音楽放談 pt.2

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輪郭が揺らぐ ―Bo Ningen

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最近はノイズ、アヴァンギャルド系が面白くて仕方がない。

もちろん普遍的なメロディがあって、歌があって、という楽曲も聴いてはいるが、どちらかと言えばやはり意味不明なくらいの方が心惹かれるのである。

で、このほどBo Ningenの2ndが発売されたので、早速買った訳である。

とはいえ、買うに至るまでに道のりも決して楽ではなかった。

発売日当日に都内の某Tレコードを数件はしごするも見つからず、店員さんに聞けば、入荷までには恐らく1週間はかかる、とのこと。

なんてこった、日本人なのにイギリスで活動しているばっかりに、商品が入ってこないらしいのである。

それに加えて、そもそもの流通ルートも何やら面倒な所をつかっているとかで、発注は掛けているが到着に時間を要するのだとか。

そういえば、先日公式サイトから直オーダーしたNine Black Alpsも、発売から2種間近く後にようやく雑然とポストに投函されていたものな。

もっと大事に扱ってくれ、と軽く怒ったが、それはまた別の話。

しこうして後、ようやく都内の入荷店舗にたどり着くも、まだ倉庫にあるのでとってくるのに10分ほどかかるとの事。

ややめんどくさそうな店員さんにお願いして、待つ事10分、やっとこ私の手元へ届いたのであった。


家へ帰るなり早速聞いてみたのですが、いやはや、これは良いですね。

前作ではかなりドローンな曲が多く、ホントにカオティックだったのですが、今回はちょっとポップになっている。

というか曲のムードが全体的に明るいと言うか。

とはいえ相変わらず曲はグルグルと渦巻いて、リバーブっていうんですかね、ギターの音がまあ揺れる揺れる。

歌メロはあまり変化がないような気がしたが、とはいえアルバム通じて実にカッコいいではないですか。

これは良い方向の変化だと思う。

頑張って探した甲斐がありました。


彼等は日本人でありながら、イギリスを活動の拠点としており、Horrorsのメンバーなんかとも親交があるらしい。

アルバムに先だって出されたEPでは、Horrorsmのメンバーがリミックスを提供したりしているし。

元々興味の発端はそこだったのだけどね。

1stは2枚組の奴を買ったのだけど、初めはヴォーカルの声がちょっと苦手な感じだったのだが、曲自体は良かったので、結局2ndも買ってしまったのであった。

声なんて慣れればそれほどクになるもんでもないので、今では普通に聞いている。

ある意味では海外で活躍する日本人らしい音楽かもしれない。

まあでも、これが日本の音楽市場で広く受け入れられる事はないんだろうな。


別にアヴァンギャルドなものを聞いているからどうこうと言うつもりもないが、やはり日本ではこういうバンドは特に日の目を見る事はまずないので、海外に活路を見出す方は何かといいのかもしれない。

向こうで大成功している、という訳ではないしろ、活動するのであれば同じような志のバンドも多いだろうし、受け入れやすいフィールドは向こうのほうがあるはずである。

日本は所詮アイドルポップの国なので。

ミスチルにしか価値を見いだせない人が大半を占める中で、彼等の居場所は残念ながらないだろう。

だけど、こうして海外からでも素晴らしい音楽を発信している日本人がいるという時点で、素晴らしく誇りに思えるが。


ま、いずれにせよ少しでもロックを聴こうと言う人であれば、一度は聞いてみても良いと思うけど。

ライブ会場でその他大勢とグルグル回りながらハイタッチしたいだけだけの連中には興味のない音楽だろうが、本当に音楽を聴きたい人なら、やはりいろんなものを聞いてみるべきである。