
ここ数ヶ月が好きなアーティストの新譜リリースが続いており、嬉しいけど財布がかなり悲鳴をあげている。
そして全てを消化しきれない私自身も悲鳴をあげている。
そのくせ旧譜も買ってしまうのだから、まったくもって因果なことである。
でも怒涛ですよ、この勢いは。
先週はTwo Door Cinema Clubも出ているし、The Faintのベストも、アナログフィッシュのアコースティックアルバムも、AA=のライブ盤、Orge You Assholeのシングル、LITE/Mouse On The Keysのスプリット、Warpaint、Gezan、Predawn、MIA、Robert Glasper、downy、Frank Ocean、 Factory Floorなど、さらに毎月あれこれ気がつけば買っているし、MC5とか買ってくるし、困ったものだ。
さらに友人から借りたものもかなりの量がある。
そして新譜が話題のKlan Aileenの1stを今更DLで購入、今流れているけど、この不機嫌な感じがかっこいいね。
ノベンバの企画でライブを見たけど、かっこよかったもんな。
また改めて新譜も聴こう。
困ったことに大体暇だから、結果大体そこにいることになり、つい買い込んでしまうのだ。
まだキチンと聞き込めていないものの方が多いのに、それはもはや辞められないのだ。
いいじゃないか、酒と音楽くらいしか金の使い道もないのだし。
でも、そうして中古屋なんかをウロウロしているとたまに掘り出し物があったりもするのだ。
それこそ溶けたガラス箱とかもそうだし。
また海外のインディバンドのアルバムが新品のまま中古落ちしていることもしばしばあって、以前紹介したFree Energyもそうして見出されたバンドである。
で、先日例によってウロウロしていたのだけど、そこで見つけたのがご存知アメリカのマス・変態ロックバンドTera Melosの『X'ed Out』というアルバム、しかもなんと日本盤である。
彼らはLITEと親交があるため、彼らのレーベルからも出しているのだけど、このアルバムはどうやらそこではないらしい。
一体何を血迷ってこんな誰も知らないバンドの日本盤を、何も宣伝する気なんてないくせに仕入れてしまったのか。
ほら、結局中古落ち、しかも2枚もあるじゃないか。
しかし、何がすごいってその横には中古もちゃんとあって、なぜか中古の方が売値が高いという事実。
一体前の持ち主はどんなプレミアムな存在だったんだろうか。
そんな状況を捨て置けるはずもなく、何かの責任感、義務感に駆られて1枚購入。
もちろん新品の方を。
彼らについては以前も一度書いたことがあるけど、見事に記事へのアクセスは少なかったな。
音楽性は先にも書いたように狂っている。
およそポップという言葉の似つかわしくないものであるが、とにかく彼らが好きなことをやっていることは伝わってくる。
私はそういう音楽自体がそもそも嫌いでない。
それにさしてLITEの友達だけあって、マスロック的な瞬間の気持ち良さもある。
いつまでも聴いているかといえば、以前買ったアルバムはそうでもなかったというのが正直なところだけど、でもなんかそういうの好きなんだ。
で、今回買ったこのアルバムは歌ものも多く、以前買ったものよりもずっとポップでびっくりした。
これならもっといろんな人が聞いても良さそうなのに、と思ってしまう自分の感覚はだいぶ狂っていると最近はわかってきたのだけど、ともあれこれは悪くないと思う。
やっぱり音楽的に通じるところがあるからLITEとの付き合いもあるのだろう。
でも、普通にかっこ良くて、これなら少なくともマスロック系を聴く人になら勧めてもおかしくはないだろう。
皆さんも、是非そんなワゴンセールみたいな、叩き売りみたいなことをされている売れないバンドのCDがあったら、そこからすくい上げていただきたい。
何かよくわからない達成感のような、正義感のような、そんなあったかいものに満たされる、わけはないが。
"Bite"
PVも、なんだか楽しそうだ。