音楽放談 pt.2

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いい感じ ―アナログフィッシュ

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今日はアナログフィッシュの単独ライブへ行ってきた。

このコンセプトのライブは毎年やっているようで、旧来からのファンにとってはお馴染みとなっているようで、ソールドアウトの公演となった。

彼等の単独公演は今回が初めて、ていうかライブ観るの自体2回目という私なので、彼等のファン層とかどんな塩梅かもわからなかったけど、全体的に女性ファンが多いのかな、とか思ったのだけど、どちらかといえばカップルが多かったのかもしれない。

メンバー全員地味なのでちょっと意外だった。

一方で彼等の歌詞についてはかなり社会的な内容も多いので、やや文学的な匂いのする人が多かった印象である。

少なくとも浮ついた感じはないのが一つの特徴だろうか。


さて、肝心の本編であるが、今回は新譜が出た後なので、その曲を軸にしたライブになるかなと思っていたのだけど、それに反してむしろオールタイムベスト的な選曲で、ある意味であ非常に潔いしファンに取っては非常に嬉しいライブになっている。

新譜からは都合2曲だけで、あとは1stからの曲もインディの曲も多彩で、しかも下岡さん作の社会的な歌詞の曲はほぼ皆無。

佐々木さん作の純粋なポップな曲が大半を締めていて、却って彼等の曲の良さを堪能できるライブであった。

佐々木さんのソロもずっと聴いているけど、良心的で歌詞も曲も内容がいいからずっと聴いていられるアルバムになっているのだけど、この人の曲ってちょっとベタだけどいいの多いのよ。

まあ、心の闇を幾許か抱えているかのような歌詞はそれで独自性を持っている。


選曲は本当に幅広くて、『幻の世界』から”バタフライ”や”夕暮れ”があったり、『KISS』から"Town""Hello"、『Fish My Life』から“Sayonara 90's"など、古いアルバムだけでなく、カップリング曲も満載で、本当にファン向けのライブであった。

メンバーも終始いい意味でリラックスした感じで、メンバーの仲の良さが見えてくるものだった。

今回はなんとEarth Wind and Fireの”September”を歌詞も日本語詞に置き換えて独自アレンジもしていたのが非常に面白かった。

ちなみにこの曲は非常に有名な曲だが、考えてみればどういう歌かは知らないのだけど、彼等によってその内容が明らかになった。

別に内容がない歌だと言う事だ。

音楽を聞く理由として皆化しに共感できる、なんていうことをよく言う訳であるが、実際のヒット曲にはこういう内容のない歌はいくらでもあるのである。

それはともあれ、アレンジ自体は非常にオリジナルで良かったですね。

その他"Hello"も原曲の痛快なロックではなくてテクノ的なアレンジになっていて面白かったよね。

そして生で聴いて、やぱりいいなと思ったのは”Town”かな。

この曲はとても好きな曲なのだけど、ライブでもやっぱりいい曲でした。


一方で今回演奏されなかった名曲も腐るほどあって、そればかりは致し方ないとはいえ残念であったね。

個人的には”抱きしめて””Hybrid”"Texas""Phase"“ナイトライダー2””僕ったら”などは演奏されなかったのが、本当に悔やまれるのだよ。

聴きたかったな。

まあ、また機会を改めてライブに足を運ぶより他ないか。


4月には新譜の完全再現ライブを行うことも決まっている。

アルバムに参加したゲストも多数迎えるとの事で、ファンであれば行かない理由はないのであるが、私は他の予定を既に入れてしまっているため行く事が出来ないのが本当に残念。

そのかわり、にはならないのだけど、4月半ばのSyncronicityにも出演するので、そこでまた違ったリストを聴ければいいかな。

ともあれ、今回は彼等の曲の良さが非常に際立つライブになっていて、純粋にポップソングとして楽しめるライブになっていたと思う。

初めて単独公演で、かなりコアなライブになったけど、シングルとかもそれぞれ買って自分で編集して聴いていたので、非常に満足度も高かった。

アンコールも観客の声に答える形でダブルアンコールにもなったしね。


社会的なコンテクストの曲も多いバンドなので、そういう意味で敬遠する人もいると思うけど、一方で曲としては極めてポップでいい曲が多い。

歌詞も純粋なラブソングだったりして、女の子の多くはこういう所に引かれているのかもしれないかな、なんて思いつつ。

また機会があればライブには足を運びたいですね。