音楽放談 pt.2

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知られてなくて何故悪い ―Serena-Maneesh

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Yahooニュースのトップにマキシマムザホルモンのドラマーにして紅一点(というほどの華やかさは売ってないが)のナヲが子供を無事出産した、というニュースが掲載された。

歌詞やサウンドの過激さに反して激キャッチーなメロディとライヴのコミカルさにより瞬く間に人気バンドに上り詰めた彼等であるので、一般層の認知度もかなり高い。

ファン層自体ライトなリスナーからハードコア系リスナーまで、かなり幅広いんじゃなかろうか。

普段テゴマスやノースリーブスなどを聴いているという彼女ですら知っていたしね。

従って、さすがにコメントもかなり好意的というか、割と素直におめでとうというものが目立つ。

しかし、一方で相変わらず「誰?」という意図の分からないコメントもあり、なんだかなぁである。

先日風味堂というバンドの解散だか活動休止だかのニュースのときほどではないにしろ、自分が知らないものに対してかくも排他的な態度を示してしまうというのは、実に残念な事である。


それにしても、一部「いちいちYahooニューストップに持ってくるような話題か?」などという問題提起もなされていたが、いつの間にYahooニュースはそこまで高尚な報道機関になったのだろうか。

というか、そもそも報道機関でも何でもないし、ニュースなんてどれも新聞社などからの転載ばかりで、管理者の恣意性の強い情報である事は間違いない。

単に利用者が多い為に注目を集めやすい、というだけの話であって、どんなニュースが載ったって良いはずである。

結局アクセス数を稼ぐのが彼等の仕事なのだから、それなりに反響のある記事を寄せ集めるのは当然、その中でも若年層に人気のバンドのニュースであれば、アクセス数は期待できるし、そういう意味ではなんの問題もありはしない。

あとは閲覧者の好みや嗜好の問題である。

これがNHKだったらもちろん話は別ですけどね。

いずれにしろ、ネットユーザー、特にこの手の記事に逐一コメントを差し込む事を日課としているような連中は、確かに多くの情報を持っているだろうが、一方で自分の興味のない、もしくは否定的な見解を持つような情報に関しては極めて排他的である場合が多い。

そういう態度が、ネットユーザーをある種の特異な集団という認識を抱かせるのではにないか、なんて気もするね。


さて、すっかり前置きが長くなってしまったが、そんなネットユーザー達がみたらボコクソに叩かれそうなくらいどマイナーなバンドを今日は紹介してみよう。

知っている人は知っているし、聴いた事のある人からは一様にそこそこ良い評価を得ているものの、日本での認知度は1000人に1人知っていればよし、くらいのものだろうと思う。

Serena-Maneeshというバンドであるが、ご存知だろうか。

スウェーデンのバンドらしく、音楽的には昨今活況を呈しているシューゲイザー系。

マイブラの要素を色濃く感じるバンドであるが、一方でグランジで的なダイナミズムも持っており、浮遊感覚あふれるサウンドと渦を巻くようなギターなどが実にいい味のバンドである。

2007年のNine Inch Nailsの日本ツアーの際のサポートアクトも勤めていたため、そのライヴを観た人ならある程度ピンと来るだろう。

ライヴそのものは、正直良いとも言い切れない部分はあるにせよ、でも私はこのライヴを観て音源を買った。

なんと日本盤が出ているんですね。

その事実だけでもびっくりなバンドではあるが、実際に聴いてみる価値はあると思う。

ヴォーカルのファッションがダサ目だが、ベースが女の子(長身スレンダーな美しい金髪、本場の金髪は下品でなくやはり綺麗、来日時は「姫」と書かれた例のTシャツを着ていた)という見た目のキャッチーさもあり。

強いて言えば、曲がもう少しいいと売れると思うんだけど、そこがちょっとぱっとしない。

先月2ndを出したばかりのようなので、また機会があったら聴いてみたいと思う。


それにしても、Yahooニュースでもたまにはこれくらいコアなバンドのニュースを掲載してみてはいかがだろうか。

コメント欄も違う意味で盛り上がると思うけど。

「Serena-Maneesh待望の2ndアルバム緊急リリース!来日は未定!!」とか言ってね。

文句なく「知らねぇ!」というコメントが花開くであろう。

その隙間に1,2個「おお!待ってました!!」とかいうマニアックなヤローのコメントがあれば、私は満足である。

ただし、そのうちの一つは私のコメントかもしれないが。