うそ~~~~~ん!!!と、思わず絶叫してしまった。
なんてかっこいい去り際、でもあまりにいけず・・・。
結局"Starfuckers. inc"も"Head Like A Hole"もないままに終わってしまった。
場内では未だ「Nine Inch Nails!!」のシュプレヒコール。
MCが出て来ても尚鳴り止まず、MCも困っている。
それでもアンコールはなく、仕方なく会場をあとにする客たち。
MCもそんなファンを煽るようにナインインチファンとマイケミファンにコール&レスポンス。
びっくりするくらい会場内の客が入れ替わった。
雨も止んで、いろんな意味でNine Inch Nailsは最高のライヴを披露した訳である。
でも、これが最後なんて・・・なんで単独やないねん・・・などとなぜか関西弁で嘆いてみたり。
それでも終わってしまったものは仕方が無い。
泣く泣くマリンをあとにする。
せっかくなのでMogwaiとKasabianも観てやろう、と思ったのであるが、まずマリンから出るのに一苦労。
それからメッセへ移動して、というと、既に体力がヘトヘトになっていたため「こらアカン!」とてメシを喰うことに。
炭水化物が喰いたい・・・そう思いながらたこ焼を買う。
テキ屋のにいちゃんて、基本的に柄悪いけど愛想はいいね。
もさもさとたこ焼きを食らいつつ、一休み。
Aphex Twinまであと少し。
と、言う訳でソニックへ。
既にかなりの人が集まっている。
ナインインチファンもかなり居たようである。
さすがに心得たもの、というか、一様に「来るのか?」という不安の声が。
奇人として有名なリチャードである。
ちゃんとライヴは観られるのだろうか、なんて。
パソコンとスクリーンのみのシンプルなセットである。
どんなライヴになるのか、愉しみ半分、不安半分。
と、いよいよ客電が落ちる。
スクリーンにメッセージが映し出される。
やたら長かったな。
するとおもむろにリチャードが現れた。
き、来た!
映像と同期させながらのパフォーマンスな訳であるが、今回はかなりバキバキな曲群である。
攻撃的で、粗暴で、不安をかき立てられるような音楽である。
映像もナンセンスの塊のようなもので、例の顔もスクリーンに踊る。
途中クマの顔だけ例の顔で、その顔がゆがみまくる様をコミカルに捉え、笑って観ている人もかなりいたが、終盤に指しかかるほどに映像は過激になってゆく。
曲はむしろポップさを増してゆくようにすら感じたが、場内がやけに静かになって行くような感じがしたな。
映像には牛の屠殺シーン、モノクロではあるが、ときよりサブリミナルのように生々しい鮮血の赤が。
次第に映像は移り変わり、人間の検死、死化粧の様。
顔中血だらけの人が、牛のように引きずられ、解剖され、化粧がされる。
この人の悪意が全開になったようなシーンである。
音楽ももはやひたすらビートのみ、みたいな。
凶暴さもいよいよ増して、映像が終わり、映写機の待機画面のようにブルーが広がる。
そしてライヴが終わったのであった。
最後はキチンと客席に挨拶して行ったのがやや意外であったが、すごいライヴでした。
かくして一日目は終了したのであった。
本当は真夜中にゆらゆら帝国とTha Blue Herbも観たかったのであるが、さすがに雨に散々濡れ、メチャクチャおっ立てた髪の毛もすっかりおとなしくなり、コンタクトで目も痛くなり始めていたので帰りました。
考えてみれば、一日目はあんまりライヴ観てないんだよね。
まあ、ぶっちゃけNine Inch Nailsだけ観られればいいや、と思っていたので、本懐は遂げられたと言ったところである。
Aphex Twinもちゃんと観られたので、大満足な一日でした。
ちなみにこの日散々雨に濡れた影響か、携帯の具合が悪く、通話していると相手の声が途中とぎれるような有様と成り果てた。
他にもボタンなどが今一調子が良くなかったので、そろそろ換えようか、そんな決意も新たにした一日であった。
それにしても、ホントにこれで最後かしら。
納得いかねぇ。
やっぱ単独が観たい。