音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

ハイプ扱いの憂き目 -The Bodices

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仕事柄インターネット関連のあれこれに触れる機会が多いのだけど、おかげでものの見方がすこし偏りつつある。

何かを調べようと思った時に、ネット上の情報は概ね信用できない。

いくつかの少数のソースを元に素人衆が思い思いに編集して、大体の場合アフィリエイトになっているから肝心のところが情報として正しくないのである。

よくよく読めば日本語的にも無理やり変えたのがわかるし、前後でつじつまの合わないものも多いけど、何気なくみているとそれっぽく映るからタチが悪い。

そういったことがあるからリテラシーというものが求められるわけであるが、現実にはそれをすべての人に求めるのは難しいというところだろう。

もっとも、リテラシーの低い人ほど他力本願で何かあると騙されたと声高に叫ぶから、それはそれでタチが悪い。

彼らの場合、自分の注意不足だったとしてもそれが他人に露見することで自分が見下されるような不安があるのかもしれないが、一連を通してやっぱり間抜けであることには変わりない。

騙された!と思ったら次は同じミスをしないように気をつけるのが正しい在り方で、誰かのせいにしても自分が学習しなければ何も変わらないということに気がついてほしいものだ。

まあ、どうでもいいけど。


さて、音楽業界で昔から使われる言葉の一つにハイプというものがある。

日本語でいえば下駄を履かせるというのが近い意味になるだろう。

実力以上の前評判を売り手側が積極的にアピールしてすごいぞ感を出すわけだが、実物に触れると全然大したことない、なんていう場合に批判的に使われるものである。

最近でいえばゴリ押しに近いか。

かつてはStrokesもそう言われていたが、彼らの場合は完全にやっかみ的な批判だったらしい。

何せ見た目がカッコ良かったから、どうせただのアイドルバンドだろ!?なんて言われたというから、所詮世の中の大半はルサンチマンに満ちている。

もっとも彼らの場合は実力があったから周りを黙らせるには十分だったわけだが。


今や洋楽インディの紹介イベントとしてすっかり定着したHosstess Club Weekenderだが、ここでかなり推されていた新人がBohicasというバンド。

イギリスのバンドだが、アルバムリリース前からイベントに呼ばれて、すでに3回くらい出演している。

その後アルバムも出してフジロックにも出演したものの、結局そこまで大きな話題にもならないままであった。

まだ解散もしてないと思うし、着実にキャリアを積んでいるのだと思うけど、やはり推しは諦められた感がある。

もっとも彼らの場合別にハイプというわけでもないし、ゴリ推されたわけでもない。

彼らの音楽も、不良っぽい昔の感じのあるロックで、色気もある。

リズム隊がかなりドスが効いていて、その上でギターも不穏にかき鳴らしていて、ちょっとぶっきらぼうなヴォーカルも素直にかっこいいと思う。

曲もかなりキャッチーだし、ライブもカッコ良かった。

ただ、そうしたいわゆるロックンロールの色気みたいなものと曲のわかりやすさ以外で何か目新しさがあるかといえばそうでもない、というのは確かかも知れず、今の若い人らにそうした要素が刺さるかといえばそれは確かにそうかもしれず、それが思ったよりも売れなかった要因かもしれない。


でも、個人的にはかっこいいバンドだと思うし、曲もキャッチーでいいと思うので、機会があれば効いてみてほしいと思いますね。

人生のフェイバリットになるようなバンドではないかもしれないが、かっこいいと思うので一度は聞いてみて良いのではないだろうか。

少なくともハイプということはないと思う。


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