音楽放談 pt.2

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楽しく行こう ―Jurian Casabrancas

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恐らく今年の記事はこれが最後であろう。

相変わらずあまり訪問者の数も増えず、いま少し広報活動にも注力してゆかなければならないであろう今日この頃、世間でマイナーとされている音楽ばかり聴いていると存外世界は狭くなるかもしれない。

とはいえ、良い音楽は売れようが売れまいが良いのであって、大衆性が高いから良い音楽とは限らないのだし、むしろ精神世界は広がってゆく。

これだけ個人の嗜好が多様化した世の中にあって、もはやマニアックとかそういう概念など半ば意味を消失しているようにさえ感じる。

ところで、何かで読んだが、今の世代は既存のものをアレンジする能力は非常に高いそうだ。

なるほど世の中を見渡せば、そうした傾向はちらほら見え、また世間で流行るところのものはオリジナリティよりもヴァリエーションが求められる。

どうアレンジするか、そこを売る商品がヒットするしね。


そういう時代における個性としての音楽とは何だろうか。

そう考えた時に、やはりi-Podを初めとするデジタルオーディオであろうか。

好きな曲だけを自分なりにコレクションしてゆくその中に、自ずとその人の価値観が反映される、という訳である。

しかし、実際かなりがっつり音楽を聴く人以外の中身なんて、実はそれほど大差はない。

精々どのアーティストの曲が多いか、といった偏りに差が出る程度であろう。

別に個性を求める対象としての音楽なんて、求められてはいないというのが本当である。


とはいえ私の様な奴も世の中には少ないのも確かで、だから良い音楽も生まれる事がある。

あいにく私にはクリエイティヴな才能はなかったが、世の中にはそうした才能豊かなひともいる。

そうした人の手に寄って、また新しい音楽が生まれるのはすばらしい事だ。

概ね若い世代のアーティスト(本当の意味でのアーティスト)の連中は、今の時代は音楽に取っては良い時代だ、と言うようである。

作る手段もそれを世の中に知らしめる手段も、今は実に手頃にある。

音楽ビジネスの在り方自体が変化しつつある中で、より音楽は自由になっているわけである。

だから面白い音楽も一杯ですよね。


来年も早々にそんなすばらしい音楽が期待されているわけであるが、その期待される中の一つがなんと行ってもStrokesの新譜だろう。

昨年からじわりじわりと噂はあったが、来年はいよいよ現実味を増している。

かなり苦悩の垣間見えた前2作を経て、また各人のソロも経て、よりシンプルで、彼等らしい軽快でハイセンスな音楽を見せてくれる事を期待したいものだ。

あまり進化や変化をするというよりは、自身の世界を研ぎすましてゆくタイプなのかな、とは思うんだけど、どうなんだろう。

夏頃でたVo.ジュリアンのソロでは、それまでになかったシンセサイザーを使いまくったアルバムが話題になったものであるが、はたしてバンドではどのような音を鳴らすのか。

YYYsがシンセで新機軸を打ち出したように、何か新しい楽器を取り入れる事により、自ら新しいアイデンティティを獲得するのか、あるいは原点回帰か、あるいは完全な怪奇か。

曲そのものはそれほど大きく変わる事はないだろうが、少なくともムードはより肩の力の抜けたものが出てくるだろうし、少なくとも一定の評価を得るものを作るだろう。

ま、それは当然か。

ともあれ、本当にたのしみなの。


で、そのジュリアンのソロだけど、各方面からの反響は軒並み好評であった。

私も好きですよ。

なんか軽いっつうか、ジュリアンがニッコニコしながら唄っている感じが想像せられて、非常にムードがいい。

曲は確かにバンドと大差ないし、まんまやん、というのもある。

とはいえ、バンドのハイセンスな感じと比べると、いささか無邪気というか、そんな印象である。

晴れた日にでも聴きたいような1枚ですね。


そんな訳で、2010年も色々アルバムを買いつつ、聴きつつ、あれこれと好き勝手に書いてゆく次第です。

誰が読んでいるのか知らないですが、自己満足の追求は、人生おいて最も重要な課題の一つですから。