音楽放談 pt.2

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底力のあるバンド ―Depech Mode

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最近また古い奴もあれこれ聴いているのだけど、その中でも非常に嵌っているのがご存知Depech Modeである。

私の好きなバンド達を観れば、このバンドを好きにならない理由はないだろう、と言う事は最近聴いていて改めて思う訳である。

以前『Violator』については書いたのだけど、今聴いているのはそれより前の、音楽性が大きく変遷した始めたあたりである。


私は彼等をNew Wave系のバンドとして捉えていたけど、デビュー当時はアイドル的な扱いであったらしく、当時の写真を見るとそれは明らかである。

それこそOne Directionみたいですらある。

イギリスのバンドってのは何故かリーゼントが好きらしく、彼等もあどけない顔でそんなヘアースタイル、ファッションは時代性を感じるものである。

まだデビュー盤まではたどり着いていないが、初期の音源は後期と比べると大分様相が違うから、かなり変遷はあったのだろうなと思う。

今まさに聴いているのは『Some Great Reward』という、彼等の屈指のヒット曲"People Are People"を収録したアルバムである。

このアルバムはエレポップと言うよりはインダストリアル的な感じで、過渡期のような印象である。

曲は抜群に良いけどね。


で、今日画像で載せたのは『Music For The Musses』、彼等が絶頂期であった頃のアルバムである。

この間観に行ったLilies And Remainsのライブで、Minusとのコラボでやった曲"Never Let Me Down"や"Strange Love"などを収録しており、こちらもまた曲の粒がすごい。

ていうかこのバンドの一番の魅力は、実は根本的に曲が良い事に他ならないと思う。

そこにダークなフィーリングのアレンジや艶っぽいヴォーカル、アルバム通しての完成度などがあって、これだけ素晴らしい音楽になっているのだろう。

こうして聴いているとリリーズはガッツリDMだし、Nine Inch NailsとかSkiny Puppyなんかも参照点としてかなり大きいのだろうと言う事が想像せられる。

何故今までちゃんと聴かなかったのだろうと思う訳である。

こうして聴いていると時期事に少しずつ世界観は変わっているし、それでも根本の曲の良さは維持され続けているのがすごい。

このアルバムは所謂エレポップ的な時期のものになると思うけど、もちろんそれだけでないしね。


このバンドは本国イギリスではもちろん、アメリカでも大人気で、所謂スタジアムバンドである。

しかし日本では一部の熱烈なファンがいるだけで、いわばカルト的な人気となっているようである。

R.E.Mとかと同じで、とにかく評価が鈍いのである。

まあ、ゴスっぽい雰囲気が強いからそういうのが日本だと大衆性と言うところに結びつかないのかもしれないけどね。


彼等は未だ現役で、つい2年かそこら前にもアルバムを出している。

割と最近の曲ではPVで”Wrong”という曲を聴いたけど、この曲はインダストリアル的な色がまた強かったような気がする。

あまりアンテナが経つ前にちらりと聴いただけだったけど、それでもカッコいいと思ったものね。

ちょうど『Music~』の頃は彼等もノリに載っていた時期のはずだが、このしばらく後で色々の問題でバンドは一時解散の危機に瀕している。

ヴォーカルのオーバードーズとか、メンバーの鬱とか、音楽的核を担っていたメンバーの脱退とか、とにかくそれっぽい奴には全部掛かっている訳だ。

しかし、その後見事に復帰して今も活動中である。

今のメインソングライターは最近ソロ作を出しているしね。

しかも結成当初のメインソングライターとのコラボなんかもしているのを観ると、本当にクリエイティビティの強いバンドなんだと思わされる。


今順番に色んなアルバムを聴いているのだけど、まだ過去の作品でも聴くべきアルバムはたくさんあるから、当分は飽きる事もないだろう。

いやはや、ホントにもっと早く聴いておくべきでした。