音楽放談 pt.2

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Get Free! ― The Vines

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Nirvanaというバンドは未だに魅力的に感じる。

それはなぜかと考えると、もちろん単純な楽曲の良さはある。

だが、それだけでなくもう一つ重要な要素がある。

むしろこちらの方が重要かもしれない。

それは何かと言えば、衝動性という言葉で表されるような勢いと言うか、刹那性というか、そんなやつ。

よくわからないけどやたら力強くて、気持ちをかき立てられるような、そんなフィーリングが何よりいとおしいのである。

以前8ottoについて書いたときにも言及したのだが、ロックと言う音楽に於いてはこれは欠くべからざる要素である。

少なくとも私に取っては。

もちろんわかりやすいものばかりじゃないけど、これなくんば単なるポップソングでしかない。

ロックがロックたる所以もここにあるように思う。


で、最近聴くようになって、久しぶりにそんな間隔を味合わせてくれたのが、オーストラリアのバンド、The Vinesである。

彼等はNirvanaに多大な影響を受けているとかで、確かに楽曲にその影響を感じる。

一方で、私はNine Black Alpsを思い出しもした。

NBAの方がイギリスのバンドと言う事もあってか、やや内向的な印象が在るのはあるが、いずれのバンドもNirvanaを想起させつつ、しかしそれぞれのオリジナリティを持っていて、曲はもれなく素晴らしい(ちなみにNBANirvanaの影響を受けている訳ではなく、Nirvanaが影響を受けているバンド影響を受けたとか。つまり影響のもとが同じらしい)。

The Vinesだが、私は彼等の1stを先ず買ったのですね。

買ったらたまたま1stだったってだけだけど。 

でも正解でした。

とにかくエネルギッシュで、若々しくて、無闇に尖っていて、人を小馬鹿にしたような印象も在りつつ、じっとしていられないんだ!という衝動性が非常によく出ているようで、良いアルバムである。

曲個々に見ていっても、非常に粒揃い。

全部好きかと問われれば必ずしもそんな事はないけど、だけどいいです。


ちなみに今年6月に新譜を出すらしいが、このバンドはちょっと問題を抱えている。

問題、といって良いのかわからないが、ヴォーカルがアスペルガーらしく、社会性というやつがやや欠如しており、時に不安定になり非常にひどい様になってしまうとか。

初の日本でのライブでは、演奏も不安定で、その上悪態をつきまくり、言葉が伝わらないのを良い事に暴言を吐きまくった挙げ句客と喧嘩してとんでもない事になったとか。

それをロックだと捉えるかどうかは個人の趣向の問題だと思うが、私は個人的にはあまり賛同できない話である。


まあ、それはともかく、そうしてやや不安定なパーソナリティながらも、音楽に対する思いと言うのは強いらしく、次で4thになるらしい。

彼等の曲は、多分3rdくらいの頃にシングルのをちらりと聴いた程度なので、その後の経過がどうなっているのかは知らない。

しかし、折りをみてアルバムを揃えていきたいものだ。

久しぶりにこの種の感動を味わった、そんなアルバムである。

かなり遅れているけどね。