音楽放談 pt.2

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ハッピー&ラブリー ―Eagles of Death Metal

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人生において楽しむということは重要である。

というよりも、楽しむこと以外に人生の意味などあるだろうか。

否である。

無為に時間をすごすよりも、積極的に楽しむ術を見つけなくてはね。

人生とはいかに踊るか、である。


人生を楽しんでいる人を見ているのは、結構楽しいものである。

なんか幸せそうだね、なんてね。

まああんまりいちゃつくカップルはしばしばイラッとくるが、幸せの風景は決して悪いものではないしね。

ハッピーな感じはいいことだよ。

音楽でも、そうしたハッピーな空気が漂っているものは、音楽性の好き嫌いはあるにせよ、決して悪くはない。

そんなハッピーさを感じる音楽をやっているバンドのひとつがEagles of Death Metal(以下EODM)である。

このバンドは一部では非常に有名だし、結構すごいのである。


バンドの主軸は二人の男である。

一人はジェシー"エレクトリックブーツ"ヒューズ、口ひげに軍曹のような帽子をかぶった衣装でステージに上がる胡散臭さの塊のような男である。

彼はヴォーカルなのだが、やたらハイトーンヴォイスで、ほとんどふざけているようにしか聴こえない。

もう一人の男は、我らがQueens of the Stone Ageのジョシュ”ベイビーダッグ”オムである。

彼はマルチプレイヤーなので、スタロクの際はかなりの楽器を彼がやっているらしい。

すごいぜ、ジョシュ。

QOTSAの音楽性とは全く違うふざけた空間でも、良い仕事をしている。

ちなみに、” ”の中はグループネームみたいなものらしい。

こういう遊び心は大好きである。


私が初めて聴いた彼らのアルバムは、2年くらい前に出た「Death by Sexy...」である。

タイトルからしてすでにふざけているが、妙にレトロスペクティヴなサウンドで、やたら軽い。

そのくせ奇妙に心地よい陽気なロックンロールである。

確信犯的な軽さだから、素直に楽しめるのである。

ちなみにバンド名にはデスメタルを冠しているが、音楽自体は全くデスメタルノ要素はない。


彼らのシングル?にもなっているのが、1曲目"I Want You So Hard(Boy's Bad News)"という曲なのだが、この曲のPVが最高に生かしているので、大好きである。

ちょっとエッチな感じなのだが、馬鹿全開で爆笑できる。

しかも、何気に出ている連中が豪華だったりする。

バンド自体には直接参加していないが、PVには俳優のジャック・ブラックと、何とFoo Fightersデイヴ・グロールが登場する。

しかもパンツ一丁にまでなるのである。

特に重要な役割でもなく、あくまで脇役な当たりも素敵である。

大体曲の始めにもふざけた笑い声が入っているので、つかみは完璧である。

また、アルバムにはクイーンズファミリーも多く参加しており、結構アットホームだったりする。

そういう楽しい空気がそんままアルバムにパッケージされている感じがして、とてもいい按配である。


彼らはStrokesの前座も勤めたこともあるバンドで、本国アメリカではCMなんかでも結構曲が使われているらしい。

日本でも、先日なんのCMかは忘れちゃったけど、彼らの曲が使われていてびっくりした。

曲自体はすごくポップなのである。

ちなみに彼らは昨年だかのガンズのツアーでも前座を務めたのだが、一日で首になったというエピソードがある。

音楽性がガンズとあまりに違ったため、ファンからのブーイングもすごく、またアクセル自信も彼らを馬鹿にするようなコメントを発表している。

でも、そもそもなんで彼らを遣おうと思ったのかの経緯が一番の謎だし、自分たちで呼んどいてそりゃないんじゃないかとも思うが、まあいいか。

本人たちもちっとも気にしていなかったしね。


ところで、このバンドの結成の経緯については、少しいい話がある。

ことの発端はジェシーの離婚であったそうだ。

離婚により、たいそう落ち込んだジェシーを元気付けようと、きれいなおねぇちゃんが一杯来るような音楽を作ってパアーッと盛り上がろうぜ、といって結成され、二人だけで1stアルバムは作られたそうだ。

ジョシュ、男だぜ、かっこいいぜ、さすが友達たくさんいるぜ。

そんな経緯もあって、彼らの音楽は非常に陽気でポップで、ハッピーな空気に満ちているのである。

今年、3rdが出るそうだ。

多分、手ごろなタイミングで買おうと思う。

そんなに一生懸命聴いているわけではないけど、たまにはこういう能天気な音楽も恋しくなるものである。


そういえば、載せた画像はアルバムのブックレットにも載っている写真で、私は個人的に大好きなので、ジャケットではなく載せてみました。

このバンドの性質をよく表していると思う。

こういうふざけ方は、いいね。