音楽放談 pt.2

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静かな季節に -mum

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もう直ぐ春ですね、なんていう歌が昔あったわけである。

雪が溶けて、川になって流れていって、つくしの子が恥ずかしげに顔を出しますと。

恋をしましょうと唐突な提案をされるわけであるが、あったくなるとなんとなく外に出たくなるし、みんなそこはかとなくオープンな感じなので、気持ちはわかるよね。

しかし、春になったら出会いの季節、というのはもともと新社会人、新学期といった節目的な意味合いであって、色恋沙汰なんてのはそのプラスαなんじゃないかと思うのだけど、そんなことを言っているから私にはそれがないのかもしれない。

ともあれ、これはある程度テレビとかのキャンペーンの影響なんじゃないかという気もするけど、近所の猫が盛っている様を見ると、それは本能なのかもしれない。

私は花粉症なので結構辛い時期でもあるのだけど、とはいえ春はいいなと思う。

あったかい日にあてどもなくフラフラするのは楽しいしね。

音楽を聴きながら街をゆらゆらしているのはやっぱり気持ちいいのである。

でも出会いを求めるなら、耳を塞いでちゃダメだよね。


なんてことを書きたかったわけではない。

私は冬が好きなのである。

特に好きなのは12月初旬くらいの寒くなり始めなんだけどね。

寒いの自体は苦手だが、自分の中に沈むには丁度いい季節だ。

それに静かな音楽が心地よく響く季節でもある。

高校生とか大学生くらいのころは激しさを求めてばかりであったが、年々穏やかさに心地よさを感じるようになり、最近もしゃれおつなR&Bなんて聞いちゃうくらいだから、人って変わるんだな。

冬場はやっぱり静か目な音楽っていいですよね。


で、今年の冬を彩ってくれたのはアイスランドエレクトロニカバンド、mumである。

本当はuの上に「’」がつくのだけど、出なかったので。

それはともかく、元YMOの二人がやっているSkech Showにも音楽的な示唆を与えたということでも一部では有名である。

もともと音楽的に派手さはないので大きく売れる類の音楽ではないが、世界的にも評価は高い、らしい。

その音楽はとにかく上品。

バンド結成当初は双子の姉妹がヴォーカルを務めていたのだけど、その声も儚げで綺麗。

エレクトロなのにぬくもりを感じる耳心地は静けさを彩るには最高なんですね。


既にアルバムも数枚出ており、そのうちで彼らの代表作といわれるのは画像に載せた『Finaly We Are No One」というアルバムであるが、訳すと「結局は一人じゃない」と言ったところだろうか。

それとも「結局何者でもない」だろうか。

英語に詳しくないので誰か教えてほしいけど、意味が大きく反転するものの、音楽的な印象としてはどっちでもいけそうである。

今朝方はまだ肌寒くて、雨もぱらつく天気だったのだけど、その中で聞く彼らの音楽がなんだか心地よくてね。

こんな音楽からも次第に離れていく季節だろうか。

ま、夏の夜に聴いても存外いいものなので、結局いい音楽は年中聴いているものである。

"We Have A Map Of The Piano"