音楽放談 pt.2

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小休止136「久方ぶりのWeekender」

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今日は久しぶり開催となるHostess Club Weekenderへ。

オールナイトはサマソニの深夜枠として開催があったが、Weekenderとしては実に1年ちょっとぶりである。

前回開催時には転職のタイミングと重なっており、2日間行ったのだった。

それぶりということで、私のようなリピーターには嬉しいことだ。

今回のラインナップは、新人枠の話題性だろう。

ここ最近になって1stアルバムを出したばかりという4組で、いずれも高い評価を得ており、初来日となる。

私はこの4組の中では先んじてアルバムの出ていたGirl Bandしか聞いていなかったけど、これを機会にというわけだ。

とはいえ、肉体疲労的な問題などもあり、両日参加については迷っていた。

しかし、迷っている間に通し券が売り切れたので、今日だけにしたのですね。

ちなみに他のラインナップでは日本人として初登場のMONO、そしてPixiesも名を連ねている。

MONOについてはライブ見てみたいなと思っていたのでちょうどよかった。

Pixiesについてはサマソニですでにみたことがあったので、聞いたことのないKillsの方が良かったのだが、仕方あるまい。


1発目はPumarosa、名前は知っていたけど聴いたことはない。

センターが煌びやかな衣装の女性ヴォーカル、他のメンバーは大学生みたいな化粧っけのなさだ。

音楽的にはエレクトロ要素もありつつ、いろんな要素が混じったまさに現代的なバンド、もともとガレージ系の音楽がベースだったらしいが、ギターは結構トリッキーだ。

楽曲自体は結構幅があって、ロックッぽい曲もあればエレクトロ中心の重たい曲もあり、ダンスっぽい曲もありと非常に幅もあるのだけど、フロントで歌い踊るボーカルの存在感で概して概してポップな佇まいだ。

