音楽放談 pt.2

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情景の見える音楽 ―Sea and Cake

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ふと最近の記事を見ていて思ったのだけど、今年はフェスについて全くと言っていいほど触れていない。

既にフジロックは終わり、今はロキノンフェスのまっただ中。

いずれも毎年行ってないフェスであるが、今年は個人的にはそこまで心引かれるでもなかったのである。

フジについてはヘッドライナーはそこまで好きでないバンドだし、スーファリとかFoalsとか個別には観たいのがあったけど、わざわざ行こうという所までは行かなかった。

ロキノンはそもそも検討外だし、今年はサマソニもポップに寄っていてそれはそれで面白いのかもしれないが、散り散りの日割りにこれだと言うポイントの欠如もあって、チケットを取ったのはオールナイトのみである。

Hostessのイベントなので、明らかに昼間とは違うラインナップで、図らずもBo Ningenもサマソニ初参戦になっているわけだ。

ちょっと寂しい気分である。


最近新たに聴き始めたアーティストも多くて、新譜も次々に買っているからここ半年以内に買ったものを消化するだけでも追いつかない有様だったのだけど、やっぱり耳に馴染んだ好きなアルバムも聴きたいなとなるから改めてiPodに入れる曲も整理しているのだけど、その中で久しぶりにSea And Cakeも聴いている。

『The Fawn』というアルバムを一先ず入れているのだけど、このアルバムの1曲目が非常にいい感じなのである。

夏っぽいのですね。

基本的に激しい音楽を聴きたくなる季節ではあるのだけど、方やこうした涼やかな曲も非常に心地良くて、彼等の音楽はそう言う意味で夏にぴったりなのですね。

ポストロックと位置づけられるだけあって、熱量よりは一歩引いたような音楽だと思うのだけど、それ故に透明感があって良いのですね。


で、彼等のライブを始めて見たのは一昨年初参戦したフジロックであった。

夕方3時頃からのライブだったと思うけど、客もまばらな中ではあったが、山中で聴く彼等の音楽はこれがメチャクチャよかったのである。

今でもそのときの情景が蘇るくらい鮮烈に覚えている。

まあ、その日まともに聴いた始めてのライブだったということもあるのかもしれないけど、心地いい空間だった。

ちなみにその日はライブ自体はそれほどたくさん観た訳ではなくて、山の中を歩き回りながら合間合間にライブを観るような感じで過ごしたのだけど、すごく良い時間を過ごしたなと思っている。

先に今年は魅力ないと軽くディスッたフジロックだが、実はちょっと行きたい気持ちはあった。

理由はそのロケーションの心地良さと、都会暮らし故に日々雑音に晒される環境に身を置いているので、そうした雑音のない静かな自然の中というのはそれだけでも非日常で素晴らしいのである。

そこに好きなアーティストのライブをチラ見しながら過ごす一日は、きっと心地いいに違いなく、いずれにせよ楽しめる自信はあったね。


と、アーティストの話からは外れてしまったけど、Sea and Cakeのアルバムを聴いているとそのときの心地良さがこれでもかと蘇るので、ただでさえ心地良い音楽が更にいいあんばいになっている訳である。

思い出の曲がいつまでも美しくあるのは、何よりその思い出が故である。

もちろん反面というところもあるのだろうけど、そういう文脈があるとやっぱり意味合いが変わって行くよね。

最近仕事が忙しいし、それだけでなくストレスも半端ないので、つい休日はダラダラと過ごしがちなのだけど、また外に出つつ、良い時間を過ごしたいものだ。

今日はどこへいこうかしら。