音楽放談 pt.2

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カタルシス ― Gang Gang Dance

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寒いですね、実に。

年々寒さに弱くなっていくのは年のせいだろうか。

というよりも、学生の頃は筋トレとかしてたから、体丈夫かったんだろうね。

ところが今では外見的にもヴォリュームダウンである。

デブることはないのだけど、さすがに貧相になってきたしな。

鍛え直さないと、と思いつつ休日はダラダラするのが日課となっておりよろしくない。

ま、この手の事というのは言う事には意味がない。

やる事が大事。

そう思いつつこうして駄文をしたためる、そんな冬の土曜日である。


さて、一時アメリカのインディシーンが活況を呈していた。

それも今はまた一段落。

今はどこが注目されているのかよくわからないが、いずれにせよ一つのトレンドではなくなった。

そうして注目されない=衰退した、とか話題にならないからもうだめだ、などと考えてしまう人が多いというのは日本人の残念なところだし、よくも悪くもミーハーな側面が垣間みられる瞬間とも言える。

実際は相変わらずみんな良質な音楽を作っているし、その前後と何かが大きく変化した訳ではないだろう。

知っている人が増えた、ていうとことだね。


そんなシーンの一つがアメリカのアヴァンポップシーンだろう。

Animal Cellectiveを中心としたところである。

その最中で、Black Diceなんかと並べて御三家(日本人はこの御三家という言葉が大好きらしい。というか3という数字が好きなんだろうね)に数えられたGang Gang Danceは、今年新譜を出している。

ちょうどアニコレのアルバムが軒並み高評価を獲得した年にも出していたが、そのアルバムも抜群の評価を獲得していた。

確かに良いアルバムで、私もよく聴きました。

非常に不思議な音楽で、エキゾチックというのですかね、なんか原住民の奏でるような色濃い世界観であった。

一方でポップな曲は徹底的に突き抜けて行くような爽快感があって、聴いていて楽しかったものだ。


そんな彼等はそれほど間を置かずして次のアルバムを出した訳だが、前作とはまず曲の構成と言うか、流れが大きく違った。

前作は割りと前半でドバーーーッと盛り上げて、後は後夜祭のように静かに過ぎ去って行くような構成であったが、今作では前半は抑え気味。

思った以上にためるのである。

そういう意味では、アルバムとしての敷居は少し高いのかもしれない。

しかし、聞き進んで行くとじわじわと盛り上がってきて、最後は得意のぶち抜けポップである。

アルバム収録時間で見ると中盤ちょい過ぎあたりにある”Mindkilla”と言う曲は、祝祭感抜群の激烈ポップである。

ちょっと安っぽいファンファーレのようなシンセ音が素晴らしい。

まさにカタルシス

でも、ここまで聴いていられない、という人もひょっとしたらいるかもしれず、そういう意味では敷居の高いアルバムかもしれない。

彼等を最初に聴こうと思う人は、やはり前作の方が良いと思う(私も前作が入り口でした)。


恐らく今年のベストアルバムにノミネートされる類いの音楽ではないだろう、色んな意味で。

Snoozerもなくなっちゃったから、ロッキンオン、クロスビートが彼等を推すとも考えられないし。

まあ、個人的にもそこまで頭をぶん殴られたかといえばそんな事はない、というのが正直なところ。

前作の延長と言うか、裏アルバムみたいな印象を持ったものだ。

一応断っておくが、良い事は変わりないんだよ。


どちらかと言うと夏に聴きたくなる類いの音楽だと思うが、アルバムとしてしっかり聴き込める土壌のある人が聴けば、結構楽しめる作品、ていうかアーティストだと思います。