音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

びっくりはしない ―!!!

イメージ 1

先日新譜ラッシュで楽しみだ、という内容の事を書いた。

そこから追加でThese New Puritansも6月に出す事が発覚、そのすぐ後にHostess Weekenderで来日なので、じつにテンションが上がる。

あのイベントは割とし知らないバンドも多いのだけど、毎回発見があるので行く価値が非常に高い。

1つ2つの目当てさえあれば1万だろうが出す価値は十二分である。


で、先に書いた新譜のうち、!!!も既に出しているので、早速買ってきた。

今回はMJへのリスペクト的な意味も含めてタイトルは『Thriller』。

別にポウッ!とか叫んでいる訳ではなく、音楽的には前作の延長という印象。

まだ1回しか聴いていないので細かなレジュメはできないけど、個人的にはちょっと今一。

今一と言うと厳密には違うのだけど、前作からなんというか、大人になってしまったというか。

例えば2nd『Louden Up Now』などは、その攻撃性と奔放さが非常に刺激的でかっこ良かった。

続く『Mythtake』は如何にも怪しげでジャングルな感じがぶっ飛んでいた。

この2枚で評価を確たるものにした訳であるが、一方でとっ散らかった印象もないではなかった。

焦点が絞れていないというよりは、奔放にした挙げ句に納まり切らなくなった、という意味だけど。


それに対して前作は、アルバムとしてはまとまりもあり、曲もよく練られたものであったように思う。

一方で、魅力であった奔放さはなりを潜め、結果的におとなしい印象になってしまったのは残念だった。

雑誌などの評価は軒並み好評であったが、要はそのバランス感覚についてだろう。


新作に付いても、基本路線は前作を踏襲しているので、いわゆるキラーチューンで攻めるというよりは全体としての音楽、だからそれだけダンスアルバムと言う事なのだと思う。

ただ、かつて彼等が現れたときにその向こう側に見えていた汗まみれのジャムセッションのような光景は、正直見えてこなかった。

オリジナルメンバーの脱退や、不慮の事故死などもあり、変わらざるを得なかったところもあるかもしれない。

それにいつまでもニューヨークの地下ディスコにいる訳ではないしね。


恐らくしばらく経ってから聴くと、良いアルバムだと感じるんだと思う。

実際音楽的にはよく出来たアルバムだから。

だけど、今はちょっと肩すかしと言うか、ぶっ飛んだものを見えてくれるかという期待感にあわなかった分、ちょっと残念。