こういう飛び石の休みは厄介だなと思うときもあるけど、一方で助かることもある。
今の私の状況ではむしろ助かる、というよりはちょうどいいというべきか。
ここのところ休日にはずっと何もしないで寝てばかりいたから、そろそろ気合いを入れ直して動き出さないとね。
と、言いつつ今日も昼前にまだぼけっとしてんだけどね。
そんな今日の夜は、念願叶ったり、ようやくこの機会に恵まれたと意気揚々たるはThe Velvet Teenのライブである。
2年くらい前にも数バンドとのパッケージツアーみたいなのがあったのだけど、その頃は仕事で忙しい上に平日だったので涙をのんだ。
その年はLiarsもVampire Weekendも諦めた悔しい年だったのだけど、今回は日本ツアーということで小さな箱中心に全国を回っている。
今時のアメリカのバンドにあって、なんて素敵な奴らなんだ!
彼等はデビューはもう2003年とかだったと思うから、既に10年以上のキャリアのバンドで、中堅といっても差し支えないバンドである。
デビュー盤は当時一部で大いに話題になり、インディー好きの中では高評価を獲得していた。
3ピースながらコンセプチュアルで物語性を感じさせる楽曲と、クリアなヴォーカルやポップさのあるメロディも手伝って非常に良かったですね。
その後2nd、3rdと幾許かのメンバーチェンジと変化を繰り返しながら、今年4枚目となるアルバムを出したため、そのリリースツアーという訳だ。
間には日本企画盤EPとか、3枚目と4枚目の間でも4曲のEPを出してもいるから、アルバム枚数以上に曲自体は持っている。
2ndは長尺のよりドラマチックな展開の、それこそプログレみたいなアルバムをリリース、続く3rdではドラマーが代わったこともありかなり激しいものになったが、一方でメロディ的な要素は少し後退したような印象であった。
尤も、聴いていれば曲自体の良さもしっかり残っていたんだけどね。
その後しばらくは目立った活動はなかった印象だが、間の4曲入りEPではロック色を強めた勢いのあるもので次作も間近か?と期待させたが結局そこから数年も要した。
待ちわびた新作だった訳ですね。
今回は1曲目から非常に透明感のある曲で、爽やか。
明るいという表現が適切かはわからないが、全体的に底明るい楽曲が多い。
これまでと比べると良い意味で肩の力が抜けているような印象である。
前作がかなり複雑な曲だったから、その反動と言う訳ではないのだろうけど。
一方で1stのような影もあまりなく、静かな曲でも湿っぽさみたいのはなくて、それこそボートラに入っていたような曲群のムードに近いかな、というのが個人的な感想である。
アルバムと押して楽曲の幅も広く、敢えて構成的に中盤当たりで静か目の曲も排して、最後一気にテンションを上げて行くのが凄まじい。
彼等も充実しているのでしょうね。
今日のライブは追加で決まったものなのだけど、新宿の小さい箱ながらここまで細かに回ってくれるのは本当に有り難い。
先日LITEのアメリカツアーのドキュメンタリーを見たのだけど、インディバンドの実際はそういう所に成ると思うけど、洋楽バンドでここまでちゃんと回ること自体が珍しいと思うから、彼等も楽しんでいる部分が大きいのかなと思うけど。
それと嬉しいことがもう一つ。
どの会場でも日本のバンドがゲストで出ているのだけど、今日は2バンド出る。
うち一つはPredawnである。
音楽的には大分具合が違うけど、ここで観られるのはなんか嬉しいよね。
楽しんできますよ。
日本盤のボートラでEPに収録”No Star"