最近はめっきり冬らしくなって、待ちの景色もにわかに色めき立っている。
この騒々しさを指して師走、なんていうのであるが、いよいよ年の瀬ですね。
ほんの数日前まではまだ秋なんだかなんなんだかよくわからない感じであったが、今や疑う余地もなく冬である。
冬の空気は好きである。
ピリッとした、静寂に耳を劈かれるような空気感、それがすごく良い。
もっとも都会にそんな静寂があるはずもないが。
季節が変わればそこで映える音楽も自ずと変わる。
例えば夏であれば、やはりテンション高めのアッパーソングが心を躍らせてくれる。
Friendly Firesの『Pala』をつい先日買ったのだが、夏に買っておけば良かったと思った。
まあ、別に冬に聴いても決して悪い訳ではないし、良い事には変わりないのだけどね。
そいで、冬になると毎年なんとなくSmashing Pumpkinsのベストにおまけで付いていた『Judas O』を聴くのがここ数年のトレンドである(私の)。
あのアルバムの曲群、音の感触が何となく冬に合うのですね。
で、最近聴くようになって、気に入っているのがFlying Lotusのアルバム。
今は『Los Angels』を聴いているのだけど、これが非常に良いのですね。
フリービートなる新しいジャンルの開拓者的な扱いを方々の雑誌などで受けていたが、なるほど言っている事は何となくわかる。
なんというか、つかみ所のない音楽だし、いわゆる音楽というもののイメージが歌メロに縛られている人のはなかなか理解できない世界かもしれない。
空中にフワフワと音の断片が浮かんでいて、気が向いたようにこちらへ飛んできては彼方へと消えて行くような、そんな感じ。
いわゆる宇宙を魅せてくれるような、そんな感じかな。
誇大な表現という訳ではなく、映像にしたらやっぱり宇宙の絵が浮かぶんですよ。
あの広大な暗闇の中で星がちかちかと瞬いているような景色、そんな印象なんですね。
で、季節云々の話なのだけど、その宇宙的(!)な感じが今の季節にもぴったりという事なんですね。
聴いていると非常に心地良くて。
確か、冬は大気の温度状況のせいで、物理的にも音が遠くへ響きにくいのだったと思うが、それがため何となく静かなんですね。
その上今年は節電とて例年よりも街は暗い。
この状況になんの不便も感じないし、むしろこれくらいの方が個人的にはいいし、そう思っている人は少なくないだろう。
それゆえ例年よりも夜空に星が多く見えるかもしれないですね。
そんな夜空を見上げながら耳を傾けるには、彼の音楽は非常にマッチすると思う。
是非一度聴いてみてほしいですね。
その時彼も出演していたのだが、確か出番が未明あたりで、ほぼイベントラスト。
そのときはBattlesと!!!目当てで行ったので、結局彼は見なかった。
というか、疲労と眠気で起きていられなかっただけだど。
今にして思えば、見とけば良かったなと思うよね。
ちなみにちなみに、確か2月頃の開催だったのだが、その日も寒くて、一応厚着して、しかもメッセ内でイベントはあったのだが、フードコートは外、店の数も少ないから行列できまくりで長時間待ったりと運営的には難点が多かった。
その上眠気に負けて冷たい床で寝たものだから、家路に付く頃には既に芽生えた萌芽はやがて根をはり花を咲かせ、私は見事に風邪を引いたのでした。
皆さんも、体調管理には重々気をつけていただきたい。
と、言っている今まさに私は風邪っぴきとなっている。
寒いね、冬は。