の子のファンが殊更多かった印象だ。

 

こちらもバンドにダンサーも従えて本人も歌いながら踊りまくる。

 

ステージセットも割としっかり組まれており、光の演出も伴ってとてもエンタメだ。

 

何より歌が上手い。

 

本当に上手い人の歌ってそれだけでもやはり感動してしまう。

 

音楽的にはオケでもよさそうだが、特にドラムが生であることでフィジカルな強みが増すように感じて良かったね。

 

MCも大分喋っていたが、終始ご機嫌だ。

 

裏がパンプだったので客入りについては後方は大分ゆとりはあったけど、ライブはめちゃ良かったですね。

 

 

こうして初めましてをぐるっと観て思ったのだが、概して女性アクトの方がちゃんとエンタメしている。

 

たまたまそういうアーティストだっただけかもしれないが、音楽を演奏するんだ、というスタンスなのか、トータルで表現をしているかという違いもあるだろうし、衣装が華やかであることも一因かもしれない。

 

どっちが良い悪いの話ではないが、目で見ても楽しいのはやっぱり大事よね。

 

それと、みんな歌が上手い。

 

ちゃんと歌が上手い。

 

歌が上手いことはやっぱり武器だよな。

 

良いものを見ましたよ。

 

 

日も沈み始めた頃、まずはKasabianを観に再びマウンテンへ。

 

カサビは1stからリアルタイムで聴いていたバンドなのでこうして元気に音源も出してライブもやっている姿は嬉しくなる。

 

とはいえ、実はそんなに熱心に追いかけているわけでもないのが実際だ。

 

今日の私はStrokesを観るためにやってきたのだ。

 

タイムテーブル的に、精々10分見られればくらいだったが、思い切って冒頭一曲だけ聴いていくことに。

 

"Club Foot"聴けたら良いな、と思っていたら最近のセトリは冒頭からやることが多いようで、今日もそれだったので感謝だ。

 

トムがやらかして早久しいが、今の体制になってのライブは初めてだ。

 

早速サージがセンタースペースに飛び出てくるなど気合いは十分。

 

曲自体も強いので、流石にカッコよかったね。

 

満足した私は予定通りメッセを飛び出した。

 

 

それにしても、マリン、遠いぜ…

 

パンプ帰りと思しき一団が道いっぱいに広がっていてイライラしたが仕方ない。

 

時間には余裕があったので、少し腹拵えをしておくことに。

 

どうしようかと悩んだが、なんか唐揚げが食べたかったのでモサモサと唐揚げをかきこんで、アリーナへ降り立ったのであった。

 

 

マリンのアリーナは何年ぶりだろうか、振り返ればそれこそNINが来たとき以来ではないだろうか。

 

そもそも最近はメッセの方しか見たいのがなかったり、あってもスタンドでいいや、という感じだったのよね。

 

でもストロークスは近くで観たいし、できるだけ出音をダイレクトに感じられるところの方がいいじゃない。

 

幸い?カサビ組がいたので割といい位置につけた。

 

危ぶまれた天気もなんとか大丈夫そうだ。

 

遠くの空はたまに光ってはいるが…

 

 

少しだけ遅れてライブはスタート、フェスあるあるだがしょっぱなは音が小さい。

 

とはいえジュリアンのヴォーカルがとてもクリアだ。

 

加えて音源そのまま、という表現が果たして褒め言葉なのかという問題はあるが、しかりかなりエキセントリックな曲が実は多いバンドなので、ささやかに感動する。

 

それはともかく、セットリストは新旧織り交ぜており、満遍なく演奏されたのが良かった。

 

私は4th『Angles』からリアルタイムで聴きはじめたくらいなので、1stについては完全に後追いだった。

 

前評判は知っていたので、むしろ1stを聴いた時には肩透かしをくらったくらいだが、後々その美しさに気付いた口だ。

 

近作含めてメインソングライターたるジュリアンの趣向全体とばかりいエキセントリックな曲も普通に増えたが、しかし私はジュリアンのソロよりもやっぱりStrokesの方が好きだった。

 

これがバンドの面白いところだ。

 

 

ライブではやはり1stの曲は盛り上がるし合唱も起こるけど、現役バリバリでいい音楽を作っているのでそれはそれで少し複雑だけど、ともあれ新譜からの"Dine N'Dash"の不穏さと重心の思い感じがかっこいい。

 

『New Abnormal』の曲は全体的にシンプルながら爽やかでポップだったし、ライブで聴いてもいいですね。

 

個人的には『Angles』のUnder Cover of Darkness"とかすっごい好きなんだけど、今回はなかったね。

 

ただ、イントロをアレンジした形で"Life Is Simple In The Moonlight"を演奏してくれて良かったね。

 

『Comedown Machine』は あまり聴けていないな。

 

そして1stの曲はこうして改めて聴いてもスタイリッシュだよな。

 

そんなことを考えながら聴いているわけだが、やっぱりかっこいいですね。

 

彼らのライブを見るのは2回目なんだけど、ジュリアンが終始ご機嫌な様子で、センターの花道を辿って出てきてくれる場面もあったんだけど、おかげで結構近くで拝むことができた。

 

いいライブだったな。

 

ちゃんと歌詞を読み込んでいないのでそれもしないとなんだけど、評価はいろいろ言われてしまうのは仕方ないにせよ、新譜は毎回楽しみだし、ライブやればかっこいいし、現役バリバリなんだよな。

 

個人的にはどういう意図かはちゃんと調べてもないからわかっていないけど、前作のアルバムタイトルの秀逸さが半端じゃないなと。

 

そういうセンスも含めてかっこいいなと思うんですよね。

 

 

途中には結構MCも入れており、日本語を話す場面も(なぜそれをいう?という謎はあったが)あり、まあ単純だけど嬉しくはなるよね。

 

ただ、日本はもう先進的ではないから、あれは皮肉だろうかと思わないではないが、わざわざ悪態をつくことはしないだろうと。

 

他にもメンバーに語りかけて笑い合う場面もあり、今は関係性もいいんだろうね。

 

 

そんなこんなで本編は15曲やって一旦はけて、アンコールを3曲演奏して花火となった。

 

よかったね、なんていうか、よかったね。

 

派手なステージセットを組んでいるわけでもないし、過剰に煽るわけでもない。

 

セトリもキャリア満遍なくヒット曲を網羅しているとはいえ、ロックバンドとしての存在感は微塵も揺らいでいない。

 

今日はソロ名義の才能溢れるアーティストをたくさんみて、その後に伝統的なロックンロールバンドとして彼らをみたんだけど、かっこよかったのよ。

 

いいものを見せてもらったな。

 

 

そんな初日は大きな問題もなく終了。

 

終わった後駅に向かう道で雨が降り始めた。

 

多くの人が駅へ向かう中、スタッフの案内に従い迂回したらえらい遠回りした挙句大雨に捕まったが、それも一興。

 

無事帰宅して少しく酒を飲んだのであった。

 

 

明日はDavid ByrenとSteve Lacy、しっかり休んで望むぜ。