一重に洋楽市場の縮小が故であろう。
そもそも音楽自体の価値というのが日本社会では薄れている。
一時の暇つぶし程度に共有できるものであれば良くて、求められるのはそのものではない。
誰も音楽なんて聴いていないのである。
私のようなギーク以外はね。
やっぱりコアなリスナーは減っているのだろうね。
練っているというよりは、先鋭化していると言うべきか。
好きな人はとことん好き、興味ない人は最後まで興味ない。
仕方のない事だが、そのあまりの通じなさは時に虚しくなるときさえある。
まあ、最終的にはどうでも良いのだけどね。
そうやって孤独は深まっていくものだ。
さて、それはともかくも、このごろは待ってましたのアーティストが動き出している。
それも日本盤の出ないものばかりだけど。
NIne Black Alpsも新譜がようやくリリースとなる。
早ければ週明けくらいにも届くのではなかろうか。
また、元ASHで、ソロに転校していたCharlotte Hatherleyが、新しいプロジェクト?Silver TongueとしてEPを出す事に。
ちなみにCDは特定のサイトでしか入手できないので、クレジット決済で取り寄せである。
彼女のソロ作は全て買っていたが、好きなテイストなんですね。
で、今回新たに奇妙な衣装を身に纏い、アーティスティックな雰囲気を醸している。
ギターロックなイメージがあったのでかなり意外なチョイスだが、それはそれでどう作用するか楽しみだ。
てか、コンセプトが未だによくわからないんだけどね。
ともあれ既に大分前に公式サイトも立ち上がっており、そこで数曲聴く事も出来るので、良かったら聴いてみてほしい。
それにしても、やはりシャーロットは美人である。
既にCDが出たもので言えば、Maximo Parkとかも洋盤だけだしね。
今後ますますCDが出ない、あるいは日本にはなかなか流通しないものも増えてくるだろう。
レディ・ガガだけが音楽じゃないんだけどね。
まあ、残念ながら音楽は生活に役に立たない。
何かを生産している訳ではなく、あくまで精神的な活動に過ぎない。
故に役に立たない。
でも、役に立たないからこそ芸術は素晴らしい。
人間の目は、耳は、肌は、ただ目の前の物理現象を写し取っている訳ではない。
そこには解釈が介在し、人によって感じ方は多様なのである。
故にそれを発露せんとする芸術という行為は、多様を極めるのである。
ある人は絵で表現するかもしれない。
ある人は言葉で表現するかもしれない。
ある人は音で表現するかもしれない。
そして同じ方法を選んだとしても、出来上がった形はまた違うものかもしれない。
だから面白い。
意味が重要なんじゃない。
世界がどう見えるか、世界をどう表現するか、そんな色んな人の世界を端的に魅せてくれる昨日が芸術にはある訳で、そこにこそ豊かさというものがあるんではなかろうかと思うが。
ま、大概の人にとってはそんな事にかかずらっている場合ではないのであろうね。
残念なことだ。
とはいえ、結局のところ私にとってはどうでも良いけどね。
他人が何に夢中でも、大した問題じゃないし。
問題になるのは利害が絡むときだけ。
それでいいんですよ。