
音楽業界にも流行廃りはあるもので、今は何が流行っているのかな?とみると、正直良くわからない。
少し前はダンスロックという感じ。
当たり前になったのかもしれないね。
一昨年くらいはアヴァンポップ、チェンバーポップとか、所謂従来のロック的なものとはかなり異質なものがジワジワ来るかと思ったら、やっぱり異質なものは異質なままであって、それぞれ独自の道を歩んでいる。
こうやって狭いスパンで移り変わるのもまあ昔からなのかもしれないが、最近はメディアも追いかけるのを諦めている感が強い。
日本の雑誌ね。
まあそれはいいのだけど。
そんなブームの中でも、ポストパンクの一つとしてプラスチックな音楽性が特徴だった一群もあった。
あるプロデューサーの手がけた一連のバンド群である。
Rakesとか、Maximo Parkとかね。
その中にはBloc Partyもいた。
この3バンドの中で今も現役感を感じさせるのはもはやBloc Party だけかもしれない。
マキシモも安定的に活動はしているし、昨年も新譜は出している。
イギリスではそれなり以上の人気も獲得しているが、日本ではすっかり音沙汰を聴かなくなってしまったのは寂しい限りだ。
良い曲を書くのにな。
で、最近はBloc Partyを改めて聴いてるのですね。
出た当時も一応聴いたのだが、そのときはピンと来なかった。
ポップな曲もあるし、かっこいいのだけど、なんかハマらなかったのよね。
アルバムもなんか長い感じがしたし、正直曲に幅がなかった印象である。
くわえてヴォーカル・ケリーの何かと人に突っかかるような物言いとかが嫌いだった。
そんなエピソードもあって、尚更敬遠していたのかもしれない。
更に更に、しばらくバンドを休業している間にケリーの出したソロのジャケットの余りに汗臭い感じが、個人的に受け付けなかった。
ちなみに音楽はきいていないので完全にジャケ買いならぬジャケ不買である。
こいつ頭おかしいんだろうな、と思ってたから。
しかし、ギタリストのラッセルがASHのツアーに参加したり、Heavenstampのプロでユースしたりと言う一連の仕事を見て、改めてちゃんと聴いてみようと思ったのですね。
まあ、実際にはそういったゴシップと距離が取れたから、というのが大きいのだけどね。
で、1stから順番に改めて聴いているのですが、正直感想は対して変わらなかった。
良い曲はあるけど、やはりアルバムとして聴くのは正直しんどい。
同じような曲調がずっと1時間弱続くので、飽きちゃうんだよ。
歌詞にまではまだ目を通していないから、それによっても変わるかもしれないけど、ちょっと見た感じでは正直自分とは関係ないような感じがしてしまう。
音楽誌では評価が絶大だったことを考えると、結局評価のポイントもそこだったのだろうけど、一般のリスナーからしたら歌詞が刺さるかが結局自分の問題として共感できるかだけである。
その意味では私は共感できなかったのだと思う。
だから曲だけの評価になると、結局悪くない、程度なのですね。
次に2ndも聴きました。
アルバムとしても曲としても、こっちの方が好きですね。
曲の幅も出来てよくまとまっていると思う。
相変わらずこういう音楽性の割には長いけど、だれると言う事は大分なくなったから。
そして今は3rdを聴いている。
活動休止前のアルバムとあって、幅を広げたと取るかとっ散らかったと取るか、それで評価は別れているようである。
感想としてはこちらは1sっと同じ。
ただまだ数回しか聴いていないから何とも言えないところはあるけどね。
個人的には曲調とかは好きだけどね。
この後ケリーがソロを挟んで、入り時はバンドの解散も囁かれていたことから、かなり音楽的な衝突があったのだろうね。
で、各人の活動を通して発散したから再びバンドとして動きだしたんじゃないかな、て感じだよね。
インタビューでも書いてあったのかもしれないけど特に読んでないのでその辺はわからないが。
だから、今出ている新譜は実はいい出来なのかもしれない。
思ったほど評価はされてなかったかな、という印象だったけど。
まだ聴いてないから良いのかどうかはわからんのだけどね。
改めて聴いてみれば決して悪くないし、気がつけば次も聴いてみようかな、と言ってアルバムを購入している自分を見るにつけ、やっぱりアーティストのキャラクタって重要だな、と思う。
ノエルが何か言っても笑えるんだけどね。
ケリーとも良いヴォーカルなんだから、いらんこと言わないで音楽頑張れば良いんだよ。