音楽放談 pt.2

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日本のロックの濃いところ ―裸のラリーズとか

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最近日本のバンドをよく聞いている。
 
今更ながらゆらゆら帝国なども聴きながら、其の流れで(?)昔のとんがってる人たちへも再び興味が惹かれているのである。
 
例えば、裸のラリーズ
 
メンバーが赤軍だったりという曰くつきではあるが、音楽自体は凄まじくカッコイイ。
 
70年代とかだと思うのだけど、いわゆるフィードバックギターでギュワンギュワンいっている。
 
海外での評価の方が高いという、いかにもありがちなパターンである。
 
昔から日本人には歌謡曲的な要素がないとうけないのですね。
 
音源は幻といわれていたようだが、今は正規ルートでも音源が入手できるらしい。
 
正式なスタジオ盤ではないが、それでも是非手に入れたいバンドである。
 
 
また、村八分は以前にCDを買って聴いたことがあるのだけど、スッカスカの音なのに迫力が素晴らしい。
 
単に乱暴な言葉を並べて攻撃性や反体制を並べるのではなく、その音に込めるやり方がいかにもアーティストだ。
 
また頭脳警察は最近またバリバリに前線に復帰したが、もとは武闘派、学生運動の盛りに反体制を掲げ「銃を取れ!」と叫んでいた(もっとも当人たちはいたってノンポリだそうだが)。
 
1stのジャケットは3億円事件の犯人のモンタージュ
 
発売前に発禁になったのは有名な話である。
 
彼らはパンクの元祖ともいわれている。
 
 
パンクと言えば、やはり世界的にもセックス・ピストルズが有名だが、実はパンクの最初のレコードはDamedだったりして。
 
とはいえ影響力という観点からすれば、彼らが象徴的存在であることは間違いないだろう。
 
日本でもその影響下の元に音楽を始めたものは少なくない。
 
町田町蔵もその一人で、INUを聴けばその影響は顕著であろう。
 
もちろん単なる模倣ではない素晴らしさがそこにはある。
 
日本のパンクでは、やはり80年代が一番勢いのある時代だったのだと思う。
 
スターリンなどスキャンダラスな存在も相まって、一般層にも認知されつつあったわけだし。
 
一方で、より独自の方向性を見出すバンドが出てきたのもこのころだろうね。
 
今や世界のBoredomsの首謀者たる山塚アイハナタラシというハイパーバイオレンスなバンド?でライブハウスを破壊しまくっていた(今だったら完全に刑事事件だろうに)。
 
やりすぎて活動停止せざるを得なくなったのはあまりに有名な話だ、多分。
 
ちなみにメンバーがやっていたライブハウスですら出禁になったのだから、そりゃ駄目だよね。
 
またじゃかたらなんかはジャパニーズファンクの濃い部分を出しまくったバンドだ。
 
アフリカンなテイスト満載で、ある種呪術的な楽曲は特異性ありまくだったんじゃなかろうか。
 
ヴォーカルのアケミが自殺か事故かで死んでいるため、もはや永遠に復活することのないバンドである。
 
あぶらだこなんかも実に不思議なバンドである。
 
変拍子に次ぐ変拍子、外しまくりのヴォーカル、リズム、でもそれが独自の楽曲として成り立っているし。
 
いまだに現役で、でもみんな兼業らしいね。
 
マイペースに活動中、というウィキの記載がなぜか笑える。
 
そのほか未聴ながらFrictionとかも、YouTubeでちょっと聴いただけだけどめちゃくちゃカッコイイじゃないですか。
 
リザードNew Wave的な曲だったけど、日本にもこんなにかっこいいバンドたちが聴かずに置かれていたとは、と反省したのであった。
 
 
日本にはいまだに西洋コンプレックスがあるらしく、日本の音楽は終わった、みたいな発言をすぐにする奴がいる。
 
上記のは全て過去のバンドではある(既に時代遅れ、という意味ではなく単純に時系列的にね)。
 
彼らのほとんどは既に活動はしていない。
 
でも、新しいバンドでも魅力的な音楽を奏でている連中はたくさんいる。
 
日本の面白いところというのは、アングラバンドの無国籍っぷりである。
 
普通にカッコいい音楽はたくさんある。
 
下山とか、Bo Ningenとか、そこまでいかなくてもLITEみたいなインストバンドもそう。
 
ゆら帝も解散したとはいえ、そういう日本的なロックだと思うし。
 
私が知らないだけで素晴らしいバンドはもっとたくさんあるはずである。
 
機会を見てはチェックしていきたいものだ。
 
 
とりあえずは、Bo Ningenの新譜と裸のラリーズだな。
 
問題は一般のCD屋になかなか売っていないということだが。