音楽放談 pt.2

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振り返る -Analogfish

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今週末はアナログフィッシュの2daysである。

毎年これくらいの時期にやっているKyoto To Tokyoという企画なのだけど、例年普段のセットリストとは異なる、コアなファン向けのセットリストで行われているのだが、今年はさらに踏み込んで、彼らが所属したレーベルごとに日程を分けて開催されるというファンには嬉しくて仕方ない企画になった。

今日は彼らがデビュー当時所属していたEpic時代の楽曲をやる日である。

ここ数年も非常に精力的にライブ、音源制作もしており、特に下岡さんの歌詞の鋭さが注目され、アレンジにもHip Hop的な色が出るなど、かなり洗練された音楽をやっている印象が強い。

ただ、ファンベースが広がるというよりは、業界筋での評価がかなり高くなったのではないだろうか。

下岡さんは若手バンドのプロデュースをやったり、対バン企画でも若手バンドとの共演も多く、表現としてリラックスした感じでも、どこかシリアスな背景を持つバンド達からのリスペクトを集めている印象である。

一方もう1人のシンガーソングライターの健太郎さんは様々な場所でのソロとしてのライブ活動がかなり目立ってきているし、より歌という部分にフォーカスしていっているところがある。

歌声も以前よりもソウルフルで伸びやか。

歌詞に目を向けると人間味の滲み出るような作風になってきていて、双方のキャラクタがより鮮明になってきている印象である。

このバランスが非常に良くて、個人的にも大好きなバンドになっている。

これからまた制作に入るようだが、それに伴って一時的にライブ活動を休止することも発表され、4/9が一旦の区切りとなる。

私はその日はいけないので、多分今回のライブが休止前に見る最後のライブになると思う。

なので、しっかり楽しもうというわけだ。


話を戻すと、初期の作品は日本のオルタナロックという文脈で語られる感じで、今ほどポストプロダクションに時間をかけている感じはなく、90年代っぽい熱を帯びたような感じである。

特にインディースでリリースされた『幻の世界』『日曜日の夜みたいだ』は、そんな印象である。

その後2枚をバンドルした1枚のアルバムとしてリリースされており、画像がそれ。

歌詞のテーマとか、根本の音楽性はこの頃から大きくは変わっていない。

ただ、この頃って多分まだ地元にいた頃の曲も多いだろうから、表現としては結構素朴な印象である。

曲についても健太郎さん的な色が強い。

言い方は悪いけど、歌っている対象も結構ふわっとしていて、若手のロックバンドっていう感じである。

音楽的にはベースラインとか今につながるミニマルな曲もあるし、めちゃくちゃに展開する曲もあるし、そういう視点できくのも面白いけど、純粋にいい曲もたくさんある。

この頃から下岡さんと健太郎さんの歌詞の表現にすでに個性が出ていてそこも面白いよね。

熱血漢健太郎さんは自分の中のドロドロとしたものや、いわゆるロックンロール的な表現が多くて、この人って本質的に純粋な人なんだなってつくづく感じさせる。

一方の下岡さんは自分の感情も一度客観視するような冷静さが常にあって、感情的な表現ってあんまりないんだよね。

結果として滲み出てくるものはあるけど、直接的な形にならないのが面白い。

ただ、近作にある都会的なモチーフはまだあんまりないよね。

でも、この人って自分の身を置いている環境っていうものへの関心がやっぱり高いのかなと思う。


今でも演奏される曲もたくさん収録されていて、健太郎さん曲で言えば”Low”"公園"”行くのさ””不安”なんかは割とよく演奏されていると思う。

彼の曲については聴けばわかるわかりやすさがある。

下岡さん曲で言えば”夕暮れ””バタフライ”あたりかな。

この間のリクエストライブでは”ジョイナー”も演奏されたけど、この曲って変わり種の曲だよね。

”のどかないなかのしずかなもぐら”とかがわかりやすいけど、直接的な形ではなくて何かの具体的なものから実は違う状況を描写していて、のちの"Texas"とかと表現の仕方は似ているかな。

いずれにせよ、彼らの根本というのはこれを聞くと変わってないんだな、なんて思うよね。


epic期の音源は『Rock Is Harmony』あたりまでかな。

今調べたら、『Fish My Life』『Life Goes On』の2枚はいずれのレーベルでもないようなので、これらからはないのかな。

それぞれうまいこと入れ込んでほしいな。

とりあえず、今日は曲ではなくて彼らの初期~中期の活動をさっくりまとめた名作「さかな道」の動画を貼っておこう。

多分そのうち著作権的な問題で消えると思うけど。