音楽放談 pt.2

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壮麗なインディミュージック -Owen Pallet(Final Fantasy)

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先日嬉しい来日の報せが舞い込んできた。

Owen Palletの単独公演だ。

数年前にホステスで見たきりだったが、その1回は圧倒的なインパクトで持って今も語り草だ、個人的に。

楽家としての彼はインディ業界ではもはや知らない人はいないくらいの有名人だ。

元々はカナダ出身ということもありArts & Craft周辺のアーティストと親交が厚く、Starsのカバーアルバムにも名を連ねていた。

その後Arctic MonkeysやArcade Fireという英米ロックの新世代スターと仕事をしたり、映画のサントラで賞にノミネートされたり、引く手数多とはまさにこのこと。

幼少期からクラシックの教育を受けているので、ストリングスアレンジなんかは本物のそれで、一方でデビュー当時の活動名義にも顕著だけど、ゲーム音楽なんかにも親しんでいるので壮大な感じの曲も大好きという。

その才能と趣向が合わさった音楽は、一頃話題になったいわゆるチェンバーポップというようなもので、クラシックとポップスの合いの子のような音楽で、非常に独特だった。

ほぼ同時期に出した元BattlesのTyondai BraxtonやSufian Stevensのアルバムと合わせて一つの時代の象徴のように扱われていることもあった。

結局3者がそれぞれにキャリアをその後も築いていくのが面白いところである。


それはともかく、私も後追いながら彼のFinal Fantasy名義の頃のアルバムも入手して聴いたけど、デビュー当時の方がまだクラシック的な世界観が強い一方でポップスを作ろうとしているからそれが却って実験的な響きになっているのが面白い。

完成度としては本名に戻して以降の方が高いけど、それ以前の音楽も趣があって非常に素晴らしい。

それにそんな小難しいことは抜きにして、とにかく綺麗な音楽なんだ。

透明感があるというか、透き通ったような音というか、聴いていて心が洗われるというのはこういう感覚なのかと思ったものだ。

ちなみにデビュー当時のFinal Fantasyはもちろん日本のあのゲームから取っている。

あのゲームの美しい世界観に憧れて、そんな世界を彩るような音楽を作りたいという思いからつけたというのだから、非常に素直な人なんだと思う。

彼の音楽にある壮大さはあのゲームの影響なんですね。

そう思うと親近感も湧いてくるだろう。

ちなみに見た目はまさに王子様といった美形である。

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ちなみに実物はもっと美形だ、イケメンなんていう言葉では安っちいくらいだ。


彼のライブがまたすごいのである。

ストリングスを持って出てくるのだけど、いろんな音を出しながらそれをループさせて、重ねて行き、そこにさらに生で音を重ねて歌を乗せていくのだけど、次第に楽曲が組み上がっていく感じと、生楽器とのバランスも素晴らしく、勝手に気持ちが上がってくる。

実際にはサポートメンバーも上がることが多いけど、楽器一つでも多様な音を出すのもへ~と思ったものだ。

曲は基本的に明るくてポップなので、素直に楽しめる。

ホステスの時も、ライブ終演後はみんな口々にすごかった、すごいものを見たといっていたのが印象的だった。


それきり来日はなくて、確かフジロックかなんかにきたくらいだったのだけど、ようやく待ち望んだ単独公演である。

会場は東京と京都で1日ずつだけど、このライブは是非見てほしいし、見る価値のあるアーティストである。

アルバムについての知らせは今の所ないけど、製作中だろうか。

仮にそうでなくても、前作の時にライブはみていないし、何よりライブだけでもきてくれるならありがたいことである。

待っていたんですよ、本当に。

公演は4月25日とまだ先だが、今先行販売を行なっているので取れる人は取っておくことをおすすめする。

"This Is The Dream Of Win And Regine"