また、彼女も歌うだけでなくギターもやるのだけど、もふもふ付きのスティックで叩いたりこすったりと、変わったことをやっていて面白かったですね。

ラストの方でやった曲は非常に乗りも良くてかっこよかったですね。

機会があればCDもまた書います。

それにしても、この声誰かに似ている気がするのだが。



続くはGirl Band。

彼らの音楽を一言で表現すれば、「不機嫌さの塊」だ。

音的にもノイズ満載だし、メロデイとかそんなもの知ったことかという感じ。

特にボーカルの吐き捨てるような、叫ぶような歌い方が非常に耳を引く。

ポップさなんてかけらもないし、大きく売れることはまずないバンドである。

彼らのアルバム自体は2015年に日本でもリリースされているのだけど、初来日なんだね。

洋楽不況が叫ばれて久しいが、やっぱりこのイベントはありがたい。


さて肝心のライブだが、よかったよ。

ヴォーカルの喉が心配になるくらいのっけから叫びまくり。

ギターも急に暴れだすし、ベースも好き勝手やっている感じ。

ドラムが支えているから楽曲になっているのではないだろうか。

音楽的なSuicideみたいな不穏さと不機嫌さとがあり、ボーカルの佇まいとか動きはまるでJoy DivisionIan Curtisみたいだった。

メロディなんてないから、アルバムを聴いていても思い出しにくいんだけど、聞けばあの曲だとわかる感じ。

クソうるさいし、ずっとがなっているし、ついていけない人には全く理解できない世界だろう。

でも、かっこよかったよ。

とにかく圧倒された1時間だったけど、却って気持ちよかったよ。

それにしてもヴォーカル、喉強いな。

見た目的にはおとなしい感じのメンバーだが、大概このバンドの人は狂っている。

ひょっとしたら2度と日本ではみられないバンドかもしれないので、いい機会だった。

意味わかんなくてもぶっ飛ばされる経験って、大事だよね。



続くは日本人バンドMONO。

日本人といっても、国内よりも海外の方がはるかに評価の高いバンドである。

日本では受けない音楽性なんですね。

かくいう私も、彼らのような音楽って別にそこまで好きではないというが実際。

それこそMogwaiとか好きな人ならハマるだろうという感じ。

ライブではその轟音に期待していた。

大変申し訳ないのだけど、この時爆裂な睡魔に襲われており、半ば眠りながら聴いていた。

立ったままなんだけどね。

ぶっちゃけ彼らの音楽は、ここの楽曲で聴かせるというよりは一連の中で聞かせるタイプで、有り体にいえば曲ここの際があまり明確でないところがある。

人によってはずっと同じ曲をやっていたと感じたはずだ。

しかし、これがなんだか心地よくてね。

ずっと結構な音が出ているのだけど、ずっとだからそれはそれで感覚が順応してくるのだろう、本当に寝落ちしそうになって、あと一歩で倒れるところであった。

ただ、ラストの曲は一気にロックっぽい激しさがあって、さすがに目が覚めた。

これまたうるさいんだ。

でも彼らが世界に評価される理由がよくわかるライブだったよね。

すごかった。

一切MCをしなかったのもなんかかっこよかったし。

こんなことは特別なことじゃなくて、当たり前に洋楽とか邦楽とかの境目がなくて、単にかっこいい音楽が鳴っている、みたいな状況って、やっぱりいいよね。



ラストはPixies、考えてみればこの規模の会場でみられるのは世界的にみればかなりレアである。

ライブを終えらPumarosaのメンバーも近くで見ていた。

単独公演も翌週に控えているにもかかわらず、90分というかなりの持ち時間。

ライブはMC一切なしでひたすら楽曲を演奏していくスタイル。

彼らの曲は基本的に短いので、一体何曲やったのだろうというレベルだ。

私は彼らのアルバムは実質1枚しか聴いていないし、熱心なファンでもなんでもないけど、彼らに影響を受けているバンドはいくつも聴いている。


初めて聴く曲にもかかわらず、どこか耳馴染みするその楽曲に、なんだか勝手に懐かしさとか、大学時代のこととか思い出してしまう。

特別テクニカルなことはやっていないし、なんということもないロックな音楽だけど、それがなんだか悪くない、ていうかいい。

彼らの魅力は何よりその楽曲と言われるが、確かにね。

90年代のオルタナ系ミュージシャンに多大な影響を与えた彼らだが、影響を受けた多くのバンドがどこか影をまとっていたのに対して、オリジネイターの彼らの音楽は明るい。

おそらくフランク・ブラックの人柄なんだろうね。

聴いていて全然嫌な気持ちはしないし、なんだかんだあっという間の90分であった。

特に本編ラストにやった曲のギターがなんとも言えず郷愁を掻き立てるような旋律で、聞き入ってしまったものな。

"Where Is Mine"という曲なのだけど、染み入るんですよ、なんか。

大学の頃によく聴いていたスマパンとか、Nirvanaとか、そういうバンドの当時の音楽にあった刹那性というか、そんなものを思い出させてくる。

彼らに取り憑かれる人というのはこういうところになのかもしれないな、なんて思いながら。

外人さんも日本人も多持ち上がりでした。

終演後、中央、右、左と各方面に丁寧にお辞儀をする姿が印象的だった。




終わってみればあっという間の1日だったな。

音楽を聴いて、ちょっと飯食って酒飲んで、それだけなんだけど、いい1日だった。

このイベント自体の刺激もいいし、実際のアクトがいいし、ライブも曲もいい。

満足度の高い1日だったな。

終わる時間も早いから、帰りがけに酒を買って飲み食いしながらこれを書いている間に日付がかわってしまった。

明日は行かないけど、やっぱりこういうイベントって楽しいよね。

洋楽だろうが邦楽だろうがそんなことはどうでもよくて、いい音楽を生で聴いて、体験できることってやっぱり楽しいよ。

これからはまた継続的に行われるようなので、引き続き期待しています。

今日は楽しかったな。