音楽放談 pt.2

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休日の終わりに ―Amy Millan

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今日は飛び石で週半ばで休み。

地味にこういう休みはありがたい。

なんか最近すっごい疲れると言うか、だるさが半端なかったので、連休よりも飛び石休みの方が却って助かった思いだ。

どうせ家族も恋人もいない身となれば、特段サービスする相手もおらず、今日は本当に何をするでもなく音楽を聴きながらぼんやりと過ごしていた。


そんな休日も日が暮れ始め、空気が冷たくなってきた。

夏の空気はすっかり後退して、既に秋の色がで始めている。

今年は夏が短かった印象だな。

対して秋の到来が早いようにも思う。

例年9月は夏と変わりない気温で推移する中で、何故か9月20日前後はグッと気温が下がる気がするが、今年はもう9月頭からそんな空気だった。

個人的には秋は大好きなので、この空気感がたまらない。

都会にいると余り感じないけど、周囲に何もない田舎へ行くとやはり夏は騒がしい季節だという事がよくわかる。

虫が夜中鳴いている声が響くので、思いのほか音であふれているのである。

一方冬には虫も皆いなくなるから、自ずから静かになって行く訳だ。

待ち行く人の服装も一様に様変わりして、自分もなんだかぬくもりというのを意識するようになる訳だけど、その途中経過たる、次第次第に移ろっている景色はいつも心地いい。

これから11月くらいまでが最高の季節だね。


そんな穏やかな秋の夕暮れ時、私は音楽をアルバムシャッフルで聴いているのだけど、図らずも流れてきたのはStasのヴォーカルの一人、Amy Millanの2ndソロである。

これまた図らずも、前回この書庫で描いたのは彼女の1stであった。

2ndでも前作と基本的な路線は同じである。

フォーキーでシンプルな構成の中で、ストリングスなどが鳴っているのが非常に優美で穏やかで、音像的に美しい曲である。

この風情でこの音楽は、何もなくてもグッと来るものがある。

色んな思いを包み込むような包容力があって、多分これからの季節はずっと聴いていたくなるアルバムなんじゃないかと思うね。


全体としては地味目だし、大きなわかりやすい盛り上がりどころがある訳でもない。

しっとりとした中に時に明るくアップテンポになるものもあるのだけど、総じて田舎町のささやかなホームパーティ程度のにぎわいなので、それが非常に心地のいい盛り上がりなのである。

1枚通してじっくりと、何気なく聴き通しているとなんだか思わず息が漏れてしまうね。

こんなに素晴らしい曲なのだが、やっぱり日本での需要はあまりないようで、例によって日本盤は出ておらず、今回も密林の通販サイトで購入したのであった。


それにしても、最近こういう優しいタッチの音楽がなんだかよくってね。

と、書いている途中でアルバムは終わってしまったのだが、次に流れてきたのがLiarsの前作『Wixiw』である。

今年出た新譜も素晴らしかったが、その一歩手前の集大成的なこのアルバムも非常に素晴らしかった。

日本ではほとんど話題に上がらなかったけど。


でも、考えてみたらこうして音楽を聴きながら何をするでもなく過ごすのもちょっと久しぶりかも。

ここのところ何かに追い立てられるような感覚がずっとあって、心休まるときが本当になかったのだよね。

心の寄る辺もない私なので、余計にそれが疲れとして感じられたのかもしれない。

その原因は明確なのだけど、最近そこも少し落ちついてきていて、後はいかに実行して行くかという段に至る事が出来たので、それも一つだろう。

まだ前途は多難だし、早速問題も多く生じそうなのだけど、時にはこうしてすべてから切り離されたようにして過ごさないと、やっぱりしんどいのよね。


ま、明日からまた頑張らないとね。